・頭に血が上って転職を決意したけど、本当にいいのかな?
・転職ってどんなときに「失敗した」って思うんだろう?
・転職はしたいけど失敗はしたくないな
こんな方に向けた記事です。
筆者の僕は元マイナビ社員、転職経験5回、人事部歴8年で面接経験3,000人ほど。
「求職者・面接官・仲介屋」のすべてを経験している人は少ないんじゃないかな、と思います。
ちなみに僕は2回ほど、勢いで転職して結果的に後悔した経験があります。
その経験から「勢い転職の失敗パターン」と「転職したい!と思った時にすべきこと」「転職すべきかどうかの判断基準」についてまとめました。
本記事を読み終えると、冷静に現状を客観視することができ、本当に転職すべきかどうかが判断できるはずです。
【体験談】「勢いで転職」は大体失敗する3つの理由
- 一時しのぎの転職になりがち
- 不満ベースでは転職活動で苦労する
- 転職後は想定外のことに悩む
① 一時しのぎの転職になりがち
感情的に転職活動に踏み切ると、後々同じようなことに悩むことがよくあります。
「上司(同僚)が無理過ぎるから離れたい」という理由で転職しても、「無理な人」は割とどこにでもいます。
「なんとなく会社が合わない」という理由で転職しても、次の会社が合うかどうかは実際に入社してみないとわかりません。
原因が特定できていない状態の転職で、運良く不満が解消することはまずありません。
② 不満ベースでは転職活動で苦労する
ネガティブな理由は、転職活動用に視点を変換しておく必要があります。
じゃないと「志望動機が書けない」「面接で転職理由を深堀りされると言葉に詰まる」みたいなことがあちこちで起こって煮詰まります。
面接まで進んでも「あーようするに嫌なことから逃げたいのね」という本音が透けて見えた時点で落とされます。
③ 転職後は想定外のことに悩む
運良く転職できたとしても、今度は別の悩みが出てきます。
というのも、嫌だと思ったことばかりに目が行って視野が狭い状態で転職してるから。
前の会社が良かったとまでは思いませんが、新しい会社が嫌になるのも時間の問題です。
「転職したい」と思った理由を整理する
上記のようなありがちな失敗パターンにハマらないためには、「転職しよう」と思い立った理由を掘り下げてみるのがおすすめ。
普段なら「そんなの当たり前じゃん」と思うようなことも、感情的になるとビックリするくらい考えが及ばないので。
「人」ではなく「事象」に注目
人に注目すると感情的になりがちで、根本的な理由が見えなくなります。
それに、原因を「人」にしてしまうとその人から離れることしかできなくなってしまいます。
「何が起きたのか」それによって「どんな不利益を被ったのか」という本質的な部分を掘り下げるといいです。
原因がわかれば対策もわかる
原因が特定できれば、解決に向けたアプローチも的が絞れます。同時に、ここでようやく「転職すべきかどうか」を判断できるようになります。
実は転職がよぎる理由はある程度パターンが決まっていて、対処法も明確です。
「転職を決意した理由」上位6つ
実際に転職した人の声と原因別の対処法をまとめた『「会社・仕事辞めたい」上位6つの理由と対処法を解説』という記事もあわせてチェックしてみてください。
https://mane-talk.com/kaisya-sigoto-yametai/
転職すべきか迷うときは?【2つの要因で考える】
大きく分けて3パターンです。
- 内部要因:改善努力が必要かも
- 外部要因:社内で解決できるケース
- 外部要因:社内で解決が望めないケース
上記の通りでして、実は転職すべきケースは③だけです。
① 内部要因:改善努力が必要かも
内部要因とは、「自分に少なからず落ち度があるかも」というケース。
この場合は原因が自分にあるので、社内調整や転職などの外部環境を変えてもぶっちゃけ状況は良くなりません。
しんどいかもしれませんが改善すべき点を見極めて、一回り成長する機会と捉えましょう。
② 外部要因:社内で解決できるケース
まずやってみてほしいのが、社内での解決策を試してみることです。
もちろん会社全体の事情が優先されるので、必ずうまくいくとは限りませんが、部署異動や改善要求で解決する場合もあります。
これでもダメなら次項。
③外部要因:社内で解決が望めないケース
社風や給料などの待遇面など、簡単に変えられない外部要因の場合は転職すべき。
前項で明確にした原因を裏返せば、それがそのまま次の会社に求める条件になります。
内部要因、外部要因ともにちょっと抽象的な言い方ですが、イメージは付くんじゃないかなと思います。
転職すべきか悩んだ時のチェックリスト
もっと具体的に判定したい場合は『【一発解決】今の仕事辞めるべき?チェックリストと判断基準』という記事をどうぞ。
11項目のチェックをすること、でかなり明確な判断基準ができるようになってます。
https://mane-talk.com/retirement-checklist/
今は辛くても転職は時間をかけるべき理由3つ
強烈に嫌なことがあったり、日常的にストレスが溜まったりしていると、1日も早く転職したいと思うかもしれません。
でも、「急がばまわれ」「急いては事を仕損じる」という言葉の通り、転職はじっくり時間をかける方が圧倒的に成功しやすいです。
① 転職サイト・転職エージェントのスケジュール感は真に受けちゃダメ
転職サイトや転職エージェントのサイトを見ると、転職活動の情報収集や準備期間を1ヶ月以内に設定しているところが多いですが、ぶっちゃけこれはポジショントークです。
なぜなら、あなたが実際に転職活動することが彼らにとっての利益だから。
- 転職サイト:応募者を増やすことがクライアントの望み
- エージェント:転職が完了して初めて報酬が発生する
こういう仕組みなので、あなたに転職活動してほしい立場です。
②求人をより多く見ることで「目」が養われるから
継続的に求人を見ていると、「給料の相場観」や「仕事内容と待遇のバランス」などの基準ができてきます。
この基準ができてると、相場よりも不利なオファーを回避できたり、逆に他よりも魅力的なオファーが見分けられるようになります。
③ 求人は縁ものだから
これもある程度の期間見ていると気付くことですが、出ている求人は刻々と変わります。
春先やボーナス後のシーズンは求人が増えやすい時期ではあるんですが、欠員は個人個人の都合でランダムに発生します。
転職活動の期間に見る求人は、全体から見るとほんの一瞬のラインナップでしかありません。
時間をかけて眺めていることで、思わぬ掘り出し物求人に出会う確率が圧倒的に高くなります。
転職しよう!と思った時こそ足を止めて分析しよう
最後にもう一度要点をまとめます。
- 「勢いで転職」が失敗する理由3つ
① 一時しのぎで後々悩みを繰り返す
② 準備不足で転職活動がしんどくなる
③ 転職後に別なことで悩む - 「転職したい」と思う理由を整理する
→ 原因がわかれば対策もわかる
→ 多くの人が転職を決意した理由6つ - 転職すべきかどうかの判断基準
→ 内部要因なら改善努力が必要
→ 外部要因ならまずは社内調整、無理なら転職 - 転職活動に時間をかけるべき理由3つ
① 転職サイトのスケジュール感は真に受けちゃダメ
② 求人を見る目が養われる
③ 求人は縁もの
この記事で解説した通り、一度足を止めて考えることで冷静に現状を客観視することができ、本当に転職すべきかどうかが判断できます。
転職活動の前に思い出してもらえたらと思います。
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