・ソーシャルレンディングのFunds(ファンズ)ってどうなの?
・Fundsの特徴や仕組みを知りたい
こんな人のための記事です。
筆者の僕は2012年に300万円の貯金から投資を初めて、2020年7月現在の資産は5,000万円くらいの現役投資家です。
ソーシャルレンディングが一般的になる前からレンディング投資をしていました。
本記事では、投資家の観点からソーシャルレンディング・プラットフォーム「Funds(ファンズ)」について解説します。
なお、「ソーシャルレンディングってなに?」という方は、先に以下の記事を読んでいただいた方が理解しやすいかなと思います。
>>「ソーシャルレンディング」とは?|初心者でもプロと同じ投資成績
簡単解説:Funds(ファンズ)の特徴とメリット6つ
ソーシャルレンディングとは「お金を借りたい企業と、投資先を探している個人」を繋ぐプラットフォームです。
Fundsは日本初の「貸付ファンドのオンラインマーケット」で、ソーシャルレンディングサイトの中ではローリスク・ミドルリターンくらいの位置です。
Fundsの特徴は以下の6つ。
- 予定利回り:1.5〜6%前後
- 運用期間:4〜12ヶ月前後
- 最低投資額:1円〜
- 強力なリスクヘッジ
- 手数料無料
- 優待がもらえる案件も
※数字は2020年8月時点
特徴①:予定利回り:1.5〜6%前後
年利は1.5〜6%前後。
往年の投資手法に比べると高水準ですね。
- 銀行預金:0.001%
- 日本国債10年:0.03%
- つみたてNISA:1〜3%
- 不動産投資(自己所有):5〜7%くらい
一方で、他のソーシャルレンディングサイトと比較するとやや控えめ。
- クラウドバンク:7%前後、元本回収率100%(2020年7月時点)
- CREAL(クリアル): 5%前後、不動産投資クラウドファンディング
- クラウドクレジット:5〜10%、海外投資特化
- FANTAS Funding:3〜9%、空き家を投資物件にリノベ
利回りの高いサイトは融資先が中小零細企業が中心、Fundsは上場企業グループに限定しているという違いがあるので、その分リスクが抑えられている感じです。
特徴②:運用期間:4〜12ヶ月前後
運用期間は短め。
僕が思うに、短すぎると利益を出しづらいし、18ヶ月を超えるものは市況変化のリスクが高まるので、このくらいの投資期間がちょうどいいと思ってます。
「試しにちょっと投資してみようかな」という人にもとっつきやすいんじゃないかなと。
特徴③:最低投資額:1円〜
ソーシャルレンディングは「最低投資額1万円(ただし案件による)」という設定が多いですが、fandsは全ファンド「1円から」投資可能です。
再投資がしやすい
この設定の良いところは再投資がしやすいことです。
- 最低1万円 → 前回利益5,000円だと1万円に満たないのでプールor引き出し
- 最低1円 → 前回利益5,000円をそのまま全部再投資に回せる
上記の通り。
投資は複利の方が圧倒的にお金が増えやすいので、特に使い道がないなら利益は全部元本に組み込みつつ、利益が良い感じになるまで元本を増やしていくべき。
ただし利益は期待しないこと
投資の利益は元本に比例します。
たとえば利回り5%とすると、以下の通り。
- 1万円投資 → 利益500円
- 10万円投資 → 利益5,000円
- 100万円投資 → 利益50,000円
やっていることは全く同じですが、利益は見ての通り。
なので、少額投資をする際は利益を目的とするんじゃなく、「投資でお金が増える原体験をする」「投資経験を積む」ということを目的に取り組みましょう。
特徴④:投資先は上場企業グループのみ
ソーシャルレンディングの代表的な「貸し倒れリスク」が起きにくいのもFundsの大きな特徴です。
その答えはFunds独自の仕組みにあります。
上記はFundsの仕組みを図にしたもの。
一般的なソーシャルレンディングと比較すると、以下のようになります。
- 一般的なソーシャルレンディング
あなた→プラットフォーム→中小零細企業(融資先) - Funds:
あなた→上場企業 or 子会社→上場企業 or 子会社(融資先)
一般的なソーシャルレンディングで貸し倒れが起きる可能性があるのは、融資先である中小零細企業が返済不能になるか、プラットフォームに不測の事態が起きた場合の2パターン。
Fundsの場合は「お金を集める人」と「融資を受ける人」が同一グループに属しているので、親会社である上場企業によほどのことが起こらない限り、貸し倒れが発生しない仕組みになってます。
特徴⑤:手数料無料
Fundsでは以下の手数料が全部無料です。
- 会員登録
- 口座開設
- 口座管理
- ファンドの申込・投資
- 利益の引き出し(振込)
唯一あなたが負担するのは、既存の自分の口座からFundsの投資用口座に入金する際の手数料のみ。これはFundsではなくあなたが利用している銀行側でかかる手数料なので。
投資をする上でコスト意識は重要です
投資にかかる手数料コストはビジネスでいうところの「原価」でして、「利益を最大化するために原価を抑える」というのはお金を稼ぐ上でかなり重要です。
- 手数料0円なら全部収入
- 手数料1,000円なら「利益ー1,000円」が収入
「当たり前すぎるw」と思うかもですが、このわずかなコストを気にするかどうかで利益は大きく変わってきます。
上記の手数料で10回取引すれば手数料は1万円ですからね。
手数料は完全に無駄な出費なので、最小化するクセをつけておくといいですよ。
特徴⑥:優待がもらえる案件も
これはFundsだけがやっている取り組み。過去に以下のような優待がありました。
- 大阪王将ファンド#1
- 13,000円以上投資で期間中何度でも飲食代10%OFFになる優待券
- 抽選で王将のサキドリ試食会に招待
株主優待のようでちょっと得した気分になりつつ、投資する楽しみも増えますよね。
簡単解説:Fundsの注意点とデメリット4つ
注意点は以下の4つです。
- 元本割れのリスクがある
- 投資したお金は返済まで動かせない
- 人気ファンドは競争率が高い
- 募集中ファンドは少ない
注意点①:元本保証ではない
特徴で解説した通り、リスクヘッジに重きを置いたプラットフォームですが、元本が保証されているわけではありません。
「Fundsも分散投資先の1つ」くらいのスタンスで、広い視野でリスクヘッジすべき。
なお、以下の記事でソーシャルレンディング特有のリスクと対策方法を解説したので、合わせて参考にしてみてください。
>> ソーシャルレンディング投資のリスク9つ【リスクヘッジも解説】
注意点②:運用中はお金を動かせない
ソーシャルレンディングは「貸付」という形の投資なので、融資を受けた会社はその資金を使って事業やプロジェクトを進めていきます。
なので、途中解約や資金の引き出しは原則的にできません。
一時的に動かせないお金になるので、使う予定がない余剰資金で投資しましょう。
注意点③:人気ファンドは競争率が高い
注目が集まっていて人気が高いことの証明でもあるんですが、募集開始から30分で終了してしまうこともあるようです。
本日、正式にFundsリリースしました!募集開始からわずか16分で8320万円分のファンドが満額申込み達成!年利1.8%のファンドが即完売したのは我々も驚きでした。貸付投資の大きな可能性を感じることができました。引き続き顧客目線にたった良質な投資機会を提供していきます!https://t.co/v1EmWEspce
— 藤田雄一郎@Funds (@YYYFFF) January 23, 2019
実際やってみるとわかりますが、アカウント登録と投資資金の入金だけでも最短半日はかかってしまうので、先にアカウント登録をして入金もした状態で案件を探せばOKです。
注意点④:募集中ファンドは少ない
募集はファンドありきなので、常に募集されているとは限りませんし、割とどのファンドも人気なので、「現在募集ファンドなし」という期間が結構あります。
Fundsだけで投資先を探そうとすると、「投資できるお金はあるのに投資先がない」という残念な状況になりやすいので、他のソーシャルレンディングサイトや別の投資手法と併用するとストレスが減るかなと。
Fundsで投資する際によくある疑問
疑問①:利益が出た場合の税金ってどうなるの?
所得が20万円を超えたら課税されます。
- 所得=利益−経費
- この所得は他の副業なども含みます
- 副業所得10万+ソシャレン所得10万 ←この場合課税対象です
詳しくは以下の記事でも解説しています。
>>【副業の税金】確定申告はいくらから?一瞬で手続できる方法も解説
疑問②:他のソーシャルレンディング会社はどうなの?
各ソーシャルレンディング会社に特色があり、それぞれ実績が付いてきて業界内でのポジションが明確になってきました。
数あるソーシャルレンディング会社の中で特に人気の5社を以下の記事で比較しつつ解説しましたので、あわせてどうぞ。
>> おすすめソーシャルレンディング5選|現役投資家が徹底比較してみた
簡単:Fundsの始め方3ステップ
- 公式サイトから口座開設の申し込み
- ウェルカムレターを受け取る
- 口座開設完了
上記の通り。簡単ですね。
ステップ①:公式サイトから口座開設の申し込み
公式サイトにアクセスして、名前・住所などの情報を入力しましょう。
特に迷う箇所はないです。
マイナンバーを用意しておこう
途中でマイナンバーが確認できる書類をアップロードするよう求められるので、手元に用意しておきましょう。
無くても登録はできますが、提出しないと口座開設が完了できません。
ステップ②:ウェルカムレターを受け取る
申込が終わって数日後、本人確認書類が郵送で届きます。
ステップ④:口座開設完了
これでOK。早速実際のファンド詳細を見てみましょう。
基本情報:Funds(ファンズ)とは?
名称 | Funds |
運営会社名 | ファンズ株式会社(旧名:株式会社クラウドポート) |
所在地 | 東京都港区西麻布3-2-1 北辰ビル 7F |
資本金 | 4億1,500万円 |
設立 | 2016年 |
公式サイト | https://funds.jp/ |
サービス開始 | 2019年1月 |
平均利回り | 1.5〜6% |
最低投資額 | 1円〜 |
目安運用期間 | 4ヶ月〜12ヶ月前後 |
地図 |
Funds(ファンズ)まとめ
最後にもう一度要点をまとめます。
- 特徴①:予定利回り:1.5〜6%前後
- 特徴②:運用期間:4〜12ヶ月前後
- 特徴③:最低投資額:1円〜
- 特徴④:投資先は上場企業グループのみ
- 特徴⑤:手数料無料
- 特徴⑥:優待がもらえる案件も
ということで、日本初の「ソーシャルレンディングのオンラインマーケット」Fundsのまとめでした。
技術介入がほとんどなくハードルは低い投資手法ですが、とはいえ行動しないことには1円も稼げませんので、まずはサクッと口座開設してファンドを眺めてみましょう。
そして1万円からでもいいので実際に投資してみて、「投資でお金が増える」という体験をしてみると、いっぱしの投資家になった気分になれます。
お金を上手に働かせることができるようになると、圧倒的に人生の難易度が下がりますので、このスキルは早めに身に付けておくといいですよ。
ソーシャルレンディング投資の基礎知識
以下の記事もお読みいただくとソーシャルレンディング投資に必要なことはすべて理解できると思いますので、学びつつコンスタントに稼ぎましょう。
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