・面接時のマナーが悪いと合否に影響する?
・面接のマナーを知りたい
こんな人のための記事です。
筆者の僕は元人事部で、カルチャーが違う4社で3,000人以上の面接をしてきまして、僕自身も5回転職を経験しています。
先にお伝えしておくと、ぶっちゃけ面接官はそこまで細かいところまで見てません。
なので、本記事では目に付きやすい最低限押さえておくべきマナーだけを抜粋しつつ、「実際に遭遇したNGケース」「本当はどうするべきだったか」「その場面で迷いがちなこと」の3つを時系列で解説していきます。
記事を読み終えれば面接で気を付けるべき点がわかり、マナーの面でマイナス評価をされることはなくなるはずです。
簡単解説:転職面接のマナーは合否に影響するの?
合否には影響します。
なぜなら、中途採用者は「ビジネスマナーは身に付いていて当たり前」という前提で採用するので、入社後のビジネスマナー研修は無いからです。
とはいえ、一挙手一投足までマニュアル通りである必要はないです。「あ、今ドアを片手で閉めたな」なんてところまでいちいち気にしませんので。
本記事の内容を押さえておけば大丈夫
目に余るマナー違反が無ければ大丈夫なので、本記事でも「これができていれば十分」という最低限の項目に留めています。細かいことまで言い始めるとキリがありませんしね。
補足:人の印象の55%は見た目で決まる
「メラビアンの法則」というのを知っているでしょうか?
人の印象は何によって決まるか?という心理学で、以下の割合だそうです。
- 見た目:55%
- 話し方:38%
- 話の内容:7%
話が中心の面接という場面では内容が7%ということはさすがにありませんが、見た目と話し方が大きな割合を占めるのは間違いありません。
面接のマナーは「見た目」と「話し方」に関する部分なので、良し悪しが印象に残りやすいんですよね。
面接前のマナー2つ:前日準備
マナーとはちょっと違うかもしれませんが、面接とセットなので書いておきます。
面接前日のマナー①:服装・髪型
服装、髪型については以下の記事をどうぞ。
特に普段私服で仕事をされている方や、オフィスカジュアルの方は念のため確認しておくといいですよ。
面接前日のマナー②:持ち物
持参するもの、提出物があれば準備しておきましょう。
認印と書類を入れるクリアケースを持っておくと役立つ場面が多いです。
会場までの所要時間やアクセスも確認しておこう
思わぬトラブルで予定していたルートが使えない、なんてことも起こりえます。
ちなみに僕は駅名を見間違えていて、面接当日に全く関係ない駅に降り立ったことがあります。(白目)
抜かり無くチェックしておきましょう。
面接前のマナー5つ:会場到着前後
人によってバラツキがあり、NGが出やすい場面です。
面接前のNGマナー③:到着が早すぎる
遅刻は論外として、早すぎるのも問題です。
特に新卒の方に多いですが、30分前とかに来る方が結構多く、実はこれめちゃくちゃ迷惑です。
- 面接の直前まで他の仕事が入っていたのに、対応のために中断
- 会社によっては待っていてもらうスペースが無い
- 待たせるとなればお茶を出さないわけにもいかない、など…
上記の通り。
良かれと思って早く来るのかもしれませんが、全く良くないので辞めましょう。「常識がない」と面接前からマイナスイメージを持たれます。
早く到着したら近くで時間を潰し、10分前入館を目指しましょう。
面接中のNGマナー④:面接中にスマホが鳴る
基本的には入館前のタイミングでOFFにしておきましょう。
どうしても電源をOFFにできない場合
どうしても出なければならない電話がある、会社に内緒で転職活動をしているなど、電源をOFFにできない事情もあると思います。
この場合は事前に、以下のように申し出ておきましょう。
「大変ご無礼なのは重々承知しておりますが、●●の事情でどうしても電源を切ることができません。万が一途中で電話が鳴ってしまったら対応させていただいてもよろしいでしょうか?」
面接前のNGマナー⑤:待合室でスマホをいじる・ウロウロしてる
待合室ではおとなしく待ちましょう。他の動作をして良いことは何もありませんので。
厳密には「下座に座る」などのマナーもありますが、「こちらへどうぞ」と勧めてもらった席をわざわざ断るのもおかしいので、勧められた席に座ってOKです。
面接前のNGマナー⑥:受付と面接で態度が違う
一歩会社に入ったところから丁寧な対応を。
レアケースだとは思いますが、受付嬢にも評価を付けさせている会社もありました。
面接中は作り込んで演じている応募者が多いので、気が抜けているときの様子も評価に加えようという試みです。
だから気を付けようという話ではなくて、面接でなくても「人によって態度を変える」というのはあまり褒められたものではないですよね。
面接前のマナー⑦:冬場のコートはどうする?
寒いですが入館前に脱いで、手に持っておきましょう。
遅刻しそうな時の対処法
少しでも遅刻の可能性が出たらその時点で連絡しましょう。
伝えるべきことは以下3点。
- 深くお詫び
- 遅れる理由
- 到着予定時刻
長々と話しても言い訳がましくなるので、重々お詫びの上で端的に要件を伝えましょう。
面接開始時のマナー3つ:入室〜面接開始
ここはあまり変なやり方をしている人は見かけないので、NGケースはありません。
面接開始時のマナー⑧:入室
- 3回ノック
- 「どうぞお入りください」
- ガチャッ「失礼致します。」
- ドアの方を向いて締める
これでOKです。「面接官にお尻を向けていいの?」と迷うかもですが、大丈夫です。
面接開始時のマナー⑨:着席
- 「どうぞお掛けください」
- 「失礼します」で着席
上記でOKです。
後から面接官が来るパターンも多い
僕自身も何十社と選考を受けましたが、9割くらいこのパターンでした。
この場合は面接官が入室したときに立ち上がって挨拶すればOKです。
面接中のマナー4つ
ほとんどは緊張のせいだと思いますが、以下のようなことがよくあります。
面接中のNGマナー⑩:まったく目が合わない
相手の目を見て話すのもマナーです。
「目は口ほどに物を言う」と言いますが、伏し目がちだったり目が泳ぐのは自信が無さそうに見えてしまいますし、相手の反応が見えた方が感情も察しやすくなります。
面接中のNGマナー⑪:聞こえない
こちらも、声が小さいだけで自信が無さそうに見えてしまいます。
メラビアンの法則を思い出しつつ、良い雰囲気作りを心がけましょう。
面接中のNGマナー⑫:話の内容がわからない
下記のような失敗は王道と言えるくらい多いです。
- 質問内容の答えからズレていく
- 着地が見えずにダラダラと話し続ける
- 要点や結論が見えない
経験上、「間」が空くのが怖くて「早く回答しなきゃ」と焦った結果、上記のような失敗に繋がっているケースが多い気がします。
回答の失敗を防止する3つのコツ
以下の3つを意識して話すだけでかなり防止できます。
- 少し間が空いても良いので回答を頭の中でまとめる
- 「結論▶理由」の順に話す
- 「ポイントは●つです」と要点を宣言して話す
効果抜群なのでぜひ試してみてください。
面接中のNGマナー⑬:相手の話に被せる
こちらも緊張してるんだろうなぁ…とは思うんですが、話していてハラハラします。
- 「職務経歴書に現職での営業で独自の工夫をs
- 「あ、はい!私はお客様にこれまでにない付加価値を〜」
想定問答で準備していた質問が来ると「キタッッ!!」と思って前のめりになってしまうのかもしれませんが、早押しではありませんので落ち着きましょう…!
これらを総合して「コミュニケーション能力」と言われますので、お互いにストレスの無いスムーズなやり取りを心がけましょう。
なお、面接対策は以下の記事も合わせてどうぞ。
面接終了時のマナー3つ:退室
面接終了時のマナー⑭:お礼を伝える
あなたのために先方が時間を作ってくれているので、面接の機会を頂いたことにお礼を伝えましょう。
実際にお話してみて一層御社への志望度が増しました。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠に有難うございました。
こんな感じで伝えられたら良いですね。
面接終了時のマナー⑮:退室前に挨拶を
お礼を伝えたところで緊張の糸が切れそうになりますが、退室時にも「ありがとうございました」と一例をお忘れなく。
面接終了時のマナー⑯:冬場のコートはどうする?
入館時と同じです。建物を出てから着ましょう。
「寒いのでお召し物をどうぞ」と気遣いしてくれる場合もありますが、「ご配慮ありがとうございます」と返しつつ、この場合も建物を出てから着ましょう。
面接後のマナー1つ
これもビジネスマナーではあるんですが、この一手間が結構大事です。
面接後のマナー⑰:メールでお礼を伝える
連絡先が分かる場合、できればその日の内にメールしましょう。
この時も短くて構わないので、お礼と合わせて意欲を伝えると好印象ですよ。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠に有難うございました。
重ねてお礼申し上げます。
実際にお話してみて一層御社への志望度が増しました。
ぜひとも次の機会をいただければと存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
転職エージェントを利用している場合
この場合は自己判断せずに担当コンサルタントに連絡して問題ないか確認しましょう。
基本的には常に採用担当とコンサルタントが直接連絡を取り合うので、無断で割って入るのはマナー違反となります。
担当コンサルタントがデキる人なら、あなたからの依頼が無くても「非常に良かったようです」と伝えてくれるはずですが、自分から言伝をお願いするのもアリです。
マナーをマスターしてスマートな印象を与えよう
最後に本記事で紹介したポイントをもう一度リストアップしますね。
- 前日のマナー2つ
① 服装・髪型のチェック
② 持ち物のチェック - 面接前のマナー5つ
③ 10分前入館を目指そう
④ 待合中にスマホの電源OFF
⑤ 待合室ではおとなしく待とう
⑥ 受付や案内の方全員に丁寧な対応を
⑦ 冬場のコートは入館前に脱いでおく - 面接開始時のマナー2つ
⑧ 3回ノック▶「どうぞ」▶「失礼します」
⑨ 「どうぞお掛けください」▶「失礼します」で着席 - 面接中のマナー4つ
⑩ 相手の目を見て話す
⑪ 相手に聞こえる声でハキハキと
⑫ 結論から話す、要点を先に言う
⑬ 相手の質問に回答を被せない - 面接終了時のマナー3つ
⑭ 終了時にお礼を伝える
⑮ 退室時にもお礼を伝える
⑯ 冬場のコートは退館してから着る - 面接後のマナー1つ
⑰ メールでもう一度お礼を伝える
細かいことを言えばまだまだありますが、ぶっちゃけ上記のマナーができてれいば十分です。
面接対策はプロにアドバイスをもらうべき
応募する企業にもよりますが、転職エージェントを利用すると目に見えて通過率が上がります。
面接マナーのアドバイスや提出書類の添削だけでなく、以下のようなことまで教えてくれるからです。
- 面接官が誰で、どんな役職の人か
- 実際に面接で聞かれる質問は何か
- 過去の合格者の傾向
こんなのもうほぼ答えですよね。笑
これで利用は完全無料なので、使わない手はないです。添削やアドバイス以外の部分でも転職活動が相当楽になるので、使っておいて損はありませんよ。
なお、転職エージェントを使うメリットを知りたい方は『【必読】使わないなんてありえない!転職エージェントとは? 』という記事を。
メリットは理解してるけど、どのエージェントがいいの?という方は『4回の転職でわかった!おすすめ転職サイトとエージェント活用法』という記事をチェックしてみてください。
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