・何社も志望動機考えるのしんどいなぁ…
・思い付かないから良いテンプレないかなー
・面接で評価される志望動機のポイントを知りたい
こんな人に向けた記事です。
筆者の僕は8年の人事部経験で3,000人以上の面接を担当してきて、自身も4回転職しています。
書類選考も含めると死ぬほど応募者の志望動機を読み、聞いてきましたし、自分でも死ぬほど志望動機を考えては書いて、話してきました。
本記事では読んでくださったあなたの「合格率」が上がることを目的として「刺さる志望動機」のポイントや考え方についてまとめています。
記事を読み終えると合格に繋がる志望動機のコツがわかります。
例文はNG|転職面接で刺さる志望動機の心得
先に結論です。
最重要:テンプレは捨てるべき
合格率を上げたいと思うなら、真っ先にテンプレを捨てて自分の言葉で語るべきです。
なぜなら、テンプレに頼るほど合格から遠ざかるからです。
テンプレトークを使われると、その人の個性を見つけるのが難しくなるし、本音も見えづらくなるだけなので、テンプレに困っている面接官は多いはず。
企業は「その他大勢とは一味違う人」を採用したい
「テンプレトーク=その他大勢」です。
応募者の大半がやりがちで聞き飽きているので、テンプレを聞くと「あーまた始まった…」と思い、序盤から「その他大勢」のレッテルを貼られます。
企業は「自分の頭で考える人」を採用したい
テンプレを使うと確かに楽ですが、自分の頭で考えたものでないことくらいは話していれば簡単に見抜けます。
大変だとは思いますが、自分で考えた自分の言葉で語った方が絶対に合格率は上がります。
注意:本記事に志望動機のテンプレはありません
上記の理由から、本記事ではテンプレではなく要点をお伝えしていきます。
志望動機が見つからない企業は応募を控えよう
うーん…厳しい言い方ですいません。でも割と事実なのでお許しください。
仕事選びに待遇などの条件面が重要なので、ぶっちゃけ待遇に惹かれて応募したくなる気持ちはよくわかります。
でも、志望動機に悩む程度だと「本当にその仕事がしたい人」「その業界で成したいことがある人」「その会社を好きな人」にはどうやっても勝てませんので…。
面接官が「おっ!」と思う志望動機の3ポイント
以下の3つです。
- 具体性
- 一貫性
- 唯一性
順にサクサク解説します。
ポイント①:具体性
話の中に具体的なエピソードや数字、期間などが含まれていると説得力が増します。
どんな経験やスキルが、どんな場面で、どう活かせると考えているかなど、「おっ!」と思わされる志望動機には曖昧さが全くありません。
ポイント②:一貫性
- ●●が理由でこの業界で働くことを選んだ
- 現職でも得るものは多く実績も挙げているが、活躍のフィールドを広げたいと思うようになった
- 御社の■■という事業であれば、それができると思い応募した
- 実際に現職で▲▲のスキルを身に付けてきたので、お役に立てるのではないかと考えている
上記は一例ですが、話に一本の筋が通っているのがわかるかと思います。
一貫性がある志望動機は率直に「上辺だけじゃなさそう」という深みや本気度を感じます。
刺さる志望動機のポイント③:唯一性
99%の会社には必ず同業他社が存在します。
唯一性が無いと「より好条件のオファーがあったらすぐに辞めてしまうのでは?」と不安がよぎってしまいます。
「なぜ同業他社ではなく当社を選んでくれたのか?」という理由が聞けると「定着してくれそうだ」と感じられるし、「自社のことをよく調べてくれたんだな」という志望度の高さも伝わります。
転職面接で刺さる志望動機を考える3ステップ
これまでの話を踏まえて、以下。
- その業界、その仕事(ポジション)を志望している理由
- なぜ同業他社じゃなくその会社なのか?
- これまでの経験やスキルでどう役に立てそうか?
この順に書き出してまとめればOKでして、これがほぼ答えです。
これらを事前にまとめておけば、前項の「具体性」「一貫性」「唯一性」の3点は網羅できるはず。
志望動機を「話す」ときのポイント
長くても2分くらいかなと。ぴったり計るまでやらなくて大丈夫ですが、それ以上は確実に長く感じると思います。
また、丸暗記もできればしない方がいいです。
2分で暗記して臨んで「では志望動機を1分でお願いします」なんて言われたら頭真っ白になっちゃうので。
志望動機を「書く」ときのポイント
ダラダラと長文にならないように、箇条書きなどをうまく使い要点だけをまとめましょう。文字数は200〜300文字程度。
人気企業や人気職種の場合、採用担当は多い時で何百人もの志望動機を見聞きするので、文字がズラッと並んでいるのを見ただけで読むのがしんどく感じます。だってにんげんだもの。
書くときはそこで全てを語らなくてOKでして、「もう少し話を聞いてみたいな」と思ってもらえれば志望動機は役割を果たしていると言えます。
「話す」「書く」共通のポイント
主張の型を使うと簡潔でわかりやすいです。
- 主張する(結論を言う)
- 根拠を述べる
- 具体例を挙げる
- 経験やスキルをどう活かせるかを述べる
この型は超絶便利でして、書く時も話す時も有効です。
加えて、自分が話す時も着地がわからなくなったり、話がズレたりするのを防げるのでおすすめです。
【耳シャッター】低評価になるNG志望動機5パターン
微妙な志望動機にはパターンがあります。
良い志望動機を考える上で、回避すべきNGパターンを5つ紹介します。
NG志望動機①:オリジナリティがない
冒頭に書いた通りでして、0かマイナス評価です。
ありきたりな志望動機は聞き飽きているので、全く響きません。
NG志望動機②:動機がぼんやり
曖昧な表現は「自信の無さ」や「企業研究不足」の現れです。
- 御社の経営理念に共感して、是非一緒に働きたいと思いました。
- 御社で活躍したいと思っております。
- 人の役に立つ仕事がしたいと思い志望しました。
上記のようなフレーズは割とどの会社に対しても言えることで、「それって別にうちの会社じゃなくてもいいよね?」となってしまいます。
NG志望動機②:自己都合推し
- 仕事を通して○○を学びたい
- (地域)で働きたい
- 休みが取りやすそう、残業が少なそう
- 家から近かった、通いやすかった
- 御社で経験を積んで独立したい
- 自分の特技やスキルが活かせそう
あなたにとってメリットがあるのはわかりますが、あなたを採用するメリットがわからないと合格にはなりません。
あなたと企業のバランスが大事
あなたの都合だけでは自己中と感じますし、そうかといって会社への貢献や忠誠心だけではご機嫌取りのようで不自然です。
会社もメリットがあり、あなたも仕事を通して成長したり目的が果たせるなど、win-winな関係であれば理想的です。
双方のメリットになることを伝えられるといいですね。
NG志望動機③:依存体質
「教育体制がしっかりしている」「成長できそう」「キャリアアップできそう」など、これもある意味自己都合パターンかもしれませんね。
「あなたのために会社があるわけじゃないよ…」と感じてしまうので、経験不足を会社で補おうとするのではなく、自助努力で補う姿勢を見せた方がいいです。
NG志望動機④:謎の上から目線
会社に貢献できるスキルや経験をアピールするあまり、強気になりすぎちゃったパターン。
私が加わればさらに営業成績が伸びるはずです。
自信があるのは良いことですが、会社の実績が不足しているとか、既存社員の努力が足りないと見下しているように聞こえてしまいます。
謙虚なアピールを心がけましょう。
NG志望動機⑤:知り得た情報を繋ぎ合わせただけ
御社の●●事業はオンラインで完結できるサービスであることが強みとなり、3期連続で売上増を達成しているという点に将来性を感じました。
顧客満足度No.1を誇る御社の事業に携わりたいと思っております。
上記は適当に考えた例文なのでちょっと露骨ですが、これに近い内容の志望動機が結構多いです。
率直に「文字数を稼ぐために調べた情報を繋ぎ合わせたんだろうな」という印象を受けますし、割と図星のはず。
転職面接での志望動機はオリジナリティで差を付けろ!
最後にもう一度要点をまとめます。
- テンプレは捨てるべし
- 刺さる志望動機の3ポイント
① 具体的であること
② 一貫性があること
③ その企業でなければならない唯一性を語れること - 刺さる志望動機を考える3ステップ
① その業界、その仕事(ポジション)を志望している理由
② なぜ同業他社じゃなくその会社なのか?
③ これまでの経験やスキルでどう役に立てそうか?
ということで、本記事のポイントを実践すると選考の合格率が上がるはずです。
応募社数が増えると作業的にも負担が大きくて、ついつい流れ作業になったり作業の効率化を図りたくなりますが、志望動機は楽しちゃダメです。
しんどいですが、ここは自分の頭で考え抜いた人が評価される部分なのでじっくり考えて準備をして臨みましょう。
書類作成や志望動機はプロにアドバイスをもらうのもアリ
良いたたき台を作るには、転職エージェントなどの知恵を借りるのが手っ取り早いです。
ただし、転職エージェントのアドバイスもテンプレ寄りになるので、たたき台だと思ってオリジナリティを付け加える使い方がおすすめ。
添削やアドバイス以外の部分でも転職活動が相当楽になるので、使っておいて損はありませんよ。
なお、転職エージェントを使うメリットを知りたい方は『【必読】使わないなんてありえない!転職エージェントとは? 』という記事を。
メリットは理解してるけど、どのエージェントがいいの?という方は『4回の転職でわかった!おすすめ転職サイトとエージェント活用法』という記事をチェックしてみてください。
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