
※これは2019年5月現在の記事です。
コインチェック事件から実に1年4ヶ月ぶり、仮想通貨が息を吹き返してきましたね。僕は仮想通貨とは2011年からの長い付き合いなので、市場が盛り上がってくるとめっちゃワクワクしてきます。
ということで、ここ最近で仮想通貨界隈の事情もかなり変化しているので、改めて仮想通貨投資に不可欠な基本的要素【取引】【保管】【値動きと資産状況確認】についてまとめておきます。
尚、2017−2018年頃の仮想通貨バブルの頃に比べると、法整備やシステムの進歩などによって大きく状況が変わっているので、仮想通貨投資経験がある人も新しい情報に脳内アップデートしておきましょうね。
【取引】口座開設しておくべき取引所
当初よりは随分セキュリティ対策や法整備が進んだ仮想通貨市場ですが、相変わらず1つの取引所で全てのコイン(銘柄)の売買はできません。
取引所によって取引できる銘柄が違うので、仮想通貨内で分散投資をするためには必然的に複数の取引所で口座開設しておく必要があります。
また、仮想通貨バブルの頃と今では「優良」とされる取引所も様変わりしています。仮想通貨バブル以来、仮想通貨投資から離れていた人は情報を更新しておきましょう。
1.GMOコイン

取引可能銘柄:
・BTC(ビットコイン)
・ETH(イーサリアム)
・BCH(ビットコインキャッシュ)
・LTC(ライトコイン)
・XRP(リップル)
●専用スマホアプリ『ビットレ君』で本格的なチャートを利用した取引が可能。
●PC・スマホ両方で多様な注文方法が可能。
GMOコインは東証一部上場「GMOインターネット」グループが運営する取引所で、王道通貨の取引所はここで事足ります。以下の記事でGMOコインの詳細をまとめてます。
http://mane-talk.com/gmo-coin-matome/
2.Coincheck
取引可能銘柄:
・BTC(ビットコイン)
・ETH(イーサリアム)
・ETC(イーサリアムクラシック)
・LSK(リスク)
・FCT(ファクトム)
・XRP(リップル)
・XEM(ネム)
・BCH(ビットコインキャッシュ)
・LTC(ライトコイン)
●スマホアプリとウィジェットが優秀で、主要コインのチャートや価格チェックはこれ1つでOK
●購入は500円から、最短10秒で注文完了
冒頭のニュースで世間を騒がせたCoincheckですが、事件後まもなく東証一部上場の大手「マネックスグループ」の傘下に入り、セキュリティ面も大幅に強化されました。
以下の記事でCoincheckの詳細をまとめてます。
http://mane-talk.com/coincheck-matome/
3.DMMビットコイン

取引可能銘柄:
・BTC(ビットコイン)
・ETH(イーサリアム)
・ETC(イーサリアムクラシック)
・XRP(リップル)
・XEM(ネム)
・BCH(ビットコインキャッシュ)
・LTC(ライトコイン)
●注文方法が多く、テクニカル指標も充実
●購入は500円から、最短10秒で注文完了
こちらも一部上場の「DMM.com」が運営する取引所。ローラがイメージキャラクターを務めていたことで印象に残っている人も多いかもしれませんね。
以下の記事でDMM Bitcoinの詳細をまとめてます。
http://mane-talk.com/dmm-bitcoin-matome/
4.bitbank
取引可能銘柄:
・BTC(ビットコイン)
・ETH(イーサリアム)
・XRP(リップル)
・MONA(モナーコイン)
・BCH(ビットコインキャッシュ)
●国内取引量、取引所セキュリティレベル共に日本一
●取引は1円未満の超少額から可能
2019年現在、国内No.1の取引所とも言えるのが「bitbank」です。他の大手取引所に無い「モナーコイン」を取り扱っている数少ない取引所でもあります。
以下の記事でbitbankの詳細をまとめてます。
http://mane-talk.com/bitbank-matome/
5.BINANCE
●取引可能銘柄:メジャーコインから草コインまで約1000種
●中国産の取引所なので、日本円では取引できない
●同じく、日本語表記に対応していない
ありとあらゆるコインを扱っていることで有名なのが中国の取引所「BINANCE」です。開設しておくべき理由も「あらゆる通貨を取引するため」というこの1点に尽きます。
新たに取り扱うコインはユーザー投票などで追加されることも多く、とにかく何でも揃っています。
日本円での取引ができないので、「日本円でBTCを買う→BINANCEに送る→BTCで他コインを買う」という手間がかかる上、日本語表記に対応していないので、お世辞にも使いやすい取引所とは言えません。
メイン取引所としてではなく、大手取引所で取り扱いがないコインを買うためのサブ取引所としてアカウントを作っておくという使い方ですね。
以下の記事で「BINANCE」について詳しくまとめています。
http://mane-talk.com/binance-matome/
仮想通貨投資の鉄則|取引所と銀行の大きな違い
仮想通貨投資をする上で、これをわかっていないことが最大のリスクと言っても過言じゃないので、これだけは絶対に肝に銘じておきましょう。
【 銀行 】 | 【 取引所 】 |
外貨両替 | 仮想通貨の売り買い |
預け入れ(預金) | 仮想通貨の保管 |
振込 | 仮想通貨の送信 |
「取引所に日本円を入金して、仮想通貨を買って、そのまま取引所に置いておく」というのは絶対ダメです。
こうして見ると銀行と取引所の基本機能はよく似ているので、銀行と同じような感覚で取引所を利用してしまう人が多いんですよ。日本円などのお金は、銀行口座に預金しておくことで盗難や紛失のリスクに備えますが、その感覚で仮想通貨を取引所に保管しておくのは非常に危険です。
コインチェック事件が象徴するように、取引所のセキュリティはどう見積もっても過信できるものではなく、銀行ではまず考えられないような「資産の盗難」「機関の倒産」が起きる可能性があることを肝に銘じておかなきゃなりません。
せっかく投資したコインが無くなってしまったら、値動きどころじゃありませんからね。
コインチェック事件の教訓から、各取引所でもセキュリティの強化が図られて、以前よりは随分良くなりましたが、まだ銀行のそれとは比べ物にならないほど脆弱で、仮想通貨の保管は取引所に置いておかずに、ウォレットを使って手元に置いておくのが鉄則です。
面倒がらずにやっておくんだぞ!絶対だぞ!
【保管】仮想通貨の安全な保管方法|ハードウェアウォレット2選

●仮想通貨を安全に保管するために、ウォレットは必須
●ウォレットには5種類あり、用途に合わせて使い分ける必要がある
仮想通貨において、現実世界の財布に相当するのが「ウォレット」と呼ばれるものです。役割としては確かに「財布」なんですが、これも現実の財布とはかなり性質が違い、大きく分けて5種類存在します。
http://mane-talk.com/kasoutuuka-wallet-matome/
ここでは僕が安全な保管方法として推奨する「ハードウェアウォレット」について書いておきます。
Ledger NanoS(レジャーナノ エス)
使い勝手が最も良くおすすめなのが「Ledger NanoS 」です。
●対応通貨:BTC、ETH、XRPなどメジャーコインを含む27種類
●小型のUSB接続タイプ
ハードウェアウォレットの代表格とも言えるのがこれ。一番の強みは対応通貨の多さ。

リップル(XRP)に対応している数少ないハードウェアウォレットでもあります。
FuzeW(フューズダブリュー)

FuzeW(フューズダブリュー)は韓国製、珍しいカード型ハードウェアウォレットです。
●対応通貨:
・BTC(ビットコイン)
・ETH(イーサリアム)
・LTC(ライトコイン)
・DASH(ダッシュコイン)
・DOGE(ドージコイン)
・その他、全てのERC20トークン
●PC無しでスマホアプリで管理可能
●カードタイプで防水なので耐久性に優れる
●金融業界最高ランクのセキュリティ「CC EAL+5」
【注意】ハードウェアウォレット購入時の留意点

必ず公式から新品のものを購入すること!
これはマジで徹底してください。ハードウェアウォレットは精密機械という性質上、様々なウイルスや不正プログラムを仕掛けることができてしまいます。
いくら新品を謳っていても、不正プログラムを仕掛けられた個体を購入してしまうと、ウォレットに入れた仮想通貨が自動的に他人のウォレットに送信されるなどの盗難リスクが非常に高いのです。
※この記事にあるリンクは、全て公式サイトに繋がっているのでご心配なく。
【確認】日頃の値動きや資産状況確認ツール
各社こぞって色々なツールをリリースしていますが、あらゆるツールを使い倒してきた中で僕が最終的に選んだ「手間をかけずに一瞬で値動きや資産状況を確認できるツール」を紹介しておきます。
主要通貨のチャート・値動きチェック|Coincheckアプリ
チェックしている通貨の種類にもよりますが、主要通貨の動きはCoincheckのスマホアプリが一番使いやすかったです。
確認できる通貨はCoincheckが取引に対応している主要通貨(BTC・ETH・ETC・LSK・FCT・XRP・XEM・LTC・BCH)の他、随時追加されています。
対応ペアは少なく使い勝手は良くないですが、一応アプリ上で売り買いの取引も可能です。
優秀なのはシンプルなインターフェース。株式投資をやったことがある人なら見慣れている「ローソク足チャート」

ローソク足チャートに慣れていない人は「波状チャート」に切り替えるといいかも。

ちょっとマニアックですが、「BTC建て」のチャートも見ることができます。

主要通貨のチェックはこれで十分ですが、取引高の少ないアルトコインは専用のチャートをネットブラウジングで見る感じです。
資産状況の確認|Cryptofolio(クリプトフォリオ)
仮想通貨の中で分散投資すると、どのコインを何枚持っていて、それぞれ日本円換算でいくらなのかを確認するのがとんでもなく面倒になってきます。
この煩わしさを解消して「結局、今、何円相当持ってんの?」を即座に確認できるナイスなアプリが「Cryptofolio」です。これマジで便利。
予め「自分が買った通貨の種類」と、「いくらで何枚買ったのか」を入力しておくことで、自動計算で日本円換算してくれます。

各取引所からデータを引っ張ってくるので、よほどマイナーなコインでもない限り対応しています。そして、買い増しや一部売却した時はその動きを入力することで現在の資産状況をほぼ正確に一覧表示してくれます。
更に、今持っているコインの比率を円グラフで表示してくれるので、各通貨の分散バランスもひと目でわかります。
ということで、この記事では必要最低限のことをかいつまんでサクッと説明しました。それぞれの項目の詳細は別の記事で掘り下げるので、自分の知識や慣れ具合に併せて確認できるようにしていきます。
それでは、良い仮想通貨ライフを!
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