・「Rimple(リンプル)」ってぶっちゃけどうなの?
・Rimple(リンプル)のメリット、デメリット、評判を知りたい
こんな人に向けた記事です。
Rimple(リンプル)とは、複数人で少額ずつ共同出資して不動産投資をする「不動産投資型クラウドファンディング」の1つです。
不動産投資は「リスクが高い」「投資金額が高すぎて手が届かない」という常識を覆しつつ、少額からスマホ1台で不動産投資を可能にした割と新しい投資手法です。
本記事ではRimpleの特徴やメリット・デメリットを掘り下げて解説します。
なお、「不動産投資型クラウドファンディングってなに?」という方は以下の記事を先にお読みいただくと、本記事の内容を理解しやすくなると思います。
>> 投資用不動産は「みんなでスマホで買う」時代|1万円から大家さん
ということで、早速見ていきましょう。
簡単解説:Rimple(リンプル)の特徴とメリット7つ
特徴は以下の7つです。
- 予定利回り:4〜5%前後
- 運用期間:6ヶ月前後
- 最低投資額:1万円〜
- 東証一部上場企業プロパティエージェントが運営
- 投資対象は東京23区の投資用マンションがメイン
- 優先劣後方式採用、元本の30%まで補填
- ポイント投資ができる
※数字は2020年7月時点
特徴①:予定利回り4〜5%前後
年利は4〜5%前後。
往年の投資手法に比べると高い水準ですね。
- 銀行預金:0.001%
- 日本国債10年:0.03%
- つみたてNISA:1〜3%
- 不動産投資(自己所有):5〜7%くらい
ざっくりですが、不動産投資としては自己所有と大差ないくらいの利回りです。
特徴②:運用期間:6ヶ月前後
運用期間は他の投資手法に比べて短めで、僕はこれをメリットだと思っています。
なぜなら、投資期間が長くなるほど市況の影響を受ける可能性が高く、投資対象の価値変動リスクが上がるからです。
特徴③:最低投資額:1万円〜
「1万円から不動産投資ができる」というのはなかなかのパワーワードかなと思います。
従来なら、古くて狭い投資用マンション1部屋でも数百万円は用意しないとできないのが不動産投資だったので。
一般的な不動産投資とクラウドファンディングの違い
投資金額もそうですが、手間の面でもかなりの違いがあります。
自己所有の不動産投資 | クラウドファンディング | |
物件探し | 資料→現地 | Web上で完結 |
購入 | ・最低数百万円〜 ・銀行のローンを組む ・売買契約や保険契約など |
・最低1万円〜 ・無借金でOK ・特になし |
物件管理 | すべて自分で管理 またはお金を払って委託 |
不要 |
自己所有するメリットもありますが、少ないリスクで不動産投資に参入できるのはかなりデカイと思います。
特徴④:東証一部上場企業プロパティエージェントが運営
プロパティエージェントは、東証一部上場(証券コード3464)の総合不動産ディベロッパーで、投資用マンション「クレイシア」を展開する投資会社です。
売上は2020年3月期で226億円、増収増益し続けています。
※プロパティエージェント公式サイトより抜粋
特徴⑤:投資対象は東京23区の投資用マンションがメイン
実際に募集されたファンドの一部が以下の通り。
新宿、秋葉原など、首都圏の主要部が中心です。
特徴⑥:優先劣後方式採用、元本の30%まで補填
「優先劣後方式」とは、運営会社が設定している割合で投資額の一部を運営会社が支払い、損失が出た場合に肩代わりしてくれる仕組みです。
具体的には以下の通り。
- 100万円投資の内、70万円をあなた、30万円を運営会社が負担
- 30万円の損失が出てもあなたの損失は0円
ちなみに、類似サービスの中でも30%は最高値です。
特徴⑦:ポイント投資ができる
ポイント投資とは、現金の代わりにポイントを払って投資をすることで、ポイントだけを使えば実質0円で投資が可能になります。
使えるポイントは以下の通り。
これらをRimpleで使える「リアルエステートコイン」に交換すればOKです。
なお、リアルエステートコインを他のポイントに交換することはできず、Rimple内で投資資金としてのみ使えます。
簡単解説:Rimple(リンプル)の注意点とデメリット4つ
注意点は以下の4つです。
- 元本保証ではない
- 不動産価値の変動の影響を受ける
- 投資期間中は資金を動かせない(例外あり)
- 人気のファンドは応募が殺到する
- 募集ファンドが少ない
注意点①:元本保証ではない
元本保証ではありませんが、元本の30%までの損失はカバーされます。
特徴⑥で書いた優先劣後方式ですね。
ただし、運営会社のプロパティエージェントの業績不振や倒産などがあると、全額回収不能に陥るリスクはあります。
注意点②:不動産価値の変動の影響を受ける
たとえば、投資している不動産に入居しているテナントが潰れてしまって家賃が払えなくなった場合などは、不動産価値が低下してしまいます。
この場合は分配予定率を下回ったり、元本割れする可能性があります。
注意点③:投資期間中は資金を動かせない(例外あり)
クラウドファンディングの性質上、投資した資金は事業の運営に使われるので、期間中の途中解約や資金の引き出しはできません。
例外とは
ただし、事業者の信用が猛烈に低下したなど、やむを得ない理由がある場合は、書面で申請することで解約が認められることも。
自己都合による解約は多分無理かなと思います。
注意点④:人気のファンドは応募が殺到する
これもクラウドファンディングの性質上ですが、各ファンドには上限金額や上限口数が設定されていて、満額になった時点で募集終了となります。
大体のサービスは早い者勝ちですが、Rimpleは抽選方式なので、募集期間内に応募していれば投資のチャンスが巡ってくることもあります。
注意点⑤:募集ファンドが少ない
今後増える可能性もありますが、募集されているファンドは大体1桁、少ない時は0の場合もあります。
Rimpleだけだと「投資できるお金はあるのに投資対象がない」という状態になりかねないので、他のクラウドファンディングや、性質が似ているソーシャルレンディングなんかと併用すべき。
なお、他の不動産投資型クラウドファンディングは以下も参考になると思います。
>> 不動産投資型クラウドファンディング3社比較|1万円から大家さん
また、ソーシャルレンディングは以下の記事で比較・解説しました。
>> おすすめソーシャルレンディング5選|現役投資家が徹底比較してみた
Rimple(リンプル)で配当を受け取るまでの5ステップ
無料会員登録から配当を受け取るまでは、以下の5ステップです。
- 会員登録(無料)
- ファンドに応募
- 入金
- 運用開始
- 運用完了→分配
ステップ①:会員登録(無料)
Rimple(リンプル)公式サイトにアクセスして会員登録します。
必要書類をアップロードする必要があるので、事前に準備しておくとスムーズです。
必要書類とは
本人確認書類が2点必要です。
まずは下記から2点、表裏両面。
- 運転免許証
- パスポート(パスポートは裏面に住所欄を提出)
- マイナンバー(個人番号)カード
- 健康保険証
- 在留カード/特別永住者証明書
または、上記から1点と以下からもう1点。
- 社会保険の領収書
- 国税または地方税の納税通知書
- 公共料金領収書(固定電話、電力会社、水道、ガス、NHK)
登録申込後の流れ
- 審査通過
- 後日郵送でハガキが届く
- ハガキに記載されている認証コードを入力
以上で手続き完了です。
ステップ②:ファンドに応募
登録が終わったら、公式サイトでファンドに応募して、抽選結果を待ちましょう。
ここは特に迷う箇所はないです。
ステップ③:入金
- 抽選に当選すると、登録メアド宛に連絡が来る
- 「不動産特定共同事業契約書 兼 契約成立時書面」を確認して契約締結
- 指定口座に投資金を入金
上記の通り。ここも案内に従えばOKです。
ステップ④:運用開始
無事入金されたらまた連絡が来ます。あとは運用が完了するまで待つだけ。簡単ですね。
なお、運用状況はメールやファンド情報詳細から確認できます。
ステップ⑤:運用完了→分配
運用終了月の翌月末までに「出資金+分配金」が指定口座に振り込まれます。
同時に、【マイページ→交付書類】にて財務管理報告書が閲覧できるようになります。つまりこれがファンド報告書というわけですね。
Rimple(リンプル)のよくある疑問
よくある疑問とその回答です。
疑問①:不動産を所有することになるの?
答えは「NO」です。
所有しないので、債務負担もありません。
疑問②:利回りは確定してるの?
これも「NO」です。
ファンドごとに違うので、実際のファンド詳細画面で確認しましょう。
疑問③:募集金額を下回ったらどうなるの?
この場合はファンド不成立になる場合があります。
不成立の場合は当選していても運用が開始されません。
疑問④:利益が出た場合の税金ってどうなるの?
所得が20万円を超えたら課税されます。
- 所得=利益−経費
- この所得は他の副業なども含みます
- 副業所得10万+ソシャレン所得10万 ←この場合課税対象です
詳しくは以下の記事でも解説しています。
>>【副業の税金】確定申告はいくらから?一瞬で手続できる方法も解説
疑問⑤:REITやソーシャルレンディングとは違うの?
結論、似て非なるものです。
- REIT:不動産の投資信託のような感じ、値動きが大きい
- ソーシャルレンディング:ほぼ同じ、許認可が違うだけ
上記の通り。
REITとは根本的に仕組みが違いますが、ソーシャルレンディングは投資する側としては仕組みもやることもほぼ同じです。
基本情報:Rimple(リンプル)とは
名称 | Rimple(リンプル) |
運営会社名 | プロパティエージェント株式会社 |
所在地 | 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー6F |
公式サイト | https://funding.propertyagent.co.jp/ |
サービス開始 | 2020年2月 |
平均利回り | 4〜5% |
最低投資額 | 10,000円〜 |
目安運用期間 | 6ヶ月前後 |
応募・実行総額 | 11.7億円(2020年5月時点) |
利用者 | 5万人以上 |
地図 |
Rimple(リンプル)まとめ
最後にもう一度要点をまとめます。
- 特徴①:予定利回り4〜5%前後
- 特徴②:運用期間:6ヶ月前後
- 特徴③:最低投資額:1万円〜
- 特徴④:東証一部上場企業プロパティエージェントが運営
- 特徴⑤:投資対象は東京23区の投資用マンションがメイン
- 特徴⑥:優先劣後方式採用、元本の30%まで補填
- 特徴⑦:ポイント投資ができる
- 無料登録:Rimple(リンプル)公式サイト
ということで、Rimpleまとめでした。
技術介入がほとんどなくハードルは低い投資手法ですが、とはいえ行動しないことには1円も稼げませんので、まずはサクッと登録してファンドを眺めてみましょう。
そして1万円からでもいいので実際に投資してみて、「投資でお金が増える」という体験をしてみると、いっぱしの投資家になった気分になれます。
お金を上手に働かせることができるようになると、圧倒的に人生の難易度が下がりますので、このスキルは早めに身に付けておくといいですよ。
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