お金の話

SBIソーシャルレンディングとは?特徴や評判をレビュー

・「SBIソーシャルレンディング」ってぶっちゃけどうなの?

・SBIソーシャルレンディングのメリット、デメリット、評判を知りたい

こんな人に向けた記事です。

 

筆者の僕は2012年から資産運用を始め、300万円だった資産は現在5,000万円を超えている現役の投資家です。(2020年7月時点)

本記事では、ソーシャルレンディング会社大手の「SBIソーシャルレンディング」について解説します。

 

なお、「ソーシャルレンディングってなに?」という方は以下の記事をどうぞ。

>>「ソーシャルレンディング」とは?|初心者でもプロと同じ投資成績

 

ということで、早速見ていきましょう。

簡単解説:SBIソーシャルレンディングの特徴とメリット7つ

特徴は以下の7つです。

  1. 名目利回り:2.5〜10%
  2. 最低投資額:1万円〜
  3. 運用期間:4ヶ月〜36ヶ月くらい
  4. 大手金融会社SBIグループが運営
  5. 合計融資400億円以上、利用者5万人以上
  6. 匿名化解除に対応

※数字は2020年7月時点

特徴①:名目利回り2.5〜10%

SBIソーシャルレンディングは、募集ファンドのバリエーションが豊富なので、利回りの幅も広いです。

 

参考:他の利回りと比較

  • 銀行預金:0.001%
  • 日本国債10年:0.03%
  • つみたてNISA:1〜3%
  • 不動産投資:5〜7%くらい

利回りは経済環境でわりと変動しますが、大体このくらいの基準です。

 

参考:他の定番ソーシャルレンディングと比較

以下4つは、SBIソーシャルレンディングと並ぶソーシャルレンディングの有名所です。

上記の通り、ソーシャルレンディング自体が他の投資手法に比べて高利回りですね。

特徴②:最低投資額1万円〜

最低投資額は1万円から。

なので、まとまった資金がない人や「試しに投資してみたい」という人でも気軽に投資できますよね。

 

注意:投資額1万円の利益は微々たるものです

あくまで「1万円からでも投資できる」というだけで、利益を目的とするなら微妙です。

なぜなら、当たり前ですが利益は投資額で大きく変わるからです。仮に利回り5%とすると、以下のようになります。

投資額 償還金額 利益
10,000円 10,500円 500円
100,000円 105,000円 5,000円
1,000,000円 1,050,000円 50,000円

 

こんな感じですね。

少額投資は「投資経験を積む」「投資で利益を出す原体験をする」ということを目的にすべきです。

特徴③:運用期間は4〜36ヶ月くらい

ボリュームゾーンは12〜14ヶ月くらいですかね。

僕が思うに、ソーシャルレンディング投資は運用期間が18ヶ月あたりを超えるとちょっとリスキーかなと思っています。

なぜなら、期間が長くなればなるほど担保価値が変動するリスクが高まるからです。

参考:担保リスク|ソーシャルレンディング投資のリスクと対策9つ

特徴④:大手金融会社SBIグループが運営

SBIグループ運営であるからこそのメリットがいくつかあると思います。

  • 預かり資金の管理体制が盤石
  • 企業としての資金的体力
  • 企業としてのネットワーク(希少案件の掲載)

上記の通り。

実際、発展途上国へのマイクロファイナンス投資ができる、数少ないソーシャルレンディングサイトでもあります。

個人ではもちろんですが、駆け出しのソーシャルレンディング会社では手が出せない領域に投資できるのは大きなアドバンテージかなと思います。

特徴⑤:合計融資400億円以上、利用者5万人以上

SBIの大看板もあってか、融資額も利用者数もかなりのスピードで伸びています。

参考までですが、各ジャンルの貸し付け総額は以下の通り。

  • オーダーメイド型ファンド:1064億円
  • 不動産担保ローン事業者ファンド:300億円
  • カンボジア技能実習生支援ローンファンド:5,278万円
  • 個人向け無担保ローンファンド:7,857万円

※2020年5月15日時点

ソーシャルレンディング自体が年々市民権を得てきている状況なので、今後まだまだ伸びそうです。

特徴⑥:匿名化解除に対応

SBIソーシャルレンディングのファンドの一部は匿名化解除に対応しています。

 

匿名化とは

これまでのソーシャルレンディングは金融庁が定める「借り手の保護」によって、投資先の名前、住所などが一切わからないようになっていました。

ところが、この「匿名性」が原因でソーシャルレンディング黎明期に不祥事が続いたことで、2019年3月に金融庁から匿名化解除のOKが出て、投資先の情報が開示できるようになりました。

「開示しなさい」という規制ではないので、開示するかどうかの判断は各ソーシャルレンディング会社に委ねられている、という感じです。

 

簡単解説:SBIソーシャルレンディングの注意点とデメリット5つ

注意点とデメリットは以下の5つです。

  1. 掲載ファンド数が少ない
  2. 人気のファンドは競争率が高い
  3. 運用中はお金を動かせない
  4. 早期償還される場合がある
  5. 元本保証ではない

注意点①:掲載ファンド数が少ない

常時何十種類というファンドが掲載されているクラウドクレジットなどと比べると、掲載ファンド数お世辞にも多いとは言えません。

SBIソーシャルレンディングだけだと「投資したいときに選べるほどファンドがない」という状況もあり得ますし、分散投資の観点から他のサイトと併用すべき。

注意点②:人気のファンドは競争率が高い

クラウドファンディング形式なので、募集金額に到達したら締め切りです。

この場合はどうにもならないので、縁がなかったと思って他のファンドを探しましょう。

注意点③:運用中はお金を動かせない

メリットのところでも書きましたが、運用期間中はお金の出し入れができません。

なぜなら、融資先の企業は集まったお金で何らかの事業を継続中だからです。

「急遽お金が必要になったから決済したい」とかできませんので、余剰資金を運用しましょう。

注意点④:早期償還される場合がある

満期を待たずに早期償還されて、目標利回りを下回るケースがあります。

  • 12ヶ月満期で利回り5%
  • 満期を待たずに6ヶ月で早期償還、利回り2%

上記のような感じ。

とはいえ、早期償還は「融資先がしっかりビジネスを回して返済できた」ということなので、悪いことではないです。

ソーシャルレンディング会社がそういった融資先を見抜けていたということでもあるし、償還された資金でまた別のファンドに投資すればいいだけですので。

注意点⑤:元本保証ではない

投資である以上当たり前ですが、元本が保証されているわけではありません。

ソーシャルレンディング投資には様々なリスクがあり、会社側と自分たち双方でそのリスクを下げる努力が必要です。

こういった事情があるので、担保などを確認しておいた方がいいよ、という話です。担保が強ければ最悪の事態は回避しやすくなるので。

 

初心者向け:SBIソーシャルレンディングの投資で失敗しないためのリスクヘッジ

ソーシャルレンディング投資のリスクを9つ紹介しておきます。

逆に、失敗するケースはこれらのリスクヘッジをしなかった場合がほとんどです。

  1. ソーシャルレンディング会社のリスク
  2. 融資先の業績リスク
  3. 融資先がわからないリスク
  4. 倒産時の法的リスク
  5. 担保リスク
  6. 資金ロックのリスク
  7. 社会情勢リスク
  8. 為替リスク
  9. 天災リスク

上記の通り。

以下の記事で各リスクの詳細と対策の仕方をまとめたので、あわせてどうぞ。

>> ソーシャルレンディング投資のリスク9つ【リスクヘッジも解説】

 

重要:最大のリスクは「資金の一極集中」です

なんとなくお分かりいただけたかと思いますが、投資では「一ヶ所にお金を集める」という行為そのものがリスクです。(銀行預金も同じですよ)

ソーシャルレンディングサイト内でも分散、サイト外にも分散しておくことで、このリスクは最小限にすることができますよ。

 

上記3つのリスクヘッジは投資全体に言えることでして、基本中の基本です。

もし「へー!そうなんだ!」という感じであれば、以下の記事は必ずチェックしておきましょう。投資での失敗を未然に防げるようになります。

>> 投資初心者は何から始めるべき?→まずはサクッと基礎を勉強すべき

 

ちょっとだけ宣伝です

もっと体系的に投資の基礎を学びたい方は以下の有料noteもあります。

飲み会1回分以下の価格ですが、飲み会より有益なはず。飲みに行くのを1回我慢しつつ、ポチッとどうぞ。

>> 投資の教科書|note

 

SBIソーシャルレンディングの投資でよくある疑問

以下はよくある疑問3つとその回答です。

疑問①:全部のファンドが1万円から投資できるの?

答えはNOです。
2020年9月現在は、不動産担保ローン事業者ファンドのみ1万円から投資可能です。

疑問②:手数料はかかる?

結論、かかりません。この手のサービスで手数料無料は神ですね。

手数料 金額
会員登録手数料 無料
口座開設手数料 無料
口座管理手数料 無料
ファンド購入時の手数料 無料
投資口座への振込手数料 住信SBIネット銀行の
クイック入金のみ無料
利益の払戻し手数料 無料

 

住信SBIネット銀行以外から、SBIソーシャルレンディングの口座に送金する時の手数料だけは自己負担です。

疑問③:他のソーシャルレンディング会社はどうなの?

各ソーシャルレンディング会社に特色があり、それぞれ実績が付いてきて業界内でのポジションが明確になってきました。

数あるソーシャルレンディング会社の中で特に人気の5社を以下の記事で比較しつつ解説しましたので、あわせてどうぞ。

>> おすすめソーシャルレンディング5選|現役投資家が徹底比較してみた

 

簡単:SBIソーシャルレンディングの始め方4ステップ

特に難しいことはなく、簡単です。

  1. 公式サイトにアクセス
  2. 投資家登録する
  3. 投資するファンドを選ぶ
  4. 入金する

インターフェースがわかりやすいのでまず迷うことは無いと思いますが、ちょっとだけ補足しておきます。

口座開設する

口座開設には「本人確認書類」「マイナンバー」を画像でアップロードする必要があるので、手元に用意しておくとスムーズですよ。

審査が通ると2〜3日くらいで居住地確認の書面が届きます。

>>「SBIソーシャルレンディング」公式サイト
※利用も口座維持も無料、口座開設は5分くらいで終わります。

投資するファンドを選ぶ

ファンドは以下の感じで一覧表示されています。

この画面ですでに名目利回りや運用期間、募集状況がひと目で分かります。

 

募集ファンドが常にたくさん出ているわけではないので、定期的にチェックする感じでOKかなと。

 

基本情報:SBIソーシャルレンディングとは?

名称 SBIソーシャルレンディング
運営会社名 SBIソーシャルレンディング株式会社
所在地 東京都港区六本木1-6-1
泉ガーデンタワー13F
資本金 1,000万円
設立 2008年
公式サイト https://www.sbi-sociallending.jp/
サービス開始 2011年3月
平均利回り 2.5〜10%
最低投資額 10,000円〜
目安運用期間 4ヶ月〜36ヶ月前後
応募・実行総額 416億円超(2020年7月時点)
地図

 

SBIソーシャルレンディングまとめ

最後にもう一度要点をまとめます。

  • 名目利回り2.5〜10%
  • 投資した後はほったらかしでOK
  • 最低投資金額は1万円から、初心者やお試し運用も可能
  • 無料口座開設はこちらから(5分で完了、利用も維持も無料)

ということで、SBIソーシャルレンディングまとめでした。

技術介入がほとんどなくハードルは低い投資手法ですが、とはいえ行動しないことには1円も稼げませんので、まずはサクッと口座開設してファンドを眺めてみましょう。

そして1万円からでもいいので実際に投資してみて、「投資でお金が増える」という体験をしてみると、いっぱしの投資家になった気分になれます。

 

お金を上手に働かせることができるようになると、圧倒的に人生の難易度が下がりますので、このスキルは早めに身に付けておくといいですよ。

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