筆者の僕は、年間100本くらいセミナーを受けていた時期があり、お陰様でかなり稼げる様になりまして、自分でも講師をやるようになりました。
副業ブームの後押しで、世の中はセミナーで溢れかえってます。
しかし、「セミナーを受け続けて大成功した人」は不思議とほとんど見かけませんよね。
熱心に、たくさんセミナーを受けているのに、収入や交友関係がほとんど変化せず、払ったお金と時間が投資じゃなく消費になっている人がめちゃくちゃ多い気がします。
本記事ではその理由を4つ解説します。
セミナーはあくまでツールなので、活用の仕方で結果が大きく変わります。
セミナーでノウハウを学ぶのは実は効率が悪い
セミナーは内容は広く浅くなりがち
参加者にはいろんな人がいます。
- 知識ゼロの完全初心者
- 少しかじってて、基礎知識がある人
- すでにやっていて、知識以外に経験もある人
この状況が異なる全員を納得させるのは難しく、みんなに当てはまる話をしようとすると、抽象的な話をするしかないです。
言わずもがなですが、新規サービスの説明会など、参加者の知識レベルが横並びの場合は除きます。
まだ必要がないことまで学ぶことになる
これも上記とほぼ同じです。
レベルに応じて今欲しい情報、理解できる段階が違いますよね。
まだ野球をプレイしたことがない人が、「盗塁の成功率を上げるノウハウ」を聞いても絶対ピンとこないはず。
情報量が多いので満足感は得られやすいですが、量の割に今聞いてもわからないような情報も多いです。
セミナーに行く本当の目的とは
ズバリ、スピーカーと繋がることです。
そして、セミナーでは話されない「狭く、深い、自分のレベルに合った情報」が得られる関係を作ること。
よく参加者同士で繋がりたがる人がいますけど、前進したいならあれはあまり意味ないかもです。
同じくらいのレベルの人の悩みや課題は似てまして、解決策がわからない人同士で意見交換してもなかなかブレイクスルーできません。
先行く人はナビゲーションのようなものなので、迷ったとき、困ったときに進むべき道を指し示してくれます。だから前進しやすくなるんですよね。
質の悪いクソセミナーはそもそも学べない
本当に良いセミナーなんてほとんどない
前提を覆すような話でスイマセン。でも割と事実なはず。
セミナーのスピーカーにもいろんなタイプがおり、スピーカーのレベルとセミナー内容は必ずしも比例しません。
- 大した実績もないのに、すごそうに見せて講師を名乗ってる
- 実績はすごいけど、感覚で成果を上げていて教えるのが苦手
極端な例ですが、上記の通り。
前者は話にならないんですけど、こういう講師、セミナーめちゃくちゃ多いです。
そして、後者も結構多い。
名選手だからといって、名監督になれるとは限らない。
プレイヤーとしてめちゃくちゃ優れていても、その優れていることを要素分解し、再現性がある形に落とし込んで人に伝えるというのは、全く別のスキルですので。
「セミナービジネス」を理解すべき
わかりやすいのは以下の2パターン。
- セミナーの参加費で稼ぐ
- セミナーは無料だけど、参加者に売りたいものがある
「あなたの売上を倍増させます!」と銘打っていたのに、内容が大したことないのは前者。
「この続きは有料コンサルで」みたいなのが後者、という感じ。
最初は「セミナーの広告内容が本心なのか」ってなかなか見分けられないんですけど、たくさん受けると自然とわかるようになります。
言うまでもなく、どちらのパターンも参加者の利益じゃなく、「主催者のためのセミナー」です。これがわからないと、サクッと搾取されてしまいます。
セミナーでノウハウを学んでるから
参加者が増えるほどノウハウが陳腐化する
冷静に考えればわかる話ですが、ノウハウって使ってる人が少ないからこそ、そこに利益が集中するんですよ。
- みんなが同じことをやり始めたら、その手法は消費者に警戒されるようになり、ネットとかで警鐘を鳴らす人が出てきて通用しなくなる。
- わざわざお金と時間を使って聞いてきたセミナー内容を、ご丁寧にブログで発信するアホとかが出てきて通用しなくなる。
ノウハウが陳腐化するのは大体こういう構図です。
大概のノウハウはネットで無料で転がってる
上記のような「善意のアホ」が一定数いるので、ノウハウはすぐに金銭的価値を失います。
その結果どうでしょう。儲かったのはセミナー主催者だけ、みたいなことが起こります。
ノウハウはコピーしても無駄です
上記のような理由で、聞いたことをそのまま実行することにあまり意味はないです。
聞いて集めた情報を元に、本質的な法則性を見つけ、自分のリソースや環境に合う形に再構築する力が問われます。
つまり、「自分の頭で考える力」だったり、「問題解決能力」と呼ばれる分野ですね。
断言しますが、これができないとどんなに質の高いセミナー受けても稼げません。
セミナーで教わるノウハウは再現性が低い
もう1つノウハウの特徴として、「同じことをやったとしても、タイミングや環境の違いで効果が大きく変わってしまう」という性質があります。
たとえば「You Tubeチャンネルを伸ばすノウハウ」とかゴロゴロ転がってますよね。
- そのノウハウを2017年に実行 → 高い効果が期待できる
- そのノウハウを2020年に実行 → 環境が大きく変わっていて効果が出づらい
こういう感じです。
他にも、「本人の性格やキャラ」「本人の年齢や性別」「市況環境」「周囲に居る人の属性」など、いろんな要素の掛け合わせで「成果」という結果に繋がっています。
やり方をいくらマネしたって、まったく同じ状況なんてあり得ないですよね。
やり方よりも知恵を学ぶべき
セミナーから得るべきは「表面的な情報」ではなく、「その成果を上げるに至った知恵」です。もう少し掘り下げると、「知恵=判断基準・考え方」です。
途上国の靴売りの話
こんな話があります。
靴を販売する大企業A社とB社がありました。
両社は新しいマーケットを開拓すべく、途上国に調査員を送りました。
両社の調査員の報告は、それぞれ以下の通り。
A社調査員
「ダメです!この国にはそもそも靴を履く文化が無いので、靴を買う人なんていません!」
B社調査員
「社長!この国はまだ靴が普及していないようです!開拓できればマーケットを独占できますよ!」
A社はその国に進出せず、B社の独壇場となり、市場を独占しました。
置かれている状況は同じ。明暗を分けたのは「考え方と判断基準」という話です。
稼ぐ人と稼げない人、どこで差が付くのか
同じ領域でビジネスをしているのに、稼げる人と稼げない人が必ずいます。
使っているノウハウって、実はそんなに大差が無かったりするんですよ。
転売ビジネスとか、株式投資とかは典型的ですよね。
じゃあどこで違いが出るのか?
- 入ってきた情報をどう解釈するか
- その解釈を元に、どう判断するか
上記のような解釈と判断基準です。
「学んで動く」は、問題解決能力が鍛えられない
「学んで動く」がクセになっていると、学ぶべきことがないとどうしていいかわからなくなります。
セミナー常連の悪習慣
セミナーを活用できていない人は、大体以下のどれかです。
- 学んだことに満足する
- メモを取って「学んだ」と錯覚する
- 学んだことを実行するが、答え合わせをしない
①は情報を活用することじゃなく、学ぶことが目的になってしまってます。
②は錯覚ですので、「知った」だけで「わかって」ません。
③はあと一歩です。
学んだことを実行しても、90%くらいうまくいきません。
「うまくいかなかった」のはバグ出しのようなもので、どこで躓いたかを分析しつつ、解決策を見つけて次に進むためのヒントです。
「言われた通りやったのに、全然うまくいかねぇじゃん!」という人は学んだ内容に問題があると誤解しています。
ビジネスは問題解決の連続である
「失敗は成功のもと」という言葉がありますが、これは本当です。
- やってみたが、うまくいかなかった
- うまくいかなかったことを分析して、やり方を修正する
- 少しうまくいくが、またうまく行かないことが出てくる
- うまくいかなかったことを分析して、やり方を修正する
成功する方法は一本道じゃないんですよ。
いろんな道を試し、ダメな道は引き返し、別の道を行く。一つ一つ修正し続けた結果、成功への道が一本に繋がるという感じ。
最短で成果を出す方法とは
順序を変えるだけでOKです。
❌ 学んで、動く
⭕ まず動いてみて、わからないところを集中的に学ぶ
上記の通り。
後者には学ぶことにロスがないので、結果的にこれが最速です。
「やりながらわかり、わかりながらやる」というバランスが重要だと思います。
なので、セミナーは「知識を得るために行く」んじゃなく、「行動したことに対する答え合わせのために行く」というのが最も効率的かなと思います。
受け止めつつ、変えよう
もしイラッとしたら、多分身に覚えがあるはずです。
「デブ」と言われて怒るのは、自分がデブだと自覚している人だけです。
ちょっと煽り気味でしたね、スイマセン。僕にも身に覚えがあるので自戒も込めて。
最大限活用しつつ、もっと前へ
厳しい意見を書いたので、誤解が無いように。
セミナーに興味がない人が大半の中、学ぼうとお金と時間を投資する時点でその他大勢よりも2歩も3歩も先を行っています。これは間違いない。
ですが、その投資を回収できるかどうかは「セミナーを受ける側の意識」にめちゃくちゃ左右されるもので、ここで躓いている人が本当に多い。勿体ないなと思います。
まとめ
こんな感じでセミナーを活用すると、伸びると思います。
- セミナーに参加したら、スピーカーと繋がろう
- 質の悪いセミナーを見極めよう(場数が必要です)
- セミナーではノウハウじゃなく、解釈と判断基準に注目しよう
- まずはやってみる。壁にぶち当たったら解決策を集中的に学ぼう
こんな感じですね。
耳が痛かったかもですが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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