・子どもの行事の関係で生活サイクルが安定しないから、シフト制は働きづらい…
・家事育児があるからフルタイムでは働けないなぁ…
・出産育児でしばらく仕事から離れていたし、いきなり前職復帰は不安…
こんな悩みを解決する記事です。
僕は都内で4年ほど民泊をやっていた時期があり、この記事で解説しているシェアリングエコノミーを利用して仕事を依頼していました。
来ていただいていた主婦や学生の方々に色々インタビューをしてみたところ、好きな時間に、誰からも指示されず、割と自由に働いているのに、パートよりも収入が高いということがわかり衝撃を受けました。
そんなわけで、この記事では「家事スキルのシェアリングエコノミー」について解説していきます。
この記事を読み終えると、冒頭のようなことに悩むことはなくなり、「自分の都合に合わせて自由に仕事をする方法」がわかります。
なお、ここからは「シェアエコとは何か」ということがある程度わかっている前提で話を進めていきます。
「シェアリングエコノミー」「ゲスト・ホスト」「プラットフォーム」などの意味がよくわからない方は、先に下記の記事に目を通しましょう。
【事実】世の中の家事代行ニーズが急増|予約待ちの事例あり
シェアリングエコノミーには5つの領域があって、本記事は「スキルをシェアする」というジャンルに当たります。
図で見たほうがわかりやすいと思うので、下記画像をご覧ください。
ということで家事スキルについては、
- 世の中にはお金を払ってでも家事をやってもらいたい人がたくさんいる
- シェアエコは法人が提供する家事代行の半額程度なのでさらに需要大
上記の通りでして、「専業主婦生活が長かったから特別なスキルなんて・・・」と過小評価するのはもったいないです。
というのも、2018年に共働き世帯は全体の70%を超えて、「家事の人手不足」が起こるようになったこともあって、家事スキルのニーズが急増しているんです。
以下は総務省が発表している「共働き世帯数の推移」です。
平成4年頃に「共働き世帯」と「専業主婦世帯」が逆転し、年々増え続けているのがわかります。
※引用:総務省「労働力調査」
伝説の家政婦「志麻さん」もシェアエコユーザー
「伝説の家政婦・志麻さん」も、この後に解説する「タスカジ」 から一躍有名人になっています。
家事代行で予約の行列ができているだけでなく、TVで特集されたり、レシピ本を出版されたり、セミナーの講師、料理メーカーの商品開発と大活躍されています。
志麻さんのような「元プロのスキル」あっての結果かもしれませんが、「家事&シェアエコ」からここまで人生が変わる人がいるのも事実です。
「もしかしたら自分も家事が仕事になるかも?」という新しい働き方への気付きは、ちょっとしたパラダイムシフトになりますよ。
「家事系シェアリングエコノミー」のメリット
当サイトは「副業」がメインテーマの1つなので、ここで言うメリットは「ホスト側のメリット」です。
- 普段は収入を生まなかった家事が仕事になる
- パートに比べて自由度がかなり高い
- リピーターが付きやすく、収入が安定しやすい
- 相手に提供することで、自己成長にも繋がる
- 「自分で稼ぐ感覚」を養え、夫婦間の関係にも好影響
上記の通り、順に補足します。
普段は収入を生まなかった家事が仕事になる
日々の家事に追われながら「これで給料もらえたらなぁ・・・」と思ったことは一度や二度じゃないはず。
そんな主婦の人たちが本当に「家事を仕事にする」時代がやってきました。
僕もかなり家事をやる方なので、これは割とマジで感慨深いです。
パートに比べて高時給・働き方の自由度もかなり高い
主婦のライフサイクルとパートの条件って、実はあまり相性が良くないんですよね。
- まとまった時間が取りにくい
- 通勤時間が惜しいから近場の少ない選択肢から仕事を選びがち
- 配偶者や子どもの都合でライフサイクルが変わりやすい
- なんとか時間を工面して働きに出ても、給料が安い
といった具合。
シェアエコをうまく使うと、大げさではなく本当にこれらの悩みがほとんどなくなります。
- 空いている日時だけ
- 希望のエリアで
- 無理のない時間で
- 納得いく報酬の仕事を自分から選ぶ
ということが可能です。
時給換算もパートより高めに設定されていて、自分の都合に合わせて短時間で効率的に稼ぐことができます。
どの角度から考えてもパートよりシェアエコの方がメリットが多いです。
リピーターが付きやすく、収入が安定しやすい
シェアエコにも色々なジャンルがありますが、「その時だけ=スポットで」何かを依頼するケースが多く、継続的に仕事依頼をもらうのが難しいのが難点です。
ところが家事は「毎日欠かさず発生する作業」。
「家事を頼みたい人」の多くは、1回限りではなく継続的に依頼をしたい人なので、提供した内容が良ければ繰り返し依頼をしてくれます。
こうなると毎月ある程度決まった量の仕事が受注できるようになり、収入が安定しやすくなります。
相手に提供することで自己成長にも繋がる
サービス内容を考える段階から、「どんな内容であれば価格以上のサービスになるか?相手に喜んでもらえるか?」という試行錯誤が始まります。
さらに、サービスを提供していく中で改良点が見えたり、直接お客さんからの声も聞けるので、回数をこなすほどサービス内容やスキルが磨かれていきます。
最初はドキドキしながらやっていきますが、ゆくゆくはセミプロのようなスキル、サービス内容に進化していき、自宅の家事の質や効率まで向上します。
自分で稼ぐ感覚を養え、夫婦間も良好に
「自分でサービスを作り、お客さんの対応をして、要望を反映する」といった商売の基本とも言える要素が自然と身に付きます。
また、「自分が提供したサービスにお金を払ってもらう」というのも、自分で稼いだという実感が湧きますし、努力が素直に評判評価に反映されるので、いつもとは違ったやり甲斐も感じられます。
「旦那に言いたいことは山程あるけど、稼ぎが無いから言いたいことも言えないこんな世の中じゃポイズン」という奥さまが多いですが、自分で稼げるようになると旦那さんと対等に話せるようになるケースも多いんです。
「家事系シェアリングエコノミー」のデメリット
こちらもホスト目線でのデメリットです。
- 最初が大変
- 競合が多いと埋もれる
- プラットフォームを利用できるエリアが限られている
- 依頼者がどんな人かわからない
最初が大変
シェアエコに限ったことじゃありませんが、最初の数件の依頼が入るまでがなかなか大変です。
レビューが付いていない人に依頼をするのはゲスト側にとってもリスクです。良いサービスかどうかは実際にやってみてもらわないとわからない、という状態ですから。
依頼が来たら来たで、最初の3回くらいは手探り状態が続くので、ここを乗り切れるかどうかが最初のハードルと言えます。
プラットフォームを利用できるエリアが限られる
家事系シェアエコはまだまだ発展途上で、プラットフォームがカバーしているエリアが限定的です。(徐々に拡大されているので改善されていくとは思いますが。)
この記事で紹介するプラットフォームで全国が対象エリアになっているのは1つだけなので、対象エリア外にお住まいの場合は「ココナラ」や「タイムチケット」のような総合プラットフォームを併用して露出度を高めるのがおすすめ。
依頼者がどんな人かわからない
相性の良し悪し、依頼者の人柄などは会ってみないことにはわかりません。
新しい出会いを怖がっていたら何もできませんが、中には嫌な思いをする人の依頼もあるかもしれません。
とはいえ、嫌な思いをする可能性と、やっててよかった人と出会う可能性は五分五分なので、悪いことばかりではありませんよね。
ということで、メリット・デメリットを踏まえて、ここからは家事系シェアエコの代表的なサービスを見ていきましょう。
失敗しないプラットフォームの選び方【ポイント2つ】
① まずは対応エリアを確認
デメリットのところでも話したように、家事系シェアエコのメジャーなプラットフォームは対応エリアが限定的という部分です。
本記事ではプラットフォーム上位3つを比較していますが、まずは自分の住んでいる場所が対象エリアに入っているかどうかを確認しておきましょう。
- 「タスカジ」(1都8県)
関東:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
関西:大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県 - 「CaSy」(1都8県)
関東:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
関西:大阪府、京都府、兵庫県
中部:愛知県
東北:宮城県
- 「Any+Times」(全国)
※2020年1月現在
② 複数のプラットフォームを併用して露出を増やす
プラットフォーム毎に利用者が違うので、併用した方がより人目に触れる機会が多くなり、受注できる可能性も高くなります。
どこに住んでいても全国版のAny+Timesは使っておくとして、他のプラットフォームの対象エリア内であればそれも併用するのがおすすめ。
ということで、以下では3つのプラットフォームの特徴をまとめつつ比較していきます。
【1位】CaSy(カジー)
▶キャッチコピー
「お財布と心が笑顔になるクラウド家事代行」
▶登録者数
7,600人以上、利用者7.5万人以上(2019年12月時点)
▶対象エリア
関東:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
関西:大阪府、京都府、兵庫県
中部:愛知県
東北:宮城県
▶特徴
当日3時間前まで予約可能なスピード重視のプラットフォーム。
見積訪問なし、面接・研修あり。
代行できるカテゴリー
掃除 | 料理 | ハウスクリーニング |
料金・時給・単位
- 利用料金:1時間2,365円~2,700円+交通費
- 利用単位:2〜4時間
- 時給:1,450〜1,750円
キャスト(=ハウスキーパー)の面接・研修あり
サービスクオリティを担保するため、スタッフ登録前に面接があり、登録後の研修も完備されています。
初めて家事シェアエコに登録する人にとっては特に安心な仕組み。
依頼側とハウスキーパーの間で作業ボリュームのミスマッチが起きない工夫もされています。
【2位】タスカジ
▶キャッチコピー
「あなたにピッタリのハウスキーパーを探そう」
▶登録者数
2,200人以上、利用者6万人以上(2019年12月時点)
▶対象エリア
関東:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
関西:大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県
▶特徴
創業者はフルタイム勤務のワーママ。
女性のワーク・ライフ・バランスの実現と、「海外のように一般家庭でも低価格で質の高いハウスキーパーを使える環境にしたい」という想いから立ち上げられたプラットフォーム。
代行できるカテゴリー
掃除・選択 | 料理・作り置き |
整理収納 | チャイルドケア |
料金・時給・単位
- 利用料金:1時間1,500円~2,740円+交通費(単位時間当たり最安水準)
- 利用単位:3時間1コマ
- 時給:1,200〜2,300円
利用料金最安値の人気上昇中プラットフォーム
1時間あたりの利用料金2,000円以上が相場の家事代行で、1時間1,500円〜という最安値に設定されています。
創業者の「海外のように一般家庭でも低価格で質の高いハウスキーパーを使える環境にしたい」という意思が料金設定にも反映されています。
【3位】ANYTIMES(エニタイムズ)
▶キャッチコピー
「近所で、会って、助け合い」
▶登録者数
生徒39万人以上、先生2.5万人以上(2020年2月時点)
▶対象エリア
全国47都道府県
▶特徴
家事特化ではなく、「依頼できるちょっとした用事」の中に家事が含まれているアプリ形式のプラットフォーム。
代行できるカテゴリー
家事 | 修理・組立 | ペット |
子供・高齢者 | 趣味・習い事 | 生活相談 |
引っ越し | 料理 | 美容・ファッション |
レンタル | 写真・動画制作 | その他 |
報酬体系
案件により様々です。
これまでのプラットフォームとは違い、報酬は依頼者が決める仕組みになっているので、実際に案件の一覧を見てみるといいです。
本人確認・相互レビュー機能
双方の信用度を担保するために、公的書類による本人確認と、依頼者・提供者双方にレビュー機能が付いています。
「どんな人に当たるかわからない」というシェアエコにありがちな不安が少ないのが特徴です。
家事スキルをシェアして、自分らしく仕事しよう
最後にもう一度要点をまとめます。
- 共働き世帯が70%超え→世の中の家事が人手不足でニーズ急増
- 伝説の家政婦「志麻さん」は「タスカジ」出身
- 「家事系シェアリングエコノミー」のメリット
→ 家事が収入を生む仕事になる
→ パートに比べてかなり自由度が高い
→ 自己成長に繋がる
→ 自分で稼ぐ感覚が身に付き、夫婦仲に好影響 - 「家事系シェアリングエコノミー」のデメリット
→ 最初が大変
→ 競合が多いと埋もれる
→ プラットフォームを利用できるエリアが限られる
→ 依頼者がどんな人かわからない - 失敗しないプラットフォームの選び方
① 対応エリアを確認する
② 「Any+Times」と他のプラットフォームを併用する - おすすめプラットフォーム
→ 「Any+Times」(全国OK)
→ 「タスカジ」(1都8県)
→ 「CaSy」(1都8県)
ということで、「家事系シェアリングエコノミー」は主婦のためにあると言っても過言ではありません。
うまく使うことで、パートにありがちな「時間の不自由さ」や「低収入」に悩むことなく、「自分の都合に合わせて自由に仕事をする」ことができるようになります。
ぜひチャレンジしてみてください。
※女性にはこちらもおすすめです。
※ちなみに、家事スキル以外にこんなものもシェアできます。
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