週末しか使わないマイカー、使わなくても固定費かかるし…
いっそ売ろうかなぁ・・・
こんな悩みを解決できる朗報です。
もちろん売るのも1つの方法ですが、それだと買値より少ないお金しか手元に残らないのでちょっとモヤモヤしますよね。
ですが、シェアリングエコノミーをうまく活用すると「普段あまり使っていない車が、継続的に収入を生み出す」ことができるようになります。
実際にこの記事の方法で月に10万円以上も稼ぎ出している人たちがいます。
もし、使用頻度の低い車を有効活用したいと思うなら、ぜひこの記事に目を通してみてください。
あまり使っていない車の固定費に、頭を悩めることがなくなるかもしれませんよ。
なお、ここからは「シェアエコとは何か」ということがある程度わかっている前提で話を進めていきます。
「シェアリングエコノミー」「ゲスト・ホスト」「プラットフォーム」などの意味がよくわからない方は、先に下記の記事に目を通しましょう。
マイカーは休眠資産→シェアエコで収益化
マイカーをとりまく環境
維持費の高さや使用頻度が低いなどの理由で、自分では車を持たずにレンタカーやカーシェアを利用する人は年々増えています。
一方で、マイカーを持っている人たちの実態は以下の通り。
- 日本の自家用車は6,000万台、稼働率は年間平均3%
- 維持費が高く、都内の場合は年間約50万円の固定費
これまでは企業がレンタカー事業やカーシェア事業を展開してきたので、前者のニーズだけが叶えられている状態でした。
「少し使いたい」「使わない間貸したい」をマッチングしたシェアリングエコノミー
シェアリングエコノミーには5つの領域があって、本記事は「移動手段をシェアする」というジャンルに当たります。
図で見たほうがわかりやすいと思うので、下記画像をご覧ください。
参照元:シェアリングエコノミー協会
このジャンルのシェアリングエコノミーでは、
- 【利用者】自分で所有せずに、できるだけ安く借りたい
- 【所有者】使用頻度の低いマイカーを有効利用したい
この両者のニーズをマッチングしています。
もうこれは「知ってるか知らないか」だけなんですが、
一部のシェアエコサービスは、個人でレンタカーを貸す側になれる
という話です。
一度買ったら手放すまでひたすら金食い虫だったマイカーに、利益を生む資産価値を持たせることができるわけですね。
- 1ヶ月の利益で、自分で払うはずだったガソリン代が浮く
- 1年間の利益で、車検代が実質タダになる
- 維持費・固定費を払い出してもトータル黒字
うまく条件が噛み合えばこんなことも十分可能で、副業モデルの1つとして注目が集まっています。
まだ呼称が統一されていない
カーシェアリング自体はかなり前からあるサービスで、シェアエコ型のカーシェアを区別する呼び名として「個人間カーシェア」「マイカーシェア」などと呼ばれています。
急速に普及しつつあるのは間違い無いんですが、まだまだ新しいブルーオーシャン的な市場であることが伺えます。
既存のカーシェア・レンタカーとシェアエコの違い
結論から言うと、貸し手が違います。
既存のカーシェアやレンタカーは企業が個人に貸す「B to C」、シェアエコはプラットフォームが中間に入り、個人が個人に貸す「C to C」という形態です。
既存のカーシェア・レンタカー(B to C)
借りたい人が、カーシェアやレンタカー事業を運営している企業に依頼して代金を払い、直接車を借りる。
シェアリングエコノミー(C to C)
【借りたい人=ゲスト】
- プラットフォームサイトで選んで依頼し、代金を支払う。
- 車はホストから借りる。
- 企業からよりも安く借りることができる。
【貸したい人=ホスト】
- プラットフォームサイトに貸す条件を登録し、ゲストに車を貸す。
- 代金から手数料を引いた金額を報酬としてプラットフォームから受け取る。
本来、個人ではできないビジネス
道路運送法という法律で、「金銭のやり取りを伴うクルマの貸し借り」はレンタカー業にあたるので、許可を得ないと運営できません。
が、プラットフォームがこれを代行して、付随するマッチングサービスや保険などのサービスを提供するという仕組みになっていて、レンタカー業に該当しないようになっています。
借り手が個人間カーシェアを利用するメリット
「選べる車種の多さ」「価格の安さ」「手軽さ」の3つです。
企業が提供する車種は、試乗車落ち・売れ残り・中古車などが大半なので、選べる車種は似通っていてかなり限られます。
一方シェアエコは全て個人所有の車で、価格はホストが自由に決められるという仕組みなので、珍しい車を格安で借りられることも珍しくありません。
ホストとしては元々お金を生むものではないし、このために経費がかかるわけでもないので、ぶっちゃけ借り手が付く金額であればいくらでも良かったりします。
手続きはほとんどスマホで完結できるようになっていて、店舗などに出向く必要がありません。
ということで、ここからはホスト側メリット・デメリットにフォーカスして解説します。
個人間カーシェアリングのメリット
当サイトは「副業」がメインテーマの1つなので、ここで言うメリットは「貸す側(=ホスト)」のメリットです。
- 出費にしかならなかったものから利益を得られる
- 半不労所得になる
上記の通り、順に補足します。
出費にしかならなかったものから利益を得られる
何よりも、支出にしかならなかったマイカーから副業的な収入を得られる可能性が生まれるというのが最大のメリットです。
プラットフォームへの登録は無料、レンタルが成立したときに手数料が引かれるだけで、初期費用も経費もかかりません。
なので、借り手が付いた時点で黒字が確定します。
半不労所得になる
副業にも色々ありますが、「所有物を貸す」というジャンルは自分の代わりに所有物が仕事をしてくれるので、実作業がほとんど発生しません。
ちょうど、入退去のとき以外はほとんど作業が発生しない、マンションの大家さんみたいな感じです。
個人間カーシェアリングのデメリット
こちらもホスト目線でのデメリットです。
- 周辺環境の影響がでかい
- 事故や故障のリスク
周辺環境の影響がでかい
都心部や近隣に大きな駅や観光地があるなど、人の往来が多い場所は借り手が付きやすく、反対に地元の人しか往来が無いような場所ではなかなか借り手が付きません。
とはいえ、お客さんのニーズも様々なので、近所の人が継続的に通勤に使いたいなんていうケースも有り得るので、まずは登録して公開してみるのがいいかと。
貸し手が付かなかったからといって、マイナスになることは何もありませんしね。
事故や故障のリスク
レンタル中に事故や故障が起こることは覚悟しておく必要があります。
保険が充実しているので修理代を負担することはありませんが、それでも大事な愛車が傷ついたり汚されたりするのを許容できない人には、不向きと言わざるを得ません。
保険制度は?
ドライバーは1日自動車保険に自動(強制)加入です。
ドライバーはカーシェア利用時に、損保ジャパン日本興亜や東京海上日動などのメジャーな自動車保険に自動加入されます。
補償内容はプラットフォームによって多少違いはありますが、標準で対人・対物無制限、車両復旧費用補償は用意されています。
より詳細な保証内容が気になる方は、以下の比較で各プラットフォームの保証内容解説ページを貼ってあるので、そちらも参照してみてください。
3大プラットフォーム比較
本記事では代表的なプラットフォームを3つ比較しています。
- Anyca(エニカ)
- dカーシェア
- CaFoRe(カフォレ)
それぞれの特徴の前に、全てのプラットフォームの共通点を挙げておきます。
ホスト(自動車オーナー)側の手続 → 3つだけ
- オーナーの個人情報登録
- 貸し出し車両の情報登録
- プラットフォームでの情報公開
ドライバーがプラットフォームにアクセスして自分の条件に合った車を探すので、自分で集客する必要はありません。
【全て無料】初期費用・システム利用料・月額費用
オーナーとして車を貸し出す場合、初期費用や月額費用などは一切かかりません。
なので、登録した車が全く利用されなくても、金銭的な痛手は全くありません。
レンタルが成立した場合のみ、ドライバーが支払った料金から10%程度の手数料が引かれて、これが運営資金などに充てられています。
未払いは絶対に発生しない
利用料金の支払いはプラットフォーム内でのクレジット決済なので、オーナーは何もしなくてOK。
支払われた料金は締め日までプラットフォーム側にプールされて、確定金額から手数料を差し引いてオーナーの口座に振り込まれます。
24時間365日サポート体制
直接的な事故対応は各自が加入している保険会社が窓口になりますが、貸し借りしている車だからこそ発生する問題については、各プラットフォームの窓口が適切な対応を指示してくれます。
ドライバーのレビューを見て貸すかどうかの判断ができる
実際にやってみると気になってくるのが、「どんな人が自分の車を使うのか」という部分です。
この不安要素を減らすことを目的に、ドライバーレビュー機能が実装されているので、申し込みしてきたドライバーがマイナス評価だから申請を断る、といった予防も可能です。
【1位】Anyca(エニカ)
▶登録者数
20万人以上、登録車両7,000台以上(2019年3月時点)
▶手続・取引方法
専用アプリ、ネットから検索して申し込み
専用チャットで連絡を取り合う
決済もシステム内で完結
▶費用
レンタル料金の10%(手数料として自動的に天引き)
▶保険・保証内容
>>Anyca保証内容ページ
▶ポイント
個人間カーシェア単体では最大手、DeNA関連会社が運営。
「Anyca」の特徴
- スマホアプリで完結
- 消費税・振込手数料はAnycaが負担
- 補償内容が割と充実している
- 貸し出し登録は個人名義の車のみ
スマホアプリで完結
Anyca最大の特徴は、専用アプリが用意されていること。
ドライバーからの質問やリクエスト、成約後のやり取りもすべてスマホだけで完結できます。
定期的にPCからサイトを開いて通知確認…みたいな手間がかからないのはかなり快適だと思います。
消費税・振込手数料はAnycaが負担
「利用料金の10%が手数料として引かれる」という仕組みですが、これには消費税も含まれていて、報酬の振込手数料もAnycaが負担してくれます。
ちょっとしたことかもしれませんが、回数が多くなると手数料もバカにならないので、ちょっと嬉しい対応です。
補償内容が割と充実している
ドライバーに加入が義務付けられている保険は、「対人・対物・搭乗者・車両」が補償されています。
免責10万円、補償上限300万円なので、よほどのことが無い限りは補償内容でカバーできると思いますが、盗難に対しての補償が付いていないので、この点だけは任意保険でカバーできているか確認しておくといいです。
貸し出し登録は個人名義の車のみ
法人名義の車を貸して料金を徴収する場合は「レンタカー事業」とみなされてしまうという理由から、登録できるのは個人名義の車だけです。
副業として考えたときに、資本力のある法人が参入してきて個人オーナーが締め出されてしまう…みたいなことが起きないのも何気に有利なポイントだと思います。
副業みたいな個人ビジネスに大手が参入してくるのは珍しいことではないし、これが原因で自分のビジネスを丸ごと失ってしまうのはかなりの痛手なので。
【2位】dカーシェア
▶登録者数
公式データ無し、登録車両20,000台以上(2019年3月時点)
▶手続・取引方法
専用アプリ、ネットから検索して申し込み
専用チャットで連絡を取り合う
決済もシステム内で完結
▶費用
レンタル料金の10%(手数料として自動的に天引き)
▶保険・保証内容
>>dカーシェア保証内容ページ
▶ポイント
総合カーシェア業界最大手、NTTDocomoが運営。
「dカーシェア」の特徴
- 既存のカーシェア、レンタカーと比較して選べる
- 最短5分で予約完了
- DocomoのDポイントが貯まる、使える
既存のカーシェア・レンタカーと比較して選べる
最大の特徴は、「B to Cの既存カーシェア」「既存レンタカー」「マイカーシェア」を集約した複合サービスであること。なので、扱っている台数も20,000台以上とケタ外れです。
ドライバー側は、全てのサービスの車を比較して選ぶことができる仕組みになっています。
サービス毎にルールがバラバラ
一見便利そうですが、サービスによってルールが異なり少しごちゃごちゃしています。
- dアカウントがあれば予約は最短5分で完了
- 既存カーシェアのみスマホから解錠ができる
- マイカーシェアは会員登録後24時間は利用できない
- マイカーシェアのみ予約はアプリからしかできない
などなど…制約が多くてお世辞にも「シンプル・簡単」とは言えません。
DocomoのDポイントが貯まる、使える
Docomoが運営するサービスなので、Docomoユーザーだけの恩恵があります。
カーシェアを使うたびにDポイントが溜まったり、借りるときに溜まったポイントで決済でき、もちろんカーシェア以外にもDポイントが使い回せる、といった具合です。
【3位】CaFoRe(カフォレ)
▶登録者数
17万人以上、登録車両1,600台以上(2019年3月時点)
▶手続・取引方法
ネットから検索して申し込み
専用チャットで連絡を取り合う
決済もシステム内で完結
▶費用
レンタル料金の10%(手数料として自動的に天引き)
▶保険・保証内容
>>CaFoRe保証内容ページ
▶ポイント
2009年サービス開始の最古参老舗プラットフォーム。
「CaFoRe」の特徴
- 独自概念「出品」「リクエスト」
- 【唯一】オーナー自ら借り手を探すこともできる
- 法人も利用できる
- 独特なデメリットも → 3つあります
独自概念「出品」「リクエスト」
他のプラットフォームとは異なり、オークションサイトに似た独特の仕組みになっています。
他のプラットフォーム同様、オーナーはマイカーの特徴・料金・貸し出しスケジュールを公開しますが、CaFoReではこれを「出品」と呼んでいます。
ドライバーは「出品」されている一覧から入札を行いますが、これを「リクエスト」と呼んでいます。これを踏まえて、流れは以下の通り。
- オーナーがマイカーの条件を「出品」
- ドライバーが希望の出品に「リクエスト」
- オーナーが承認する場合は相手に「リスポンス出品」
- ドライバーがこれを「落札」する
- 交渉成立
ぶっちゃけちょっと面倒くさそうな印象を受けますが、CaFoReでしかできないことがあって、これが他のプラットフォームとの大きな差別化にもなっています。
それが次項。
【唯一】オーナー自ら借り手を探すこともできる
他のプラットフォームは全て「ドライバーからの申込みを待つ」という形式なので、自分から申し込みを促すようなアクションは取れません。
一方CaFoReでは、自分から借り手を探しに行くことができる仕組みがあります。
ドライバー側が利用できる全体向け掲示板のような機能があって、「来週月曜日から3日間、ステーションワゴンを貸してくれる方はいませんか?」といったリクエストを公開できるようになっています。
オーナーはこういった公開リクエストを検索して、希望者に直接「リスポンス出品」できるという仕組みになっています。
積極的に借り手を探して収益を増やしたいオーナーにとっては唯一無二のプラットフォームと言えます。
【唯一】法人も利用できる
これも他のプラットフォームと異なる点です。
売れ残った車両の再利用をしたい販売業者や、稼働率の低いレンタカーの底上げをしたいレンタカー業者なんかも利用可能です。
他の項と重複しますが、「利益目的での車の貸し借り」はレンタカー業に当たるので許可が必要ですが、CaFoReでは「交渉権をマッチングする」という形態なので「利益目的の貸し借りには当たらない」と解釈しています。
独特なデメリットも → 3つあります
- スマホアプリが無い
- 多少ランニングコストがかかる
- 補償上限が低い
オーナーは月額1,080円〜の「レンダー補償」という車両保険への加入が義務付けられています。これによって、借り手が0人だった月は少ないながらも赤字になります。
さらに、月額1,080円の最低プランの補償上限は10万円、月額3,240円の最上位プランでも補償上限は30万円までとお世辞にも補償が厚いとは言えません。
なので、ちょっとの傷や故障で30万円を超える可能性がある車をCaFoReで貸し出すのはさすがに無謀かもしれません。
唯一無二なメリットを備えているCaFoRe、ぶっちゃけこのデメリットが無ければ文句なしなんですがねぇ…。
使用頻度の低い車は「遊休資産」|有効活用しよう
最後にもう一度要点をまとめますね。
- 全国のマイカーは6,000万台、稼働率はわずか3%
- 置いておくだけで年間50万円程度の維持費(都内の場合)
- マイカーは「遊休資産」、シェアリングエコノミーを使って収益化しよう
- 個人間カーシェアのメリット
→ 出費にしかならなかったマイカーを収益化できる
→ 自分の代わりにマイカーが働くので、半不労所得になる - 個人間カーシェアのデメリット
→ 周辺環境の影響がデカイ
→ 自己や故障のリスク(とはいえ、専用保険あり)
失敗しないプラットフォームの選び方としては、下記の3パターンでOKです。
ということで、こういった仕組みをうまく使えば、あまり使っていない車の固定費に頭を悩めることが少なくなるはずです。
ぜひチャレンジしてみてください。
※ちなみに、マイカー以外にもこんなものもシェアできます。
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