・最近よく聞く「シェアリングエコノミー」って何?
・シェアリングエコノミーのメリットやデメリットを知りたい
・副業にできる?会社にバレたら?税金はどうなるの?
・どんなサービスを選べばいいんだろう?おすすめは?
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- シェアリングエコノミーの意味や用語を解説
- メリット・デメリットをわかりやすく解説【ゲスト目線・ホスト目線】
- ホスト(サービス提供側)視点でのよくある疑問と回答
- 副業として取り組むときの選び方→【簡単】2パターン
記事の信頼性
筆者はサラリーマン歴12年、後半6年が副業リーマンで、2018年に副業で本業と同じくらい稼げるようになって独立しました。
副業スタートから独立までの経験と収益化ノウハウをnoteでも公開しています。
色々な副業を試す中で、シェアリングエコノミーの1つであるタイムチケットはリリース当時から利用していて、東テレの「ワールドビジネスサテライト」から取材依頼もいただきました。
※蛇足ですが、当時はまだ副業禁止が当たり前の時代で、当時の上司から副業認定されてしまって、独立するまでチケットの販売を自粛するハメに…。
現在は個別相談用にチケットを公開しているので、どんな感じか興味があれば覗いてみてください。
まえがき
この記事はシェアリングエコノミーで「サービスを受ける利用者側」ではなく、「サービスを提供する側」の視点で執筆しています。
本文では前者を「ゲスト」、後者を「ホスト」というシェアエコ業界での一般的な呼び方で統一しています。
「いつまでも会社で働くのは無理だなぁ…」と思っていた僕を救ってくれたのが副業で、控えめに言っても副業で人生が変わったと思っています。
そんな僕から、このブログのメインテーマでもある「個人の年収を上げて豊かな生活を実現してほしい」という願いを込めてこの記事を書きました。
それでは本題に入りましょう。
シェアリングエコノミーとは?
人・物・スキル・場所・乗り物・お金など、個人が所有する資産を、ネットを介して個人間で貸し借り、売買することで成り立つ経済の仕組みのこと。
アメリカが発祥の「所有している人が必要としている人に、必要なタイミングでシェアする」という考え方で、配送サービスのUberEats(ウーバーイーツ)や、空き部屋を貸し出すAirbnb(エアービーアンドビー)を筆頭に、次々と新サービスが生まれています。
企業が運営しているもの(一般人がホストになれない)も含めると、2020年現在で300を超えるプラットフォームがあります。
日本でのシェアリングエコノミー
まず企業がこの「シェア」という考え方を取り入れて、「カーシェアサービス」や「シェアハウス」などを提供し始めました。
個人間取引が最初に注目されたのが上記にもあるAirbnbで、「民泊」という通称で認知されるようになりました。
「ギグ・エコノミー」との違い
似たワードに「ギグ・エコノミー」というものもあります。
ギグエコノミー(Gig Economy)とは、ネットを通じて単発の仕事を受注する働き方や、それによって成り立つ経済形態のこと。
これはネットを介したフリーランスのような働き方をする人、またはその経済圏を指す言葉で、「シェア」とは概念が違うのがわかると思います。
シェアエコで生まれた新しい可能性
【消費者側】
従来の企業サービスよりも色々なものが安く・気軽に・便利に使えるようになった
【提供者側】
経営スキルの無い一般人が個人でビジネスに参入するチャンスが広がった
この記事でフォーカスしているのが後者です。
シェアリングエコノミーの出現で一気に「起業」のハードルが下がって、「副業」という形で個人がすぐにスモールビジネスを始められるようになりました。
「副業」というと本業以下というイメージを持つかもしれませんが、生活ができるくらいの収入や、本業を上回る収入を得てフリーランスとして独立する人も増えてきました。
シェアリングエコノミー用語まとめ
シェアリングエコノミー界隈独自の用語があるので、意味をまとめておきます。
- ゲスト
サービス利用者のこと。要するにお客さん。 - ホスト
サービス提供者のこと。要するに貸す人、スキルを提供する人。 - プラットフォーム
ネット上でゲストとホストをマッチングさせる「場」のこと。決済は基本的にここを介して行われ、質を担保するための相互レビュー機能などを提供している。 - プラットフォームワーカー
プラットフォームを介して働く人のこと。全てを自分でやっている自営業者と区別するときに使われる。 - シェアワーカー
ホストの別称。「自分の持ち物やスキルをシェアする」という意味合いから。 - ギグワーカー
「ギグ=単発」で仕事を請け負う働き方をしている人のこと。正社員や契約社員、アルバイトのように雇用契約を結んで長期的に働く人と区別するときに使われる。
シェアリングエコノミーの5分類
2020年現在、シェアリングエコノミーのプラットフォームは上記の5つに分類されています。
ジャンル毎に掘り下げ記事も書いているので、気になるものがあればリンクを辿ってみてください。
スキル・時間・知識をシェアする
自分の空き時間や労働力、専門的なスキルを提供するというジャンル。
ちょっとした買い物やペットの散歩、自宅の家事を代行するものから、趣味でやってきたことをサービスとして提供するもの、企業内の実業務の一部を請け負うようなものまで様々です。
>>「スキル・時間・知識」をシェアする副業【総合型上位7サイト比較】
空間(空きスペース)をシェアする
自宅の空き部屋や所有している空き地をレンタルするというジャンル。
使っていないスペースを民泊、物置、貸し会議室や駐車場などの用途で他の人にレンタルすることができます。
モノをシェアする
衣類などの日用品や車などをレンタル、売買するというジャンル。
国内でメジャーな「メルカリ」はこれに分類されます。
フリーマーケット以外にも、「所有物をレンタルする」というのも含まれます。
移動手段をシェアする
レンタカーの相乗りや、マイカーをレンタルするというジャンル。
メジャーなものだと「Uver(ウーバー)」がこれに分類されます。
日本では法整備が追いついていないのでまだできませんが、海外ではマイカーを個人タクシー化する(いわゆる白タク)シェアエコなんかも普及しています。
お金をシェアする
銀行預金などに寝かせているお金を融資、貸付するというジャンル。
一時期話題になった「クラウドファンディング」や「ソーシャルレンディング」がこれに分類されます。
ソーシャルレンディングは個人投資家の間で比較的新しい投資手法としても人気があります。
シェアリングエコノミーのメリット
自分がサービスを提供する上で、ゲスト(利用者)がどんなことにメリットを感じて利用しているのか押さえておきましょう。
将来のお客さんが求めるニーズでもありますので。
ゲストが期待するメリット
- 自分で物を所有しなくていい
- 一般的なサービスよりも安価
- 人に頼むことで自分の時間を節約できる
- ネットから利用できる、スマホで完結する
上記の通り。
シェアリングエコノミーはミニマリズムや手軽さなどを重視する人たちのニーズに合っています。
続いてホスト(サービス提供側)目線のメリットは以下の5つです。
ホストのメリット①:「自由で自分らしい働き方」を実現できる
企業のように「指定された時間と場所で、指定された手順で、指定された仕事をする」というのとは対照的に、「自分でサービスを作り、好きな時に、好きな場所で、自分なりの手順で仕事をする」ということが実現できます。
ホストのメリット②:手軽に第二の収入源になる
趣味や特技を活かして、それを必要としている人にサービスを提供することでコンスタントに収入を生み出すことができる可能性があります。
また、場所や物などの所有物を貸すだけで収入が発生する、企業が提供しているサービスの個人版のようなものもあります。
価格設定など多少の準備は必要ですが、経営スキルは一切不要。かなり手軽ですよね。
ホストのメリット③:初期費用がゼロ or 少額で済む
提供するものが自家用車、空き部屋などの所有物であれば既に持っているものだけでサービス提供できます。
これは「ただ所有していたものが収入を生み出す」ということで、お金を生まなかった資産に新たな価値を与えることができます。
特技や専門スキルを提供する場合も、材料費や場所代程度の初期投資で済みます。
店舗を構えたり(家賃)、広告を打ち出して集客したり(広告費)、人を雇う(人件費)必要が無いので、固定費も最小限です。
ホストのメリット④:気軽に始められる
仮にお客さんが見つからなかったからといって、失うものはほとんど無いし、辞めるのも簡単です。加えて面倒な手続きもなく、事務処理などもほとんど発生しません。
ぶっちゃけ、これでも無理なら諦めるしか無いと言っていいくらい、スタートのハードル低いです。
ホストのメリット⑤:将来独立できる可能性がある
やっていく中でファンやリピーターが獲得できるようになると収入が安定してきて、続けているとベースアップしていきます。
副業で取り組んでいる場合は、ここで本業を辞めて独立することも選択肢になり得ますよね。
シェアリングエコノミーのデメリット
メリットと同様、ゲストがどんなことを心配しているのかを知っておきましょう。
ゲストが懸念するデメリット
- ホストの信頼性が不透明
- ホストとの人的トラブル
- 同じサービスでもホストによってクオリティに差がある
サービスを提供する側は接客教育を受けていない「一個人」なので、サービスの質が補償されていません。
この点についてはレビュー制度やスコア制度を導入することで担保しようとする動きが広がっています。
続いてホスト側のデメリットは以下の4つです。
ホスト側のデメリット①:収入が安定しづらい
- 同じサービスを提供する人たちと常に競争状態
- レビュー機能のお陰で高評価のホストに仕事が集中しやすい
- 悪意のあるレビュアーによって売上が激減するリスクがある
- 提供するサービスによっては季節変動の影響を受けやすい
「自分で商売をする」というのは個人でも企業でも、競合がいるのは当たり前ですが、プラットフォーム内ではその競争が可視化されています。
固定客が付けば収入も安定してきますが、ガッツリやらない(やれない)場合はメイン収入としては向かないと考えておいた方が無難かもしれません。
個人的には次のキャリアステップに進むための修業の場、いくつかある収入源の1つと考えてパラレルワーカーを目指すのがおすすめ。
ホストのデメリット②:会社員に比べて社会補償が手薄
既存の枠組みに当てはめると、ホストは「自営業」「個人事業主」というカテゴリに当たります。
これはホストに限った話ではありませんが、会社員の手厚い社会保障と比べると手薄だと言わざるを得ません。
ホストのデメリット③:個人間のトラブルリスク
ゲスト同様、ホストも「ゲストがどんな人か」ということがわからない中でサービスを提供します。
貸したものを壊す、無くすといったトラブルや、言った言わないのトラブルなど、そういった事実を隠すような悪質なゲストも少数ながらいるのも事実です。
ホストのデメリット④:補償が手薄
上記のようなトラブルが発生したときの補償がまだ十分整備されていません。
また、一時的なものではあるものの、法整備も追いついていないので、大きな事件事故が発生した場合に社会的に守られる仕組みが十分に整っていません。
自分に合ったシェアエコの選び方→2パターンあります
シェアエコのプラットフォームは年々増え続けていて、実際やってみようと思ってもどれを選べばいいか迷うかと思います。
ですが、実は選び方は簡単で、以下の2パターンです。
- 今置かれている状況から逆算する
- シェア(提供)できるものの中から選ぶ
上記の通り。それぞれ補足します。
「今置かれている状況」や「目的」から逆算する
以下の記事タイトルがそのまま状況別になっています。
当てはまるものがあればリンクを辿ってみてください。
なお、「副業」と表記していますが、ほぼすべてシェアエコのプラットフォームがあります。
シェア(提供)できるものの中から選ぶ
こちらは「何をシェアできるか」からプラットフォームを選ぶ方法で、下記にジャンル別にまとめました。
割となんでもシェアできるので、自分に合ったものが見つけやすいと思います。
よくある疑問|ホスト目線
副業として取り組む場合の懸念点については以下の通りです。
Q.会社にバレたらヤバい?
A.会社によって考え方が違うので、就業規則を確認したり、担当部署に確認を。
Q.税金はどうなるの?
A.2020年1月時点では下記の通りです。
通常の事業課税の観点では…
・会社から給料をもらっている場合は、年間利益20万円以上で要確定申告。
・もらっていない場合は、年間利益38万円以上で要確定申告。
ただし、衣類や日用品、通勤用自転車などの生活動産は非課税。
…と言いつつ、事業主体がプラットフォームなのか個人なのかがまだ曖昧で、明確な課税ルールは設定されていないのが現状です。
Q.ゲストとの間にトラブルが発生したら?
A.各プラットフォームによってサポートや補償が異なります。利用するプラットフォームの規約を確認しましょう。
まとめ:気軽に始めて「自分の力で稼ぐ」感覚を掴もう
シェアエコを「副業」「プチ起業」として考えるなら、ハッキリ言ってスーパーイージーモードです。
普通事業を始めようと思ったら、
個人事業主の届け出か数十万払って法人登記をして、事務所を借りて家賃を払いつつ、仕入れをして在庫を抱えて、広告費を払って集客して、接客して、納品して、クレーム対応をして、請求して、未払いには督促して、年度末には確定申告して、手が足りなければ求人広告を出して、人を雇って、教育して、できてもできなくても給料払って・・・
ぶっちゃけこんなことができる人はごく一部だと思います。というか、僕は無理です。
会社の仕事ってこれらの業務を細分化して、手分けしてるわけですから。
そう考えるとシェアエコって、ほとんどのことをプラットフォームが代行してくれるので、自分はサービス提供と顧客満足に集中すればいいだけ。
「自分でビジネスをする」という最初の一歩には最適だと思います。
「どう転ぶかわからない不確定な未来」に努力するのは大変ですが、結局は自分で動かなければ何も変わりませんので、ぜひチャレンジしてみてください。
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