現在は独立して自営業の僕ですが、独立までに5回も転職を繰り返しました。
自分でも「転職しすぎ!」と思いますが、得たモノの方が大きかったです。
参考:【体験談】5回も転職した僕の転職歴と退職理由【今は社長です】
最初の転職は、今思えば超ヘタクソな転職活動でした。
初めてでわからないことだらけだったし、ドキドキでしたので。
ですが、さすがに5回も繰り返すとバカでも慣れます。
「初めてのこと」がないので、驚くこともなく、要領も良くなりました。
これだけ転職してると、必然的に使う転職サイトやエージェントも多くなり、当然役立ったサービスと全然ダメだったサービスの見分けもつくようになりました。
こんな経験から、本当に役立った転職サイト、転職エージェントをまとめつつ、失敗しないために使うべきツールをシェアします。
【結論】最もおすすめな転職サイトと転職エージェントの活用法4ステップ
最初の転職活動はぶっちゃけ右も左もよくわかりませんでしたが、4回もやってると効率的なやり方がわかってきました。
具体的な手順4ステップ
結論、この方法が一番選考通過率が上がります。
- 転職サイトに複数登録
- スカウト機能を走らせながら、自分でも求人を探す
- 気になった求人を転職エージェントに伝える
- 転職エージェントから推薦状付きで応募してもらう
少し補足しますね。
併用すべき理由:求人の選択肢を増やす
各社持っている求人が違うので、併用すれば選択肢が増え、良い求人に出会える確率が上がります。
図にするとこんな感じ。
転職エージェントを使うべき理由:合格率を上げるため
転職サイトは企業側の管理画面で「転職回数3回以下の応募者のみ表示」みたいなフィルターをかけられるようになっているので、「レジュメすら見られずに落とされる」という無慈悲なことが頻発します。
転職エージェントを使うと合格率が上がる理由
転職エージェントは下記のようなサポートをしてくれます。
- 応募の際に推薦状を付けてくれる
- 実際に実施された過去の面接内容を元にアドバイスしてくれる
これによって、転職サイトでは落とされてしまう企業の選考に通過しやすくなります。
なお、転職エージェントの仕組みや使うべき明確な理由は下記の記事をどうぞ。
>>【必読】使わないなんてありえない!転職エージェントとは?
特に役立ったおすすめ転職エージェント6つ
検索すると凄い数が出てきますが、ぶっちゃけこの業界はサービス内容が10年以上変わっていないので、どこも大差なしです。
なので、選ぶ際の条件は以下の通り。
- 求人数が多い(公開・非公開両方)
- 企業とのパイプが強い
- キャリアコンサルタントの質が比較的高い
サービス内容に差がないので、質と量で選ぶべき。
特に役立つ転職エージェント①:リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は4回の転職活動すべてでお世話になりました。
実際にリクルートエージェントの交渉で入社時の年収を上げてもらって入社したこともあります。
案件の多さ、交渉力、サポートのスムーズさ、どれを取っても一番頼りになるエージェントでした。
昔はエージェント担当者と対面の面談か、メールで届く案件から選ぶというスタイルでしたが、最近では自分からも能動的に求人を検索できるようになっています。
利用画面はシンプルで、よく見慣れた使いやすいものです。
面接日時の設定や、面接を受けた後の感想など、WEB上でやり取りが完結するので、忙しい中での転職活動ではとても助かりました。
個人的にすごいなと思ったのが、ここから「非公開求人」も検索できてしまうことですね。「非公開」とは一体・・・。
ちなみに、機械的に送られてくる求人は正直微妙でしたが、それ以外は文句なしだったので、登録しておいて間違いは無いです。
後述しますが、同社の求人サイト「リクナビNEXT」との連携もできて便利です。
特に役立つ転職エージェント②:doda
こちらも求人サイト大手の一つ、「doda」。近年のリブランディングが効いているのか、上位2社に迫る勢いで伸びています。
dodaは他のメディアと違い、転職サイトとエージェントが一体になったサービスなので、登録の手間が少なく、サイトとエージェント間のやり取りも非常にスムーズだったという点で、僕の中では評価が高かったです。
冒頭で推奨した「サイトで見つけた求人をエージェント経由で紹介してもらう」という方法が一箇所でできる、お手本のような優良サイトです。
特に役立つ転職エージェント③:パソナキャリア
50社を超える転職サービスを使ってきましたが、強く印象に残っているエージェントの一つが「パソナキャリア」です。
会社としても老舗ではあるんですが、他のエージェントと比べてユニークな求人、パソナキャリアでしか紹介されなかった求人が数多くありました。
転職活動が長引いてくると、エージェント側が息切れしてきて、紹介してくれる求人が減っていくことが多いんですが、案件獲得の部門が優れていると見えて、パソナは紹介ペースが落ちることなく長期間安定供給だったのもとても好感が持てました。
余談。
僕の担当者がたまたま仕事がデキる人だっただけかもしれませんが、こちらの希望と紹介求人のマッチング率、レスの速さ、対応の速さと丁寧さ、どれを取っても一番手厚くフォローしてくれたのが印象的でした。
幅広い業界の求人を紹介してくれるので、転職市場を見渡したり、あらゆる可能性から自分の道を選びたい人にはとても合っていると思います。
特に役立つ転職エージェント④:マイナビエージェント
僕の古巣、マイナビエージェントです。以前は幅広い求人を満遍なく扱っている印象でしたが、現在は若手向けの案件が厚めになっているようです。
自分の古巣でありながらこの位置なのは、首都圏以外の地方都市案件が弱めで、一歩及ばない印象があるため。もーちょいがんばれ、マイナビ。
とはいえ、リクルートに並ぶ老舗で、長年転職サポートをしてきた経験とノウハウがあり、星の数ほどある転職エージェントの中では間違いなく上位に位置しています。
履歴書の添削、面接アドバイスなどの対応が細かく丁寧なので、はじめての転職にもおすすめのエージェントです。
特に役立つ転職エージェント⑤:JACリクルートメント
JAC Recruitment は30代の国内大手と外資系求人に強い転職エージェントで、管理職時代にお世話になりました。
知名度はあまり高くないイメージですが、実は「リクルートエージェント」、「doda」に次いで業界3位の実績と規模です。
管理職求人と、他ではあまり数の多くない管理部門求人も豊富で、人事部マネージャーだった僕には相性の良いエージェントでした。
大手、外資系、管理職という属性がメインなので、必然的に求人の年収レンジも600〜1000万円以上のものが多く、若手よりもミドルやハイクラスに強いようです。
「大手」「外資系」と書いてもいまいちピンとこないと思うので、公式サイトに掲載されていた取引先の一部を引っ張ってきました。
たまたまだったのかもしれませんが、オフィスで見かけた担当の方々は他のエージェントと比べて年齢層が高く、僕の担当をしてくれた方も経験豊富で落ち着いた雰囲気のナイスミドルな方でした。
特に役立つ転職エージェント⑤:type転職エージェント
企業とのパイプが強かったと感じたのが「type転職エージェント」です。
担当者も根気強く求人を紹介してくれて、最後まで一切手抜きしない誠実な対応がとても印象的でした。
扱っている求人も良質なものが多かったです。
一点注意事項として、1都3県には強いですが、地方求人には弱いという点。
地方で転職したい場合はリクルートエージェントやdodaを使った方がいいです。
特に役立ったおすすめ転職サイト2つ
おすすめの基準
繰り返しになりますが、ここでは「転職サイトで見つけた求人をエージェント経由で応募する」という使い方に沿うように、以下の4つの基準で選んでいます。
- 求人数が多い
- 負担が少なく手軽
- スカウトがちゃんと機能している
- エージェントと連動している
正直、企業側の採用コストとしては転職エージェントよりも転職サイトの方が安価で、掲載している案件はあまり条件の良くないものも含めて膨大です。
転職サイトと転職エージェントの違い
エージェントの採用方法が「いい人材の一本釣り」とするなら、転職サイトは「地引網」と言えばイメージしやすいでしょうか。よって、転職サイトは基本的に
- スカウト機能を設定して走らせておく
- 検索をするときは非公開求人を中心に探す
という使い方がいいと思います。
ここでもやっぱり検索できてしまう「非公開求人」。非公開とは一体・・・。
※マイナビ転職やen転職など、転職サイトは無数にあって、僕は20サイト以上登録しましたが、全部使うと「会員登録がめんどくさい」「求人被りが多い」「DM来すぎ」という状態になるので、下記転職サイトで充分でした。
特に役立つ転職サイト①:リクナビNEXT
キングオブ転職サイトにして、元祖転職サイトの「リクナビNEXT」。一番最初に登録しておくべきサイトです。
これには明確な理由があって、「履歴書」と「職務経歴書」を無料で作成できるツールがあり、ワードとエクセルへ出力できるから。
ここで出力した履歴書と職務経歴書を他サイトで使い回すことができ、本当に便利でした。
もうひとつは「グッドポイント診断」で自分の強みや特性を診断することができるから。
内容は、18種類ある強みの中から該当するもの5つをあぶり出してくれるというもので、その組み合わせは実に8568通りもあるので、診断結果がどれだけ精密で解像度が高いものであるかは数字からも想像できるでしょう。
このグッドポイント診断をやるためだけでも登録する価値があると言っても過言ではありません。
http://mane-talk.com/sainou-tokusei/
最大手だけあって、新着求人は毎週1000件を超えます。
裏を返せば「量が多すぎる」ので、スカウト機能に働いてもらうのが楽です。
DMで非公開求人のスカウトを受け取って、サイト上で「新着求人」と「人気求人ランキング」を見るだけでも、意外と良い求人を発見できます。
特に役立つ転職サイト②:マイナビ転職
エージェントとは異なり、転職サイトとしてのマイナビは強く、リクナビと追いつけ追い越せの関係が続いています。
機能面としてはリクナビNEXTと大差ありませんが、求人案件を取り合っているような関係なので、案件被りは少なめ。
それでいて求人数はトップクラスなので、ここでもスカウト設定をして求人情報を受け取っておくと良いです。
転職サイト・転職エージェントとあわせて見ておくべきサイト
一歩引いてみると、転職サイトと転職エージェントから得られる情報は「ポジティブな企業情報」に偏っています。
なぜなら、どちらも入社してもらうことが目的のサービスだからです。
転職に欠かせない情報
僕が転職活動をする時に特に気にしていたのは、以下のような情報です。
- 自分の年収は市場価値から見てどのくらいが適正なのか?
- 内定した会社はちゃんと成果に応じて昇給するのか?
- 評価制度はちゃんと機能しているのか?
- 有給はちゃんと希望通り使えるのか?
情報源が転職サイトや転職エージェントだけだとこういった情報が不足します。
これらは欠かすわけにはいかない重要な情報で、知らずに転職するのは早期退職に繋がるリスクが高くて普通に危険だと思います。
僕は上記のような情報を得るために、以下のサイトも参考にしていました。
ミイダス|適正年収を査定する
ご存知かもしれませんが重要なことなので一応。
「今の給料=市場価値」ではありません。
今の給料は会社の評価基準や給料規定で決められているだけで、転職市場全体から見たキャリアやスキルの希少性、需要なんかは全く考慮されていません。
なので、1社に長く勤めている人ほど給料面で不利な条件になっているはずです。
「現在の自分の市場価値=適正年収」は「ミイダス」 で調べることができます。
画面に出てくる簡単な質問に答えていくだけで、以下のような結果が出ます。
参考程度ですが、内定時に提示されたオファーの妥当性を判断する材料になっていました。
年収は転職する上で一番大事な部分だと思うし、基準や根拠があった方が年収交渉もしやすいので、やっておいて損はありません。
転職会議|転職先の評判や内情を知る
転職会議は掲示板型の企業クチコミサイトです。
実物を見た方が早いので、以下をご覧ください。転職会議で「グーグル合同会社」を検索した結果です。
ちょっと多いですが、ここで閲覧できる情報を抜粋します。
- 残業時間
- 有給消化率
- 年収・評価
- やりがい
- スキルアップ
- 福利厚生・制度
- 成長・将来性
- 社員・管理職
- ワークライフ
- 女性の働きやすさ
- 入社後のギャップ
- 退職理由
- 社員の魅力
- 面接・選考
これだけ幅広い情報があると、見ると見ないとでは情報格差が生まれるレベルですし、入社後ギャップのリスクも大幅に減らせるはずです。
なお、「転職会議」については以下の記事で掘り下げているので、より詳しく知りたい方は合わせてどうぞ。転職活動の必須ツールです。
>> 企業クチコミサイト「転職会議」とは?|信憑性を担保する使い方
補足:各サービスで得られる情報の特徴
『ミイダス』も『転職会議』も、転職活動で偏りがちな情報を補う目的で使いますが、それぞれの情報源にどんな特徴があるのかも知っておくといいです。
転職サイト・転職エージェントの特徴
転職サイトと転職エージェントは、「企業のポジティブな情報」に偏ります。
なぜなら、どちらも「あなたを転職させたい立場」だからです。
転職エージェントは、あなたが転職完了して初めて企業から報酬を受け取れるビジネスモデルなのでなおさらです。
企業クチコミサイトの特徴
転職会議は「企業クチコミサイト」と呼ばれるジャンルで、「企業のネガティブな情報」に偏りがちです。
なぜなら、会社に不満を持っている人の方が書き込みやすい傾向にあるからです。
片方だけ見ると情報が偏るのがよく分かると思います。なので、情報は最低でも2箇所以上から取って自分で信憑性を担保しましょう。
これを面倒臭がらずにちゃんとやることが転職成功の大事なコツですよ。
転職サイト・転職エージェント・クチコミサイトを効率よく活用しよう
転職サイトは、採用できたかどうかに関わらず「掲載すること」それ自体に費用がかかります。
一方、転職エージェントは「誰かが転職完了した時点」で費用がかかる「成果報酬型ビジネス」です。
報酬相場はその人の年収の30〜40%程度で、入社する人の年収が400万円であれば120〜160万円の報酬になるイメージです。
転職エージェントの担当も毎月売上目標を追っているので、報酬が高ければ高いほど有り難いわけですよ。
こういう仕組みなので彼らも自分ごとのように本気で年収交渉してくれますから、遠慮なくリクエストしてしっかり交渉してもらってください。
唯一の難点は「人が介在している」という部分。
転職エージェントは会社がどうかというよりも、担当者に依るところが非常に大きく、親身に一生懸命やってくれる人もいれば、自分の効率を優先するような担当者も存在します。
なので、「あ、この人ダメだな」と思ったらすぐに担当をチェンジするか、エージェントごとチェンジしちゃった方がいいです。
経験上、微妙な担当者とのやり取りは無駄でしかありません。
最後に、転職はネガティブなものではありません。
環境を変えることで年収増加が見込めるだけでなく、あなたが思ってもいない活躍ができる舞台が必ず存在します。
転職サイトの謳い文句のようですが、今よりもっと活躍できる仕事に出会って、収入面も精神面も充実した環境に出会えるように、転職サイトと転職エージェントを上手に活用して、いい転職ができることを願っています。
年代別おすすめ転職サイトとエージェント
後発のサービスは総合力では大手に勝てないので、特定の属性に特化しています。
特化サイトは独自の強みを持っているので、以下も合わせてご覧ください。
http://mane-talk.com/tensyoku-20s/
http://mane-talk.com/tensyoku-30s/
http://mane-talk.com/tensyoku-woman/
失敗しない転職活動のロードマップ
本記事は「転職サイトと転職エージェントの効率的な使い方」にフォーカスしています。
転職活動全体については『失敗しない転職活動のロードマップ|転職活動の全知識』という記事も参考になるかと思います。
https://mane-talk.com/tensyoku-roadmap/
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