20代で3社、30代で2社、約10年で合計5社を渡り歩いたgakuです。
過去「マイナビ」という会社に在籍していた経験と、4社の人事部として女性の中途採用を担当してきた経験を活かして、女性の転職活動で特に役立ったおすすめのサイトやエージェント5社と、転職活動を有利に進めるコツを紹介します。
女性の転職サイト活用術
転職サイトからの応募だけではどうしても書類通過率が低くなりがちで、面接にたどり着くだけでも一苦労です。
結論:女性の転職活動戦略
先に結論ですが、女性の方はこんな感じで応募するのが効果的です。
【転職サイトと転職エージェントを併用した応募方法】
1.女性の転職に強い転職サイトに複数登録
2.スカウト機能を走らせながら、自分でも求人を探す
3.気になった求人を転職エージェントに伝える
4.転職エージェントから推薦状付きで応募してもらう
複数併用する理由
「複数登録」する理由は、サイトによって載っている求人が違うので、複数登録しておくことで単純に選択肢の数が増えます。
これは転職エージェントにも同じことが言えるので覚えておいてください。
この方法で応募すると、転職サイトや企業HPからの自己応募に比べて、目に見えて通過率が上がりますよ。
転職エージェントを通すと選考通過率が上がる理由
転職サイトだけでは通過率がどうしても低くなります。
なぜなら、転職サイトのスクリーニングで機械的に落とされてしまうケースが多発するからです。
応募者が多い企業は一人ひとりの履歴書や職務経歴書を確認するのは物理的に難しくて、学歴や前職の社名、経験職種などでフィルターをかけて、最初から応募条件に合致している人の中から合格者を選抜する、ということをよくやります。
転職エージェント経由で応募すると、このフィルターを回避して推薦状を付けて応募してもらえるので、転職サイトからの自己応募では落とされてしまう企業でも通過率が高まる、というわけです。
アルバイトや契約社員から転職される方や、産休明けでキャリアに空白がある方、僕のように転職回数が多い方などには特に効果的なので、ぜひこの方法を試してみてください。
女性の転職活動で特に役立つ転職サイトと転職エージェント
冒頭でもちょっと話しましたが、「転職サイト」と言っても特徴は色々です。
「IT系に強いサイト」「20代に強いサイト」といった具合で、闇雲にあちこち登録するよりも自分の属性に合ったサイトに絞ることで、転職活動のあらゆる場面で恩恵を受けることができますよ。
ここからは特に評判の良い「女性に強い転職サイト」を紹介します。
転職サイトは数え切れないほどありますが、登録とやり取りの手間が凄いことになるので、以下に登録しておけば十分です。
リクルートエージェント
「リクルートエージェント」は女性転職者が最も利用しているエージェントです。
幅広い求人、大勢の人を転職成功に導いてきた経験、企業側からの信頼など、あらゆる面で業界最強の転職エージェントなので、ここは登録しておいて間違いのないエージェントです。
僕自身も何度も利用していますが、ノウハウが十分蓄積されているので、面接日程の設定、面接対策、応募から内定までのフォローが非常にスムーズで、安心して任せることができました。
昔はエージェント担当者と対面の面談か、メールで届く案件から選ぶというスタイルでしたが、最近では自分からも能動的に求人を検索できるようになっています。

利用画面はシンプルで、よく見慣れた使いやすいものです。
面接日時の設定や、面接を受けた後の感想など、WEB上でやり取りが完結するので、忙しい中での転職活動ではとても助かりました。
使い方は次項の転職サイト「リクナビNEXT」で求人を探して、「リクルートエージェント」に応募の相談をするといいです。
なお、リクルートエージェントの口コミ評判は以下の記事をどうぞ。
>> 【口コミ評判と誤解】リクルートエージェントって実際どうなの?
リクナビNEXT

最も利用者の多い転職サイト、「リクナビNEXT」です。
登録するのは一度だけで転職後にわざわざ退会しなかったので、転職活動の度にログインしてキャリアシートを更新して使っていました。
1コ前の「リクルートエージェント」との併用がおすすめ。
有り余るほどの求人が掲載されているので、自分の条件に合った求人を見つけやすいですが、スカウト機能に登録しておいて受動的にオファーを受け取る設定にしておくと尚良いと思います。
余談ですが、「リクナビNEXT」には物凄く使える「グッドポイント診断」という適正分析ツールがあるので、併せてチェックしてみてください。
この適性は、わかっておけば一生使えるものなので、診断目的で登録するのも全然アリです。
僕が実際にやってみた様子をまとめている記事もあるので、参考にしてみてください。
https://mane-talk.com/good-point-shindan/
doda
こちらも多くの女性の転職者が利用している「doda」。
転職業界でもリクルート・マイナビと並ぶTOP3ということもあって、質・量ともに満足度が高く、企業規模も中堅〜大手まで幅広くカバーされています。
dodaは他のメディアと違い、転職サイトとエージェントが一体になったサービスなので、登録の手間が少なく、サイトとエージェント間のやり取りも非常にスムーズだったという点で、僕の中では評価が高かったです。
冒頭で推奨した「サイトで見つけた求人をエージェント経由で紹介してもらう」という方法が一箇所でできる、お手本のような優良サイトです。
なお、dodaの口コミ評判は以下の記事をどうぞ。
とらばーゆ

「とらばーゆ」は人材業界最大手リクルートが運営する女性特化の転職サイトです。
リクルートが運営する他の転職サイトと何が違うかというと、正社員、契約社員に限らずアルバイトも含めた幅広い選択肢が用意されているという点です。
特に女性に人気の一般事務や管理部門などのデスクワーク、医療、介護、ファッションや美容などの求人にも力を入れています。
冒頭のやり方に沿うと、「とらばーゆ」で求人を見つけて「リクルートエージェント」経由で応募するというやり方がおすすめです。
「ライフステージの変化に併せて働き方を選ぶ」というのが女性特有のキャリアなので、そういった背景も考慮してこういった作りになっています。
これは「とらばーゆ」に限らず、他の女性特化型転職サイトにも言えることです。
type女性の転職エージェント

「type女性の転職エージェント」は大手「キャリアデザインセンター」が運営する女性特化の転職エージェントです。
僕は同社が運営する「type転職エージェント」を何度か使ったことがありますが、対応が早かったり紹介してくれる案件が良質で多かったりと好印象でしたが、一方で特に首都圏の転職に強い印象を受けました。
言い換えると地方の転職にはそこまで強くないので、首都圏以外での転職活動であれば「リクルートエージェント」や「doda」を利用した方がいいです。
ビズリーチ

「ビズリーチ」は、他の大手サイトとは違いって近年急速に伸びてきた転職サイトです。
一応ハイクラス求人をウリにしている転職サイトですが、年収600万円くらいの時で「面談確約スカウト」がかなり届いていました。
ビズリーチの特徴は、企業だけではなく転職エージェントからもスカウトが届くという部分。スカウト受信数だけで言えば、使った全てのサービスで一番多かったと思います。
毎日かなりの数のスカウトが届いていましたが、唯一気になったのは企業よりもエージェントからのスカウトの方が多かったことですかね。
中には良いスカウトもありましたが、「転職サイト → エージェント → 企業」と工数が多くなるので、エージェントの案件が多いのはちょっと微妙も感じました。
とはいえ、それを差し引いてもスカウトを送ってくれる企業のレベルや、求人の質は他の転職サイトと比べても頭一つ抜けていたので、そういう意味では充分おすすめです。
企業探し以外の重要ポイント|「自分の市場価値」
女性が転職する時に、特に気にしてほしいのが「今の自分の市場価値」です。
もっとわかりやすく言うと「適正年収はいくらなのか?」ということです。
せっかく転職活動を通じて会社の外に出るので、「自分の市場価値=適正年収」を知っておくというのは絶対にやっておいた方がいいですよ。
信じ難いことに女性というだけで足元を見られて、能力に見合わない低い条件を提示してくる企業もいまだにあるんですが、自分の市場価値を事前に把握しておくことでこういった不利な条件を回避できます。
3分で完了|適正年収の査定方法
この「自分の適性年収」と「自分に紹介される求人のレベル」は「ミイダス」で簡単に調べることができます。
スマホやPCから現在の職種や年収を入力するだけで、

こんな感じで具体的な数字が確認できます。
無料な上に手間もほとんどかからないので、転職エージェントに相談に行く前にサクッとやっておきましょう。
企業探し以外の重要ポイント|「企業の実態」
もう一つ気にしてほしいのが、転職先や候補に上がっている企業の「実態」です。
内部情報を取る難しさと入社後ギャップ
転職サイトや転職エージェントは、あくまで「広告」や「仲介料ビジネス」という立場で、広告費を払っている企業に人材を紹介してナンボなので、どうしても求職者に対してはポジティブな情報に偏りがちです。
情報源がこれらだけだとどうしてもリアリティに欠けてしまって、
- ぶっちゃけ残業はどのくらいあるの?
- 仕事環境や社員同士の人間関係はいいの?
- 給料はちゃんと上がるの?
といった、本当は超重視しているけど直接は聞きづらいことが疑問のまま残ってしまいます。実は、僕はこれで1回転職に失敗していますw
所謂「入社後ギャップ」というやつで、入社した会社が事前情報とあまりにも食い違っていて、入社から僅か8ヶ月でもう一度転職するハメになりました・・・。
正確な内部情報を得るために
こういったシャレにならない失敗を予防するためにも、事前に「現役社員の口コミ」を見て、「求人サイトやエージェントから聞いた話がどのくらい事実に近いのか」ということを自分ですり合わせておくことを強くおすすめします。
僕が使った中で一番役立ったのは、「転職会議」です。
その理由は「投稿数が多い」「評価項目が多い」「利用者が多い=情報が新しい」などの特徴があるから。
ちなみに「Google」を検索してみた画面がこんな感じです。

百聞は一見にしかずということで、試しに自分の会社のクチコミを見てみれば信憑性がどの程度かは一発でわかるはずです。
他の企業クチコミサイトも参考にしたい方は「会社の評判は中の人に聞くのが鉄則|社員口コミサイトを比較してみた」という記事をどうぞ。
お陰でその後の転職活動では「入社後ギャップ」もすっかり無くなりました(笑)
女性の転職活動で必ずやっておきたいこと

女性の転職活動で必ずやっておきたいことは、
「自分のライフステージを見極めて働き方を選ぶこと」です。
女性のキャリアには結婚・出産・育児・介護などの家族のサポートと、人生でも大きな様々なイベントが起きます。
女性はライフステージやライフイベントによって、仕事に費やす時間帯も長さもその時々で変化します。
働き方には賛否両論ありますが、自分の置かれているライフステージと、そこでどのようなことが起こっているかは自分にしかわかりません。
「アルバイトがダメ」とか「正社員がいい」といった一般論ではなく、「今の自分にはどの働き方が合っているか」という自分主体の目線や考え方が重要になります。
ある程度状況が落ち着いていれば良いですが、今まさに真っ最中だとか、これから産休を取りたいと考えている場合であれば、企業に直接は聞きづらいことも多いと思います。
転職エージェントを利用すると、こういったセンシティブな内容も自分に代わって相手企業に確認してくれるので、女性は特にエージェントを利用するメリットが大きいと言えます。
もし雇用形態を変える、ブランク明けなどであれば、まずはエージェントに登録して実際にキャリアアドバイザーから「最近の女性の転職市場」についてや、自分が置かれている状況を話してみるところから始めてみてください。
数多ある求人の中から、あなたの状況に合った求人を見つけ出してくれるはずです。
女性の転職こそ要領と情報が決め手になる
ということで、「女性」にフォーカスした転職サイトとエージェント、活動のコツをお伝えしました。
転職サイトと転職エージェントはお互いが補完関係にあるので、併用していいとこ取りをするかどうかで転職成功率は大きく変わります。
一点だけ注意してほしいのは、転職エージェントは「人」が介在するので、上記で紹介したような優良エージェントを選んだとしても、最終的な質の良し悪しは担当者にかなり左右されます。
僕の経験上、(売上のために)とにかく転職させようと必死な担当者や、やっつけ仕事をしているような適当な担当者というのも一定数居て、こういった人たちに自分の転職を任せるのは辞めておいた方が身のためです。
もしそういった担当に当たったら無理に付き合う必要はないので、遠慮なく担当をチェンジしてもらうか、他のエージェントに切り替えるなどしてください。
「仕事と家庭をどう両立していくか」という意味でも、女性の転職はとても重要です。知らないことがたくさんあると思うので、可能な限りたくさん情報を取って、後悔のない納得行く転職をしてください。
応援しています!
失敗しない転職活動のロードマップ
本記事は「女性におすすめな転職サイトと転職エージェント」に焦点を当てています。
転職活動全体については『失敗しない転職活動のロードマップ|転職活動の全知識』という記事が参考になるかと思いますので、ぜひご覧になってみてください。
https://mane-talk.com/tensyoku-roadmap/
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