以前書いたこの記事、
これが毎日かなり多くの方に読んでいただいているようで、Google検索で「不労所得」単一キーワードで1ページ目の5番目、「不労所得 生活」で1ページ目の2番目(2018年10月時点)に来ていました。ゴイスーです。
ちなみに検索結果で近くに表示されているページを拝見したんですが、ほとんどが「不労所得」の定義を誤解していたり、「それ、不労所得で生活はできないやんw」という記事が多く、「この人、多分不労所得で生活したことないな」とわかる内容だったので、僕なりに不労所得について深掘りしてみました。
全て実際に経験していることなので、参考になれば幸いです。
不労所得を細分化してみる
「不労所得」と一口に言ってもその幅はピンキリで、どのくらいの程度を求めるかによってやることも全く変わってきます。
ざっくり分けて4つの性質の不労所得があるので、まずはこの違いを理解しておきましょう。
ちなみにネーミングは僕が勝手に付けたものです。
▶単発不労所得
→言葉の通り、定期収入ではないもの。
→株式や仮想通貨などの資産売却益や、短期アフィリエイト報酬、積立型投資など
▶継続小型不労所得
→毎月継続的な収入になるが、月数千円〜数万円程度のもの。
→駐車場1台、マンション1室などの小型不動産 など
▶疑似不労所得
→不労所得ではあるものの、時間経過と共に収入が減っていくもの。
→書籍や音楽など、著作物の売上に応じた印税や、中期アフィリエイト報酬 など
▶継続大型不労所得
→毎月継続的な収入になる上、それだけで生活が成り立つ程度のもの。
→1棟クラスの中〜大型不動産、所有しているビジネスの利益など
検索結果で僕の記事の近くに表示されているページは、「不労所得で生活する」ことを目的としているにも関わらず、仮想通貨などの「単発不労所得」も一纏めにしています。
これが大きな誤解で、単発不労所得では仕事を辞めて不労所得生活なんてまずできません。
この記事で理由も詳しく説明しています。
そして、それぞれの例を見ていただくとわかる通り、下に行くにつれて難易度や労力が上がります。
たとえば僕の場合はこんな感じです。
▶単発 :仮想通貨、海外積立投資
▶継続小型:海外ファンド投資
▶疑似 :電子書籍などの著作物
▶継続中型:不動産、所有しているビジネスの利益
僕の場合は継続小型と継続中型を合算して、不労所得のみで生活しています。
単発は分散投資したことで結果的に保有しているもの、疑似は趣味の延長なので、これらは生活費にはカウントしていません。
僕が目指しているのは「継続大型を複数種類持ってガチ安定」なので、2018年現在「継続小型・中型」に分類されるものを大型にすべく動いている感じです。
具体的には、ビジネスをより大きく育てて大型化を目指しつつ、単発の利益とビジネスの利益の一部を継続小型に振り分けてこちらも大型化していく、という方針です。
【要注意】不労所得と投資(資産運用)のギャップ
僕の友人知人、相談を受ける方に非常に多いのが、求めているものとやっていることのギャップに気付いていないということです。
同じように考えている方が多い気がするので、ちょっと警鐘を鳴らす意味も込めて。
たとえば先ほどの分類で言うと、「少額から始められる投資(資産運用)で継続大型不労所得を作りたい」といった感じのニーズなんですが、これはちょっと厳しいです。
何が厳しいかと言えば、「投資(資産運用)で生活を賄えるほどの利益を上げること」尚且「継続的に利益を上げること」両方です。
理由は簡単で、得たい不労所得と投資額が全く釣り合っていない上、そんな好条件の案件にすぐ巡り会える前提で考えているから。
ちょっとここを掘り下げましょう。
投資で継続不労所得を得る2つの絶対条件
何がどう厳しいのか?を具体的に話していきますね。
投資で(小型、大型問わず)継続不労所得を得るためには、最低でも2つの絶対条件があります。
1.寿命が長く、高利回りの案件に投資すること
2.得たい利益に見合う資金を用意すること
まず1についてもう少し分解しましょう。
そもそも投資対象が永続的に利益が出るかというと、ほとんどの場合そうではありません。
もしその案件が終了してしまったら収入は0になるので、そこで得た収入で生活を賄おうとするなら、これは不安で仕方ありません。
そんなわけで、「寿命が長く」という文言を入れています。
以下の記事で実際に僕が投資してきたものを公開して、寿命の長い案件がどのくらい希少なのかを詳しく書いているので、気になる方はどうぞ。
そして「高利回り」。
これは単純な理由で、利回りが高いほど投じる資金が少なくて済むからです。
一般的には年利10%を超えると高利回りと言われているようですが、実際に何年もの間継続して純利益で10%を超えるのは結構大変なことなんです。
利回りって何?という方はこちらをどうぞ。
これらを踏まえて2つ目、「得たい利益に見合う資金」を準備する必要があります。
じゃあ一体どのくらいの資金が必要なのか、得たい利益から逆算してみましょう。
年利10%では計算しづらいので、年利12%(=月利1%)で簡単な計算をしてみます。
●年利12%の案件があるとして(投じる資金✕1%=不労所得月収)
月1万円の継続不労所得が欲しい場合 →120万円必要
月5万円の継続不労所得が欲しい場合 →600万円必要
月10万円の継続不労所得が欲しい場合→1200万円必要
月30万円の継続不労所得が欲しい場合→3600万円必要
こんな感じになります。
「月30万円あれば不労所得だけで生活できるから、投資で月30万円を目指そう!」という方は、安定した高利回りの案件であっても3600万円が必要、ということです。
では次に、月にどのくらいのペースで貯めれば目標金額に届くのかを計算してみます。
文章だとわかりにくいので表にまとめてみました。
なんというか、エグいですよね。
グロいと言ってもいいかもなレベル。
「少額から始められる投資(資産運用)で継続大型不労所得を作りたい」というのがどのくらい無理ゲーなのかがよくわかるかと思います。
「少額投資から始めて、今では不労所得で生活しています!」という人が見当たらないのは、この絶対条件の片方、または両方が満たせていないからです。
これらの試算から話をまとめると「少額投資で不労所得生活は厳しいけど、月数万円収入を増やすくらいなら時間をかければ可能だよ」となります。
なので、「仕事を辞めたいまで言わないけど、給料の他で月収を増やしたい」というニーズであれば(少額だと時間はかなりかかるけど)寿命の長い高利回りの投資先があれば投資でも十分可能です。
人によっては夢を壊すような話で申し訳ない気もしますが、この辺りのことがわからずに闇雲に投資しても目指す結果は得られないので、十分注意してくださいね。
ちなみに、(僕の体感ですが)年利30%を超えるような案件の情報も入ってきますが、こういった案件はかなりの確率で案件自体が吹っ飛んでいるという現実があるので、不自然な高利回りはそれなりのリスクが伴うことも理解しておきましょう。
僕が不労所得生活を意識しはじめた頃の話
最後にひとつお伝えしておきたいことがあります。
それは、僕も今でこそ不労所得で生活していますが、スタート時点はとりわけ何かアドバンテージがあったわけではなかった、ということです。
最初から何千万もの資金を用意できていたわけではありませんし、そうかと言って、月に何十万も資金を貯められるほど高所得リーマンでもありませんでした。
ここまでに話したようなことを知るにつれて、「投資だけでアーリーリタイアするのはちょっと無理があるなー」と感じていました。
ここまではもしかしたら、あなたとそう大差無い状況か、僕よりもあなたの方がアドバンテージがあるもしれません。
それでも銀行に置いておいても無駄だからと、その都度分散投資をして資金を増やしてはこれましたが、とてもそれだけで生活できるような継続大型不労所得にはなりませんでした。
この頃になんとか収入を増やそう、不労所得を作ろうとジタバタした結果、まったく狙ってもいなかった想定外のスキルが身について、不労所得ではないけど会社員以外の収入源を作ることには成功していました。
その頃のノウハウをまとめたのが電子書籍「副業のはじめ方」だったりします。
これはこれで役立つ内容だと思うし、無料で読める範囲をかなり広くしているので、読んでみてください。
僕の場合は結果的に、エグい資金を用意できなくても、不労所得化できるビジネスを所有することで今の生活に行き着くことができました。
随分遠回りした気がしますし、目標よりも倍近く時間はかかりましたが、今となってはどれも良い経験になりました。
結果的に今こうしてあなたに不労所得のことをお伝えできているわけですしね。
投資の場合は資金と案件がほぼ全てで、その時々で発生する案件も全く違うので、残念ながらほとんど再現性が無いんですよね。
今(2018年10月)から仮想通貨で億り人を目指すぞ!なんてのがいい例です。
仮想通貨が課税対象じゃなかった時と比べても、法整備が進んだ今では倍以上利益を出さなければ億り人は再現できなくなっていて、今も状況は刻々と変化しています。
一方で、ビジネスは再現性抜群なので、僕の経験を元に何人かのビジネスのスタートアップをサポートさせてもらっていて、これが非常にやり甲斐があって楽しくやれているので、結果オーライだと思っています。
ちょっと長文になってしまいましたが、参考になれば幸いです。
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