・転職エージェントって複数使った方がいいの?なんで?
・複数使うときの注意点を知りたい
こんな人のための記事です。
筆者の僕は転職経験5回、8年の人事部経験、元マイナビ社員です。「求職者」「仲介業者」「企業の採用担当」すべての立場を経験している人はかなり少ないはず。
5回の転職で30社以上のエージェントを利用しまして、勝手がわからなかった最初の1回以外は全て5社以上併用してきました。
本記事では「転職エージェントを複数利用すべき理由」と「注意点」、「選び方」を解説しつつ、僕が応募管理用に作ったツールも配布しています。
最後までお読みいただくと、転職エージェントを最大限に使いこなせるようになり、圧倒的に有利に転職活動を進めていくことができるはずです。
なお、転職エージェントの仕組みや有用性がイマイチわからない場合は、先に下記の記事に目を通しましょう。
転職エージェントを複数利用すべき明確な3つの理由
先に結論です。
- いいとこ取りができるから
- 転職エージェントごとに扱う求人が異なるから
- コンサルタントの力量に大きく左右されるから
上記の通り。順に補足しますね。
併用すべき理由①:いいとこ取りができるから
エージェントによって得意不得意が違い、さらに担当者によっても差があります。
たとえば下記のようなケース。
- バックヤード特化のエージェントに登録したので、書類対策や面接対策は専門的な部分までバッチリ
- なのに、小規模エージェントで肝心の求人案件が少なすぎ
- 大手エージェントに登録したらいくつもの求人を紹介してくれた
- 前者のエージェントで対策し、大手のエージェントで内定
1社だけではカバーしきれない部分を補える、ということですね。
併用すべき理由②:転職エージェントごとに保有求人が異なるから
公開案件もエージェントによって違いますが、特に差が出るのが独占案件です。
- A社:「より多くの人と出会うために窓口を多くしておこう」
- B社:「機密性が高い求人だから、競合に動きを察知されないように1社に任せてこっそり採用したい」
たとえば上記のように、企業によって、募集ポストによって採用戦略は使い分けられています。
実際にマイナビに居た頃にこういったクライアントを担当した経験があり、人事部の頃もどちらのケースも経験しました。
独占案件は大手に集中する傾向がある
理由は簡単で、「より実績が高く、登録者が多いエージェントに依頼した方が、良い人をスピーディーに採用できる可能性が高いから」です。
この辺りはみんな考えることは一緒ですね。ちなみに業界TOP3は以下。
リクルートエージェント | リクルートエージェントのクチコミ評判 |
doda | dodaのクチコミ評判 |
パソナキャリア | パソナキャリアのクチコミ評判 |
最低でもこの辺りの独占案件にはリーチしておくべきです。
というのも、僕は実際に非公開求人で年収アップ、キャリアアップを経験しているので。
なお、それぞれの掘り下げ記事も書いてるので、詳細を知りたい方は合わせてどうぞ。
>>【クチコミ評判と誤解】リクルートエージェントって実際どうなの?
併用すべき理由③:コンサルタントの力量に大きく左右されるから
「どのエージェントを利用するか」と同じくらい重要なのが「いかに優秀なコンサルタントに担当してもらうか」という点です。
- 担当コンサルタントが新卒1年目
- 担当コンサルタントがその道20年のベテラン
極端な例ですが、上記の2名が同じエージェントのコンサルタントだったとしても、サポートの質に差が出ることは容易に想像できると思います。
もし登録した転職エージェントが1社だったら、比較対象がいないので担当コンサルタントのレベルが図れません。
中小エージェントも決して侮れない
ユーザビリティの面ではどの角度から見ても大手エージェントに軍配が上がりますが、担当コンサルタントのレベルはエージェントの企業規模に比例しません。
なぜなら、大手からの独立が盛んな業界だからです。
「元リクルートのTOP営業マンが独立して作った転職エージェント」なんてのが割とゴロゴロあります。
とはいえ、担当者の実績が公表されているわけではないし、最初から指名することもできないので、腕の良い担当者に当たるかどうかはぶっちゃけ「運ゲー」なところもあります。
だからこそ、併用することでこのリスクを下げるわけですね。
こんな内情があるので、転職エージェントは複数社併用するべきです。
転職エージェントを複数利用する時の注意点3つ
複数利用するにあたって、注意すべきことも出てきます。
それが下記3点。
- 複数利用していることを隠さない
- 応募がカブらないように注意する
- 微妙なコンサルタントはチェンジしてもらう
併用の注意点①:複数利用していることを隠さない
隠すメリットがないし、担当コンサルタントも併用していて当然と思っているので、正直に伝えてOKです。
併用していることを伝えずに、他のエージェントから応募している案件だからと断ると、(あ、この人はこういう案件は好まないんだな)と誤解してしまい、あなたの希望とエージェントの提案がズレてしまいます。
併用の注意点②:応募がカブらないように注意する
転職エージェントを併用していると、同じ会社の求人を紹介されるケースもよくあります。
転職エージェントAから応募した企業に、うっかり転職エージェントBからも応募が行ってしまうと、さすがに先方の心象は悪くなるし、どちらのエージェントで選考を進めるかで揉め事にもなりかねません。
応募管理ツール配布します
上記のようなことを防止するために、どの会社に応募してどんな状態かは自分で管理した方が確実です。
僕が応募管理用に使っていたexcelシートを置いておきます。そのまま使ってもいいし、これをベースに使いやすいように作り変えてもOKです。
>> 転職活動応募管理シート(Googleスプレッドシートで開きます)
なお、上記のスプレッドシートにある「転職会議」は企業クチコミサイトです。
転職エージェントからの情報だけではかなり偏るので、自分でも相手企業の情報収集をした方がいいです。詳細は下記の記事をどうぞ。
併用の注意点③:微妙なコンサルタントはチェンジしてもらう
併用することで複数人のコンサルタントに担当してもらえますが、「微妙だな」と感じる場合は遠慮なくチェンジを依頼しましょう。
ここまでにお伝えした通り、あなたの転職が良い結果に繋がるかどうかは担当コンサルタントによるところがかなり大きいので。
なお、担当コンサルタントをチェンジしたい時の連絡方法は、下記の記事をどうぞ。
>> 転職エージェントの断り方|担当コンサルタントを変更したい場合
補足:コンサルタントの良し悪しを見分ける判断基準
「良いコンサルタント」「微妙なコンサルタント」と言っても比較対象が無いとよくわからないと思うので、下記に判断基準を書いておきます。
良いコンサルタントの特徴
- あなたが志望している業界に対する知見が深い
- 今回の転職だけでなく、先々のキャリアプランを一緒に考えてくれる
- 交渉力があり、あなたを魅力的に推薦してくれる
- あなたの要望を正確に把握して的確な求人案件を紹介してくれる
- レスが早い
ざっくりですが、上記のようなコンサルタントなら安心して任せてOKです。
微妙なコンサルタントの特徴
- あなたが志望している業界の知識が浅い
- 要望にマッチしていない求人をガンガン紹介してくる
- あなたの要望を理解していない、ヒアリングが浅い
- そこまで魅力的じゃない企業をゴリ押ししてくる
- レスが遅い
転職エージェントはあなたの入社が決まって初めて企業から報酬を受け取ります。
なので、あなたの都合よりも自分のノルマなどを優先しているフシがあったら要注意です。
経験上こういうコンサルタントとやり取りするのは時間の無駄なので、チェンジしてもらうか別のエージェントを利用しましょう。
転職エージェントの選び方と使いこなす3ステップ
先に結論です。
「大手複合型転職エージェント」2社以上と、「特化型転職エージェント」1社以上を併用するのが最適解です。
そして、使いこなすための3ステップは下記の通りです。
- 「総合型」転職エージェント2社以上に登録する
- 該当する「特化型」転職エージェントがあれば登録する(省略可)
- スクリーニングする
志望業界を絞っていない、志望業界に特化した転職エージェントが無い場合、②は省略でOKです。
ステップ①:「総合型」転職エージェント2社以上に登録する
「総合型」とは業界や職種を幅広くカバーしている転職エージェントのこと。
下記が業界上位のエージェントで、案件も多くサポートも手厚いので、ここから最低でも2社選んでおきましょう。
リクルートエージェント | ・求人件数31万件、45万人が転職成功 ・最大手、必須のエージェント。 ・リクルートエージェントのクチコミ評判 |
doda | ・求人件数13.5万件 ・業界2位、役立つ独自コンテンツが豊富 ・dodaのクチコミ評判 |
パソナキャリア | ・転職成功者の2/3が年収UP ・対応が丁寧、紹介案件が途切れない ・パソナキャリアのクチコミ評判 |
マイナビエージェント | ・20代や若手、未経験に特に強い ・マイナビエージェントのクチコミ評判 |
JAC Recruitment | ・国内大手、外資系、ハイクラスに強い ・JAC Recruitmentの口コミ評判 |
ステップ②:該当する「特化型」転職エージェントがあれば登録する
「特化型」とは、特定の業界や職種に絞っている転職エージェントのことです。
特化型は中小エージェントが多く、利用できるエリアが限定的な場合が多いので、以下ではサポートエリアが広めの特化型エージェントを載せておきます。
なお、総合型とカブっているエージェントは、特にそのジャンルに強い転職エージェントです。
20代・第二新卒・若手特化 | ハタラクティブ |
30代・管理職・ハイクラス | JAC Recruitment |
女性の転職特化 | type女性の転職エージェント |
無職・フリーター特化 | ハタラクティブ |
ITエンジニア・デザイナー特化 | レバテックキャリア |
人事・経理などバックヤード特化 | JAC Recruitment |
アパレル・ファッション特化 | クリーデンス |
保育士特化 | Fine!(ファイン) |
介護職特化 | マイナビ介護職 |
ステップ③:スクリーニングする
自分に合いそうなエージェント、頼りになりそうなエージェントに絞ります。
絞り込む際にチェックすべきポイントは2つです。
- 最初の面談での第一印象
- 紹介してくれる案件の質と量
もう少し手間をかけられるようなら、担当コンサルタントをチェンジするところまで駒を進めてみるのも有効です。
複数利用は何社くらいが妥当?
少なくて3社、多くても6社くらいかなと思います。
というのも、過去に10社くらいを同時進行で併用したことがあるんですが、さすがに応募管理や各社とのコンサルタントとのやり取りがしんどかったので。
転職エージェントは複数利用が基本です
最後にもう一度要点をまとめます。
- 転職エージェントを併用すべき3つの理由
① いいとこ取りができるから
② エージェントごとに保有案件が違うから
③ コンサルタントの力量に大きく左右されるから - 転職エージェントを併用するときの注意点3つ
① 併用していることを隠さない
② 応募がカブらないように注意する
③ 微妙なコンサルタントはチェンジしてもらう - 【完全無料】最低限登録しておくべき転職エージェント上位5社
→ リクルートエージェント
→ doda
→ パソナキャリア
→ マイナビエージェント
→ JAC Recruitment
ということで、本記事で解説した内容を実践すれば、転職エージェントを最大限に使いこなせるようになり、圧倒的に有利に転職活動を進めていくことができるはずです。
何社利用しても1円もお金はかからないので、まずは登録して各社のコンサルタントに相談してみるといいです。
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