・「クラウドクレジット」ってぶっちゃけどうなの?
・クラウドクレジットのメリット、デメリット、評判を知りたい
こんな人に向けた記事です。
筆者の僕は2012年から資産運用を始め、運用額は5,000万円くらい。(2020年8月時点)
本記事では、ソーシャルレンディング会社大手のクラウドクレジットについて解説します。
なお、「ソーシャルレンディングってなに?」という方は以下の記事をどうぞ。
>>「ソーシャルレンディング」とは?|初心者でもプロと同じ投資成績
ということで、早速見ていきましょう。
簡単解説:クラウドクレジットの特徴とメリット7つ
特徴は以下の7つです。
- 予定利回り:5〜12%
- 最低投資額:1万円〜
- 運用期間:7ヶ月〜66ヶ月
- ファンド実績は300億円以上、貸し倒れなし
- 伊藤忠はじめ、国内大手が出資
- 社会的意義の大きい海外案件がメイン
- 投資経験に応じた無料セミナーあり
※数字は2020年7月時点
特徴①:予定利回り5〜12%
クラウドクレジットはソーシャルレンディング会社の中でも高利回りな部類です。
投資対象は高度経済成長ステージにある発展途上国の中小事業者が中心。
参考:他の定番ソーシャルレンディングと比較
- クラウドバンク
7%前後、元本回収率100%(2020年7月時点) - funds(ファンズ)
3〜6%前後、日本初のソシャレンのプラットフォーム - CREAL(クリアル)
5%前後、不動産投資のクラウドファンディング - CRE Funding
2.5〜4%、希少な物流不動産投資 - SBIソーシャルレンディング
3〜10%
利回りは経済環境でわりと変動しますが、クラウドクレジットの利回りが同業他社に比べて高めなのがわかるかなと思います。
特徴②:最低投資額1万円〜
最低投資額は1万円から。
なので、まとまった資金がない人や「試しに投資してみたい」という人でも気軽に投資できますよね。
注意:投資額1万円の利益は微々たるものです
あくまで「1万円からでも投資できる」というだけで、利益を目的とするなら微妙です。
なぜなら、当たり前ですが利益は投資額で大きく変わるからです。仮に利回り5%とすると、以下のようになります。
投資額 | 償還金額 | 利益 |
10,000円 | 10,500円 | 500円 |
100,000円 | 105,000円 | 5,000円 |
1,000,000円 | 1,050,000円 | 50,000円 |
こんな感じですね。
少額投資は「投資経験を積む」「投資で利益を出す原体験をする」ということを目的にすべきです。
特徴③:運用期間は7〜66ヶ月くらい
運用期間の幅はかなり広いですね。
僕が思うに、ソーシャルレンディング投資は運用期間が18ヶ月あたりを超えるとちょっとリスキーかなと思っています。
なぜなら、期間が長くなればなるほど担保価値が変動するリスクが高まるからです。
参考:担保リスク|ソーシャルレンディング投資のリスクと対策9つ
特徴④:ファンド実績は300億円以上
2014年6月〜2020年8月までの合計ファンドは300億円以上。
クラウドクレジットのファンドへの期待の大きさが伺えますね。
この他、過去の総ファンド数や償還状況なども詳しくデータが公開されているので、判断材料は割とたくさんあります。
1,000を超えるファンド運用で貸し倒れは無し
貸し倒れとは、融資先が破綻するなどして投資したお金が回収不能に陥ること。
1,000以上のファンドを運用してきて一度も貸し倒れが無いというのは結構すごいことで、クラウドクレジット側の融資先の審査でリスキーな融資先は正確に除外できている証拠です。
特徴⑤:伊藤忠はじめ、国内大手が出資
クラウドクレジットは伊藤忠を始め、三菱UFJ、SBI、第一生命などの大手が出資しており、資金規模が大きいソーシャルレンディングサイトです。
さらに、代表は大和証券SMBC出身、その後世界三大銀行の1つであるロイズ銀行を経て創業という経歴で、ボードメンバーは金融業界出身のプロフェッショナルが揃っています。
特徴⑥:社会的意義の大きい海外案件がメイン
繰り返しになりますが、クラウドクレジットの融資先は高度経済成長ステージにある発展途上国の中小事業者が中心。
つまり、日本にいながら途上国の人々の生活水準を向上させるようなプロジェクトに投資する感じになります。
第一生命も期待しつつ出資
2018年4月、クラウドクレジットの投資活動が高い収益性と社会的インパクトが期待できるとして、1億円を投資しています。
当時の第一生命からのコメントを抜粋したのが以下。
クラウドクレジットは、インターネットを通じて主に国内の個人投資家から募った資金を、資金が不足する発展途上国等の事業者・個人へ融資する「融資型クラウドファンディング」サービスを展開しており、グローバルな資金需給ギャップを解消することで、資金が不足する人々のより活発な事業活動等に寄与することを目指しています。
投資家から募った資金を発展途上国等の事業者・個人へ供給することにより、資金需要が旺盛な現地の人々の事業活動促進、また雇用の創出などに寄与していくこと(社会的インパクト)が期待されます。さらには、マイクロファイナンス事業者や再生可能エネルギー事業者等への融資を通じ、発展途上国の人々の生活水準向上に寄与していくこと(社会的インパクト)も期待されます。
当社は、本投資を通じて高い投資収益を期待するとともに、そうした社会的インパクトが期待されるクラウドクレジットの取組みを資金面からサポートします。当社は、引き続き運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG投資に積極的に取り組んでいきます。
国際規模でお金に余裕がある国から資金を必要としている国に融資する(=マイクロファイナンス)という、意義とスケールの大きい投資先ということですね。
特徴⑦:投資経験に応じた無料セミナーあり
クラウドクレジットは月に数回、以下のような内容の無料セミナーを実施しています。
- ソーシャルレンディングの始め方
- 具体的なプロジェクトの紹介
- 投資リスクの解説
- 確定申告の解説
この他にも動画コンテンツも充実しており、eラーニング形式でもソーシャルレンディング投資を学べる環境が整っています。
簡単解説:クラウドクレジットの注意点とデメリット5つ
注意点とデメリットは以下の5つです。
- 人気のファンドは競争率が高い
- 運用中はお金を動かせない
- 早期償還される場合がある
- 元本保証ではない
注意点①:人気のファンドは競争率が高い
クラウドファンディング形式なので、募集金額に到達したら締め切りです。
この場合はどうにもならないので、縁がなかったと思って他のファンドを探しましょう。
注意点②:運用中はお金を動かせない
メリットのところでも書きましたが、運用期間中はお金の出し入れができません。
なぜなら、融資先の企業は集まったお金で何らかの事業を継続中だからです。
「急遽お金が必要になったから決済したい」とかできませんので、余剰資金を運用しましょう。
注意点③:早期償還される場合がある
満期を待たずに早期償還されて、目標利回りを下回るケースがあります。
- 12ヶ月満期で利回り5%
- 満期を待たずに6ヶ月で早期償還、利回り2%
上記のような感じ。
とはいえ、早期償還は「融資先がしっかりビジネスを回して返済できた」ということなので、悪いことではないです。
ソーシャルレンディング会社がそういった融資先を見抜けていたということでもあるし、償還された資金でまた別のファンドに投資すればいいだけですので。
注意点④:元本保証ではない
投資である以上当たり前ですが、元本が保証されているわけではありません。
ソーシャルレンディング投資には様々なリスクがあり、会社側と自分たち双方でそのリスクを下げる努力が必要です。
こういった事情があるので、匿名解除されているファンドから担保などを確認しておいた方がいいよ、という話です。
担保が強ければ最悪の事態は回避しやすくなるので。
元本割れは全体の5.2%
本記事執筆時点(2020年8月)の運用ファンド数は1,138件、この内元本割れは60件なので、元本割れは約5.2%。
約95%のファンドで利益が出ているということなので、僕は割とローリスクな印象です。
初心者向け:クラウドクレジットの投資で失敗しないためのリスクヘッジ
ソーシャルレンディング投資のリスクを9つ紹介しておきます。
逆に、失敗するケースはこれらのリスクヘッジをしなかった場合がほとんどです。
- ソーシャルレンディング会社のリスク
- 融資先の業績リスク
- 融資先がわからないリスク
- 倒産時の法的リスク
- 担保リスク
- 資金ロックのリスク
- 社会情勢リスク
- 為替リスク
- 天災リスク
上記の通り。
以下の記事で各リスクの詳細と対策の仕方をまとめたので、あわせてどうぞ。
>> ソーシャルレンディング投資のリスク9つ【リスクヘッジも解説】
重要:最大のリスクは「資金の一極集中」です
なんとなくお分かりいただけたかと思いますが、投資では「一ヶ所にお金を集める」という行為そのものがリスクです。(銀行預金も同じですよ)
クラウドバンク内でも分散、クラウドバンク外にも分散しておくことで、このリスクは最小限にすることができますよ。
上記3つのリスクヘッジは投資全体に言えることでして、基本中の基本です。
もし「へー!そうなんだ!」という感じであれば、以下の記事は必ずチェックしておきましょう。投資での失敗を未然に防げるようになります。
>> 投資初心者は何から始めるべき?→まずはサクッと基礎を勉強すべき
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もっと体系的に投資の基礎を学びたい方は以下の有料noteもあります。
飲み会1回分以下の価格ですが、飲み会より有益なはず。飲みに行くのを1回我慢しつつ、ポチッとどうぞ。
クラウドクレジットの投資でよくある疑問
以下はよくある疑問3つとその回答です。
疑問①:全部のファンドが1万円から投資できるの?
答えはNOです。
1万円から投資できるものが多いですが、中には別途設定しているファンドもあるので、投資する前にチェックしておきましょう。
疑問②:手数料はかかる?
結論、ほぼかかりません。
手数料 | 金額 |
---|---|
会員登録手数料 | 無料 |
口座開設手数料 | 無料 |
口座管理手数料 | 無料 |
ファンド購入時の手数料 | 無料 |
投資口座への振込手数料 | 自己負担 |
利益の払戻し手数料 | 月1回目:無料 2回目以降:770円 |
既存の銀行からクラウドクレジットの投資口座に送金する時の手数料だけは自己負担ですが、これはクラウドクレジット側ではなく自分の銀行側に払う手数料ですね。
利益を引き出す際、1ヶ月で2回以上引き出すと手数料がかかるので、払い戻しは最大で月1回にしておくと手数料は一切かかりません。
疑問③:利益が出た場合の税金ってどうなるの?
所得が20万円を超えたら課税されます。
- 所得=利益−経費
- この所得は他の副業なども含みます
- 副業所得10万+ソシャレン所得10万 ←この場合課税対象です
詳しくは以下の記事でも解説しています。
>>【副業の税金】確定申告はいくらから?一瞬で手続できる方法も解説
疑問④:他のソーシャルレンディング会社はどうなの?
各ソーシャルレンディング会社に特色があり、それぞれ実績が付いてきて業界内でのポジションが明確になってきました。
数あるソーシャルレンディング会社の中で特に人気の5社を以下の記事で比較しつつ解説しましたので、あわせてどうぞ。
>> おすすめソーシャルレンディング5選|現役投資家が徹底比較してみた
簡単:クラウドクレジットの始め方4ステップ
特に難しいことはなく、簡単です。
- 公式サイトにアクセス
- ユーザー登録 → マイページから投資家申請
- 本人確認郵便を受け取り
- 投資するファンドを選ぶ
インターフェースがわかりやすいのでまず迷うことは無いと思います。
>>「クラウドクレジット」公式サイト
※利用も口座維持も無料、口座開設は5分くらいで終わります。
投資するファンドを選ぶ
ファンドは以下の感じで一覧表示されています。
この画面ですでに目標利回りや運用期間、募集状況がひと目で分かります。
クラウドクレジットは他のソーシャルレンディングサイトと比べても、掲載されているファンドは多い方です。
とはいえ、デメリットのところで書いたように、有望なファンドは競争が激しくなる傾向があるので、投資先を探している最中はこまめにファンド一覧を眺めておいた方がいいかもです。
基本情報:クラウドクレジットとは?
名称 | クラウドクレジット |
運営会社名 | クラウドクレジット株式会社 |
所在地 | 東京都中央区日本橋茅場町1-8-1 茅場町一丁目平和ビル802 |
公式サイト | https://crowdcredit.jp/ |
サービス開始 | 2014年6月 |
平均利回り | 5〜12% |
最低投資額 | 10,000円〜 |
目安運用期間 | 7ヶ月〜66ヶ月前後 |
応募・実行総額 | 300億円超(2020年7月時点) |
地図 |
クラウドクレジットまとめ
最後にもう一度要点をまとめます。
- 平均利回り5〜12%
- 最低投資額10,000円〜
- 運用期間は7〜66ヶ月
- ファンド実績は300億円以上、貸し倒れなし
- 伊藤忠はじめ、国内大手が出資
- 社会的意義の大きい海外ファンドが中心
- 投資経験に応じた無料セミナーあり
ということで、クラウドクレジットまとめでした。
技術介入がほとんどなくハードルは低い投資手法ですが、とはいえ行動しないことには1円も稼げませんので、まずはサクッと口座開設してファンドを眺めてみましょう。
そして1万円からでもいいので実際に投資してみて、「投資でお金が増える」という体験をしてみると、いっぱしの投資家になった気分になれます。
お金を上手に働かせることができるようになると、圧倒的に人生の難易度が下がりますので、このスキルは早めに身に付けておくといいですよ。
ソーシャルレンディング投資の基礎知識
以下の記事もお読みいただくとソーシャルレンディング投資に必要なことはすべて理解できると思いますので、学びつつコンスタントに稼ぎましょう。
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