地元札幌に帰ってくる時に、自宅について色々検討しました。
その中に、収益型不動産に自分たちも住む、というのがありましたが、札幌市の収益不動産を建てる際の個人の借り入れが相当厳しくなっていることや、ただマンションや店舗と組み合わせただけでは埋まらない傾向にある、などの理由で見送りました。
じゃあ緩やかに人口減少が続いているご時世で繁盛している不動産って何よ?と調べてみたら、なんだか凄いことになっていました。
老人ホームがなんかすごいことになってた件
アクディビティ一体型老人ホームが満室御礼だそうです。
建物内、敷地内にテニスコートや卓球台などが備え付けられた、まるでラウンドワンのような老人ホーム。
また、施設内でフラダンスやウクレレのような習い事もできちゃう。仕舞にはレストラン街まである。
凄くないですかこれ。僕が住みたい。
個人的に一番凄いと思ったのが、施設内でコミュニティが形成されていること。
独居老人、孤独死、鬱、火事や盗難などの事件、といった社会問題のほとんどは、コミュニティに属していないことで起きる問題です。
アクティビティや習い事、レストランがあることで、そこに住んでいるだけで施設内に友人(しかも共通の趣味などがある)ができ、コミュニケーションが取れ、コミュニティに属し、楽しく毎日を送ることができる。
これが一番の価値だと思います。
費用:1人9万円、夫婦で17万円(サービス使い放題)
分譲マンションの形態を採っており、部屋は1100万円から、入会金300万円。
※上記は首都圏。地域によって異なります。
一見高いように見えるかもしれませんが、高齢者は日本で一番お金を持っている世代ですし、彼らがお金を抱え込んでいることで経済活動が鈍化しているという側面もあります。
高齢者のお金を市場に放出して経済の流動性を高める、というマクロ経済的な副産物も期待できそうです。
ちなみにこの他にも、賃貸形式で薬局やクリニック併設型、ケアスタッフが24時間常駐、施設内にデイサービスが備え付けられているものもあるそうです。
敷金2ヶ月分の初期費用のみで入居できる低価格、要介護でも入居できるものも10万弱で家賃、生活支援サービス費込というものもありました。
リノベ物件も特化型へ
一時期流行ったリノベーション物件ですが、これはピークが過ぎたと言えます。
人口が減少し続けている日本において、今深刻な問題になっているのは空き家問題ですが、これは年々悪化していくことが予想されています。目に見えて人口減ってるもんね。
乱立した不動産、経年劣化による老朽化、取り壊す費用を渋って取り残される空き家。
2018年4月に今治の受刑者が脱走し、23日間も潜伏していたニュースが世を騒がせましたが、この時も空き家での潜伏が問題視されていましたよね。
個人的には今後、2DKや3DKといった無理のある間取りをぶち抜いて、広い1LDKや2LDKに改修した物件が流行ってくると思っています。
1家族当たりの人数は減ってるから部屋数は少なくて良いし、世帯数もどんどん減ってますからね。
部屋数よりも1人あたりの広さを求められるようになるんじゃないかなー。
特化型物件の草分け的存在がペット対応型マンションです。
僕が不動産屋の頃からありましたが、ただペット飼育OKなだけじゃなくて、共用部分にペットの足洗い場が付いてる、みたいな。
この次にスポットが当たったのはシェアハウス。
不動産+コミュニティという付加価値が一時期注目されました。
実際住んでいた友達に聞くと、他人同士が共同生活することで発生するいろんなトラブルも当然あったようだけど、今はどうなってるんだろう?
最近の特化型物件とはこれを進化させたような不動産です。
・音楽やりたい人集まれ!全部屋防音ワンルーム!
・芸術家集まれ!全室造作模様替え自由なマンション!
・ジム好き集まれ!マンション1Fは入居者専用ジムスペース!
ニーズのある人にはたまらない物件かもしれませんね。
普通のマンションは「その価格帯の家賃が払える人」の集合だったりしますが、特化型は「何かに強い関心・興味がある人」の集合なので、近所付き合いも活発になりそうです。
あらゆるモノやサービスが世に行き渡り、物余りの時代と言われる昨今、今度は古くなったものをどう再利用するか、温故知新的ビジネスが成長するターンかもしれませんね。
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