・Funds(ファンズ)ってどうなの?
・Fundsの特徴や仕組みを知りたい
こんな人のための記事です。
本記事では、投資家の観点から株式投資型クラウドファンディング「FUNDDINO(ファンディーノ)」について解説します。
なお、「投資型クラウドファンディングってなに?」という方は、先に以下の記事を読んでいただいた方が理解しやすいかなと思います。
>> 投資型クラウドファンディングは稼げる?メリット・デメリットまとめ
FUNDINNO(ファンディーノ)とは?【株式投資型クラウドファンディング】
FUNDDINOは「株式投資型クラウドファンディング」のプラットフォームです。
これだけだとピンとこないかもなので、言葉の意味や概要から見ていきましょう。
基礎知識:株式投資型クラウドファンディングとは
クラウドファンディングにも色んなジャンルがありまして、以下のように分類されています。
- 寄付型(非投資)
- 購入型(非投資)
- 投資型
→ 融資型(=ソーシャルレンディング)
→ ファンド型
→ 株式型
→ 不動産型
「みんなでお金を出し合う」という点は共通で、出し合ったお金の使い道によって分類されている感じです。
株式型はその名の通り、「みんなで株式を買う」というクラウドファンディングですね。
FUNDINNO(ファンディーノ)で買える株式とは
近い将来、上場やバイアウト(=会社の売却)を目指すベンチャー企業の「非上場株式」です。(※正確には新株予約権)
元々は銀行・機関投資家・VC(=ベンチャーキャピタル)が投資していた分野で、個人は全く手が出せなかった投資先です。
旨味が大きく、希少性の高い投資先だということはなんとなく伝わるかなと思います。
非上場株式はハイリスク・ハイリターン
一言で説明すると、以下の通り。
- リターン:ベンチャー企業の伸びしろを総取りできる
- リスク:投資金が0になる可能性がある
普通の株式投資では、新規上場(=IPO)のタイミングで初めてその会社の株が買えるようになるので、株を買える頃にはある程度企業も成長しています。
さらに、IPOが値上がりしやすいのは周知の事実なので、競争率が超絶高くクリック合戦に勝たないと買えません。
具体例:Googleの創業期社員はストックオプションで億万長者に
ハイリターンがイメージしやすい事例として、Google創業期のストックオプションがその後どうなったか?という話がわかりやすいかなと思います。
非上場の頃に株式を買った従業員が、数年後に億万長者になったという逸話です。
参考:グーグル退職後のリッチな人生–株長者になった元従業員たちの現在
利益が出るまでのハードルが高め
非上場株式を買って利益が出る可能性があるのは以下の3パターン。
- 上場した後の株式売却益
- 会社の買い手が見つかり売却益
- 業績好調による配当
上記の他に、株主優待を受けられる場合もあります。
こんな感じでハイリターンが見込めますが、逆に投資した企業が鳴かず飛ばずだった場合は、株式を売却することもできないのでハイリスクということです。
FUNDINNO(ファンディーノ)の特徴とは?
概要がなんとなくわかったところで、プラットフォームとしての特徴を見ていきましょう。
- 公開している実績
- 最低投資額:10万円前後
- 企業選びの審査はチーム体制
- 資金調達後の企業をフォロー
- 手数料が無料
特徴①:公開している実績
- 累計成約額:35億5,780万円
- 累計成約件数:109件
- 利用者数:35,316人
- 最速目標達成:1分54秒
※2020年8月時点
上記の通り。株式投資型クラウドファンディングの中では国内No.1の実績です。
特徴②:最低投資額:10万円前後
案件によりますが、ボリュームゾーンは1口10万円あたり。
7万円からの案件もあれば、15万円からの案件もあるという感じです。
投資額の上限あり
1社あたり1年間50万円が投資上限です。
ハイリスク・ハイリターン投資なので、投資家保護の観点でこの設定と思われます。
特徴③:企業選びの審査はチーム体制
審査は公認会計士・弁護士・税理士などからなるチームで行っており、「全会一致でなければ審査通過にならない」というルールで行われています。
ここがサービスクオリティの要になりますね。
特徴④:資金調達後の企業をフォロー
資金調達した企業が想定通り成長できるように、ファンディーノがフォローに入ってます。
具体的なフォロー内容は以下の通り。
- 事業計画と実績の管理・サポート
- 資金調達追加の提案
- ビジネスマッチングの斡旋
- ハイキャリア人材の紹介
ファンディーノサイドは経営面から、僕たち個人は資金面から、みんなで世の中に価値を生み出す企業を応援・サポートするという感じですね。
ちなみに、ファンディーノから投資した企業のIR情報も随時発信されるので、企業の成長が身近に感じられると思います。
特徴⑤:手数料が無料
ファンディーノでは、投資家登録・口座管理費・株式購入手数料などすべての手数料が無料です。
唯一自己負担なのは、既存のあなたの口座からファンディーノの投資家用口座に振り込む時の手数料だけです。(これはファンディーノ側ではなく、あなたが使っている銀行側が徴収する手数料です)
エンジェル税制対象企業なら税金面の優遇も
エンジェル税制とは、ベンチャー企業に投資した個人に対して減税を行う優遇制度です。
投資する案件によりますが、エンジェル税制が適用されている企業であれば、所得税の控除を受けることができます。
なお、ファンディーノの公式サイトで過去に資金調達した企業で適用になっている企業の一覧が確認できますよ。
株式投資型クラウドファンディングの注意点4つ
繰り返しになりますが、ハイリスク・ハイリターン投資なのでもう一度注意点をまとめておきます。
- 元本保証ではない
- 確実に配当金が受け取れるわけではない
- 投資金が0になるリスクがある
- 非上場株式のうちは換金できない
注意点①:元本保証ではない
これも重要なので繰り返しになりますが、元本回収・元本を超えて利益になるのは以下の3パターンです。
- 上場した後の株式売却益
- 会社の買い手が見つかり売却益
- 業績好調による配当
利益が出るかどうかは、投資した企業が成長するかどうかの一点にかかっています。
注意点②:確実に配当金が受け取れるわけではない
これも上記同様。
配当はあくまで「企業が儲かった場合のおすそ分け」ですので。
注意点③:投資金が0になるリスクがある
これが「ハイリスク」と言われる所以です。
投資した企業が成長しなかったり破綻してしまった場合は、株式の価値も失われてしまいますし、ファンディーノも保証はしてくれません。
株式投資型クラウドファンディングの位置付け
一番やっちゃいけないのは「一点賭け」みたいな投資でして、これはリスキーすぎ。
株式投資型クラファンは分散投資先の1つとして利用するべき。
- 投資信託:ローリスク・ローリターン
- ロボアド:ローリスク・ローリターン
- ソーシャルレンディング:ミドルリスク・ミドルリターン
- 株式投資型クラファン:ハイリスク・ハイリターン
割合にもよりますが、上記のようなポートフォリオに組み込むことでバランスが良くなりますし、同時にリスクヘッジにもなります。
投資信託やロボアドだけでは「元本割れしづらい代わりに利益も少ない」。なので、資金の一部を株式投資型クラファンに投資してハイリターンを狙う、という具合ですね。
なお、分散投資は間違って解釈している人も多いので、以下の記事も参考にしてみてください。
>> 投資初心者が誤解しがちな分散投資|正しいリスクヘッジを解説する
注意点④:非上場株式のうちは換金できない
株式は株式市場に上場していないと売買ができません。
つまり、購入した時点では非上場なので、値段も付いていないし売買もできないということ。
急にお金が必要になったからといって、途中解約や換金はできませんので、必ず余剰資金で投資しましょう。
とはいえ、「ハイリスク=コワイ」という解釈は間違いです。
メジャーな投資先は大体ローリスク・ローリターンなので、数百万円程度の元本では数年投資してもほとんど増えたことを実感できないレベルです。
なので、「元本をしっかり増やすチャンスの種を蒔いておく」という位置付けで、ハイリスク・ハイリターンな投資先もうまく取り入れるべきかなと思います。
簡単:FUNDINNO(ファンディーノ)に投資家登録するまでの3ステップ
手続きは以下の3ステップ。
- 投資家登録申請(無料)
- 審査 → 郵便受取(待つだけ)
- アクティベーション
実質2ステップ。簡単ですね。
ステップ①:投資家登録申請(無料)
ファンディーノ公式サイトにアクセスして、「無料で投資家登録」から進みましょう。
特に迷う部分は無いと思いますが、途中で本人確認書類の提出を求められるので、手元に準備しておくとスムーズです。
本人確認書類に使えるもの
- 運転免許証(表・裏の両面)
- パスポートの顔写真、住所記載ページ
- 写真付き住民基本台帳カード
- 写真付きマイナンバーカードの表(マイナンバー通知カードはNG)
- 特別永住者証明書
- 上記①~⑤が手元にない場合、以下のうちいずれか2つ
→ 現住所が記載された保険証
→ 住民票(6か月以内)
→ 印鑑登録証明書(6か月以内)
①〜⑤の場合はどれか1つでOKです。
ステップ②:審査 → 郵便受取
審査に通過すると、本人限定郵便で書面が届きます。
ステップ③:アクティベーション
サイトにて、郵送書類に書かれているアクティベートコードを入力すれば完了です。
基本情報:FUNDINNO(ファンディーノ)とは
名称 | FUNDINNO(ファンディーノ) |
運営会社名 | 株式会社日本クラウドキャピタル |
所在地 | 東京都品川区東五反田5−25 18ENZO五反田 6F |
資本金 | 13億7847万9340円(2020年5月29日現在) |
設立 | 2015年 |
公式サイト | https://fundinno.com/ |
サービス開始 | 2017年4月 |
最低投資額 | 10万円前後 |
累計成約額 | 35億5,780万円(2020年8月現在) |
累計成約件数 | 109件(2020年8月現在) |
利用者数 | 35,316人(2020年8月時点) |
地図 |
FUNDINNO(ファンディーノ)まとめ
最後にもう一度要点をまとめます。
- 株式投資型クラウドファンディングはハイリスク・ハイリターン投資
- 特徴①:公開している実績
- 特徴②:最低投資額:10万円前後
- 特徴③:企業選びの審査はチーム体制
- 特徴④:資金調達後の企業をフォロー
- 特徴⑤:手数料が無料
- エンジェル税制対象企業なら税金面の優遇も
ということで、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」まとめでした。
まだまだ歴史が浅いにも関わらず、投資するかどうかの判断ができるだけの実績がすでにあり、募集している案件もほとんどが満額かそれ以上の資金調達に成功している、という点で期待値や活況具合が伺えます。
どうしてもマネーゲームになりがちな投資ですが、世の中に新しい価値を生み出そうとしている企業やプロジェクトの成長を身近に感じられる、社会貢献性の高い投資でもあります。
そして、ハイリスク・ハイリターンの投資先は割と希少です。
分散投資先の1つとしてポートフォリオに加えておくと収益性が高まるかなと思います。
とはいえ、行動しなければ1円も稼げませんので、サクッと無料投資家登録しつつ、募集中の案件や過去の案件詳細を眺めるところからどうぞ。
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