「幸せになりたい」というフレーズをよく耳にしますよね。
「幸せが良いか、不幸が良いか」と聞かれれば、ほとんどの人が「そりゃ不幸よりは幸せな方がええわい」と答えるでしょう。
じゃあ、「どうなれば幸せ?」と聞かれると、これには答えられない人が多いという不思議の国、JAPAN。
別にスピリチュアルや宗教じみた話をしたいわけじゃありませんよ。
でも、「どうなったら幸せと言えるのか」が無ければ幸せを実感できません。
もっと具体的に、建設的に、そして現実的に、幸せになりたいというからには、幸せの正体をわかっておかないと手に入れようにも入れられない、という話です。
1.お金がたくさんあったら幸せか?
ちょっと想像してみてください。
自分の口座に今、貯金が50億円あります。
でも、1年のうち360日、1日12時間仕事です。
どうでしょう?
極端な例ですがこれでは不自由ですよね。
お金はあるけど時間が無い。
50億までは無いにしても、こういったライフスタイルは高所得者に多い傾向があります。
社長、医者、芸能人、などなど。
2.じゃあお金と時間がたくさんあったら幸せか?
ではもう一度想像してみてください。
自分の口座に今、貯金が50億円あります。
仕事はしておらず、時間も十分にあります。
でも、病気で病院のベッドから動けません。
これはこれで幸せとは言い難いですね。
3.お金と時間がたくさんあって健康なら今度こそ幸せか?
お金と時間が十分にある人は、体作りに投資する傾向があります。
そもそも健康分野に使うお金は「投資」と分類されるくらいです。
実際、
「安心を買う」とはよく言ったものです。
それでは再度想像してみましょう。
お金、時間に加えて健康もあったら?
自分の口座に今、貯金が50億円あります。
仕事はしておらず、時間も十分にあります。
体も至って健康です。
いつでも好きなところへ行けて、
いつでも好きなものを食べれて、
いつでも好きなことをやれますが、
いつも一人ぼっちです。
今度はかなり良い感じですが、惜しい。
例えば無人島で豪邸に住んで、ベントレー乗り回して、札束の風呂に入って…はちょっと下品ですが、多分飽きるまでにそう時間はかからないでしょう。
これで十分幸せだろ!という人も結構居そうですが、もうちょっとだけ考えてみましょう。
自由ではあるかもしれませんが、幸せでしょうか?
どうも「自由」と「幸せ」は微妙に違うようです。
少し話が逸れますが、マズローの欲求5段階説というのを知っていますか?
この5段階の内3つが、人間関係に関する欲求だそうです。
4.マズローの欲求5段階説の内、人間関係にまつわるもの
■所属と愛の欲求
恋人が欲しい、集団に属したい、一人でいたくないという欲求。
■承認欲求
人から認められたい、スゴイと思われたいという欲求。
■自己実現欲求
人生を賭けられる何かをやりたい、成長したいという欲求。
もう随分昔ですが、ジェイコム男に代表されるデイトレーダー長者やネットビジネス長者について研究したことがありますが、そういう人たちが余した時間でブログを書いたり、表立ってセミナーなどをやって注目を集めたりするのはまさにこういう欲求の表れだと思います。
時代が変わり、昨今では暗号通貨界隈でもこういった動きが散見されますが、結局のところ投資家という職業は孤独なのです。
では最後にもう一度だけ想像してみてください。
お金は十分にある。
時間も十分にある。
体も健康。
分かち合える人がいる。
これなら幸せを感じられる気がしますね。
でも不思議なことに、これらが揃っていても自殺してしまう人がいます。
大リーガーやアーティストなどがそうです。
時間があるかと言えばトレーニングなどに明け暮れて忙しいかもしれませんが、好きなことのためにやっているはずです。
じゃあ何故?
理由は人それぞれで、当人しか分かり得ませんが…
5.精神的な豊かさ
具体的には、達成感や充実感と呼ばれるものです。
誰もが羨むような、全てを手に入れたように見えたとしても、その人に生き甲斐や目的が無ければ、目に映るもの全てが不幸になってしまいます。
何か一つを追い求めて人生のバランスを崩してしまった人たち。
一見良く見えてもこういう落とし穴があるということを知っておくと予防や対策ができると思います。
お金のバランスを崩した人たち
宝くじで高額当選した人の多くは自己破産か自殺しています。知ってましたか?
急に手に入れた大金を使いこなせなかった人、自分だけが会社を辞めて孤独になってしまった人たちです。
お金の流れや特性を正しく理解せずに、ただ一時的に持っているお金だけを見て、「自分は一生遊んで暮らせる!」と勘違いして、どんどん使ってお金を減らしていった結果、破綻してしまうのです。
過度なお金を持つと不幸になる、というわけではありません。
単に使い方を理解できてないにも関わらず、偶然大金を手にしてしまった人が破滅するだけの話です。
時間や健康のバランスを崩した人たち
年収3000万だけど、ある日突然突きつけられる離婚届。
家族には一切不自由をさせていないと思っていたけど、家族はお金ではなく家族団らんの時間が欲しかった。または、働き過ぎてついには倒れてしまった。
社長や医師などの自営業者に多い傾向です。
人間関係のバランスを崩した人たち
一人で淡々とお金集めに没頭して孤独な金持ちになった人は、次に仲間を探し始めます。
でも、お金持ちになってから寄ってくる人には多くのフレネミーが含まれています。
フレネミーとは、「Friend+Enemy」の造語で、友達を装った敵のことです。
宝くじの高額当選や自営業者にも同じ現象が起きやすくなります。
プロゴルファーの石川遼くんのお父さんは、遼くんの結婚相手を選ぶ際、
「幸せ」の正体はバランスだった。
多くのお金持ちや、成功者と呼ばれる人たちに実際インタビューする機会がありましたが、その中で幸福感を感じている人に共通していたことがあります。
それは、
幸せ = バランスの取れた人生
だった、ということです。
「自分が想う幸せ」を定義せずに、ただお金を稼いで、稼いで。
気付いてみたら、バランスを崩した人生。
いつからか、自由に自分らしく生きるという目的が、「会社を辞める」「とにかく給料以外のお金を稼ぐ」ということにすり替わってしまっている人をよく見かけます。
漠然とでも「こうなりたい」という姿を描くことが大事です。
まとめ
・幸せの5つの正体は、「経済」「時間」「健康」「人間関係」「精神」
・豊かな人生が何か、イメージしておくことが大事。
・お金だけあっても自由に自分らしくは生きられない。
・人間にはそもそも人と関わりたい根本欲求が備わっている。
・どれかに偏ると人生自体のバランスを崩す。
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