「分散」という考え方
リスクを下げるという目的で非常に有効な考え方として、「分散」というものがあります。
投資の世界では「10個の玉子を一つの籠に盛るな」と表現されますが、全額を一つのものに投資してしまうとそれが失敗した時に全てを失ってしまうので、いくつかに分けて投資する、という考え方です。
分散投資についてはググればいくらでも専門的な説明が出てくるので、ここでは先に他では語られていない分散の話をしましょう。
投資以外の分散、実はこれ企業の事業展開でも行われています。
たとえばパチンコ屋が飲食店のフランチャイズをやっている、みたいな。
一つしかない事業でコケると、投資の失敗どころではありません。
それこそ何百人何千人の生活が道連れになる大惨事となりかねません。
そうならないように、メイン事業の他に飲食店のフランチャイズを展開するなどして収益を担保しています。
個人の分散=複業
この考え方を個人に当てはめたのが、「複業」という考え方です。
これまでは給料が多いことを良しとされてきましたが、仮に月給が100万円だったとしてもそれは常に0になるリスクと紙一重です。
一つの仕事で100万円よりも、50万円の仕事が2つで100万円。
一つ飛んでも50万円の収入は残るため、リスクが下がる。
20万円の仕事5個で100万円なら更にリスクが下がる。
これが個人の分散の考え方です。
複業で収入が得られるようになると、会社の給料に合わせて生活するのではなくて、自分の都合に合わせてある程度収入をコントロールすることができるようになります。
今の収入にプラスα、将来の保険代わりに、今の仕事を辞められるように、目標とする程度はそれぞれでしょうが、複業した副産物として僕はこれまで勤めていた会社が決めていた生活の全てが、僕自身で決められるようになり、不安やストレスからも開放されました。
やっててよかった複業式。
実は分散になっていない悪い例
冒頭で、分散投資の定義は他サイトに譲りましたが、例だけ挙げておきます。
領域が同じものを複数手がけても、それは分散とは呼べません。
たとえばこんな感じ。
- 本業+バイト → 自分が働けなくなったらどっちもアウト
- BTC+XRP → 仮想通貨業界が低迷したらどっちもアウト
- 東証一部株+振興株 → 上に同じ。
- マンション経営+駐車場経営 → 地域が一緒なら災害などでどっちもアウト
分散とは、ただ複数のことを同時並行すればいいわけじゃない、ということがわかりますね。
分散できている良い例
領域が異なるものを同時並行すれば、リスクは分散できていることになります。
- 本業+マンション経営 → 働けなくなる、災害、どちらかが起きても片方残る
- 株式投資+仮想通貨 → どちらかの市場が低迷しても片方残る
こんな感じですね。
株式や仮想通貨などの市場を見ていると、どうしても全ツッパしてしまいたくなりますが、そこはガマンです。
一点集中の方が利益が大きい場合は確かにありますが、一点集中でコケると再起不能まであり得ます。
大事なことは利益を出すことよりも、まずは大きく減らさないこと。
0になるリスクを限りなく下げておくこと、です。
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