・「何か質問はありますか?」が結構困る
・転職面接での逆質問って何を聞けばいいの?
・質問内容も評価に影響するの?
こんな人のための記事です。
筆者の僕は8年の人事部経験で約3,000人の面接を担当してきました。
自分でも4回転職しているので、求職者側の立場もよく理解しています。
「最後に質問はありますか?」という場面で言葉に詰まった経験はないでしょうか?
「とっさのことで何も聞けなかったけど、あれって合否に響くのかなぁ…」と後悔する人が多いのも事実です。
そこでこの記事では、元面接官の経験から「逆質問は合否に響くのか?」ということと、逆質問対策についてまとめました。
最後まで読めば、逆質問が怖くなくなる上、面接官からの評価をさらに一段高めることができるはずです。
面接の逆質問は合否に影響する?|面接官が見ているポイント
結構影響します。
- 途中まで良かったのに「逆質問で一気にイメージダウンしちゃった」
- 途中までイマイチと思っていたのに「逆質問でガラッと印象が変わったので、次の面接でもう少し話を聞きたい」に変わった
どっちも割とよくあることです。
単純に「不明点があれば解消しておいて欲しい」という目的もありますが、逆質問に評価項目や配点を設けている会社もありますしね。
面接官が見るポイントは大きく3つです。
- あなたの興味や意欲の度合い
- コミュニケーション能力
- 自社との相性
サクッと補足します。
逆質問の評価ポイント①:あなたの興味や意欲の度合い
「質問がない=興味がない」という印象を受けます。
求人や面接で得られる情報は少ないので、調べれば調べるほど、その会社で働くことをイメージすればするほど、わからないことが出てくるはずなので。
逆質問の評価ポイント②:コミュニケーション能力
形式張っているとはいえ、面接は相互会話の場です。
「結局何が聞きたいんだろう…?」みたいになると、「実際の仕事でもコミュニケーション取るの大変そう」と想像してしまいます。
自分の考えを簡潔にまとめて話せるか、スムーズに会話が成り立つかどうかは、評価しようとしなくても自然と感じますよね。
逆質問の評価ポイント③:自社との相性
たとえば、教育環境が整っていなくて自発性が求められるベンチャーで「どのくらい教育制度が整っているか?」みたいな質問はマイナス印象になるかもです。
単純に「自社の状況に合わなそう」と感じるからです。
逆質問は最後のアピールタイム
この意識を持っておくと逆質問の目的が変わるのでおすすめです。
「何をアピールしたいか」という目的から逆算すると、質問すべきことも自然と決まってくるので。
【目的別】逆質問の具体例
アピールしたいポイントから質問内容を逆算する例として、「意欲アピール」と「経験やスキルアピール」の2つを書いておきます。
意欲をアピールする逆質問例
「もし入社したら」という観点で具体的な仕事内容を質問するのがいいかなと思います。
- いち早く独り立ちしてお役に立ちたいと思っていますが、入社後はどのような流れで実務を任せていただけそうでしょうか?
- 入社までに身に付けておくと良い知識やスキルはありますか?
- 今回募集されているポストに期待される役割や成果について具体的に教えて下さい
「必要とあらば入社前からできることをやっていく」という前向きな姿勢は、誰でも好感を持つはずです。
長所やスキルをアピールする逆質問例
さりげなくスキルや数字を出すのがポイントです。
- ●●の資格を保有していますが、お役に立てる業務はありますか?
- 現在の私のスキルや経験で即戦力になれる業務はありますか?
- 前職ではチームのモチベーションを高めるために■■のような取り組みを行ってきました。御社でもこのような取り組みはさせていただけますでしょうか?
露骨なアピールはウザいので、謙虚にサラリとアピールしましょう。
逆質問は事前準備必須
上記の目的と例を見ていただくとわかる通り、その場の思いつきでする質問とは全く質が違うのがわかると思います。
ちなみに、質問を求められたらメモを出してもOKです。
「御社のことを調べてるうちにいくつか確認したいことがあったのでメモしてきたんです」なんて添えればちょっと好感度も上がりますよ。
質問は5つくらい用意しておこう
一番の理由は、面接の間に解消されてしまう場合があるからです。
この場合も質問を求められたときに「ありません」ではなく、「お聞きしようと思っていたことが先ほどのお話の中で解決したので大丈夫です」と伝えましょう。
【低評価】NG逆質問7パターン
以下は、僕が面接官のときに質問されて微妙と感じた例です。
- 「ありません」
- それ聞いてどうするの?
- 調べれば簡単にわかることを質問する
- 面接官の立場に合わない質問
- キャッチボールにならない質問
- 内定前提の質問
- 細かい待遇の質問
NG逆質問①:「ありません」
先ほど言った通り「ありません=興味がない」と解釈されるので何かしら言いましょう。
NG逆質問②:それ聞いてどうするの?
- 御社の経営理念の由来を教えて下さい
- 御社の強みはなんですか?
- (面接官)様が仕事をする上で大事にしていることはなんですか?
経験上、準備をしてこなくてその場で慌てて考えただろう時に出てくる質問です。
NG逆質問③:調べれば簡単にわかることを質問する
企業研究をしていないことがバレバレなので、「ありません」並みのNGです。
最低でもその企業の募集要項や公式ページは目を通しておきましょう。
NG逆質問④:面接官の立場に合わない質問
たとえば以下のような感じです。
- 人事担当者に経営理念に関する質問をする
- 社長に配属予定部署の業務内容を質問する
意外と盲点ですが、面接官の立場に見合った質問をしましょう。
NG逆質問⑤:キャッチボールにならない質問
- 風通しが良い風土だと思われますか?→そうですね。
- 先輩社員の皆さんは活き活きと仕事をされていますか?→はい。
「はい/いいえ」で終わってしまうような質問。
ダメではないんですが、質問内容が浅い印象を受けます。
NG逆質問⑥:内定前提の質問
まるで入社前の打ち合わせのような踏み込みすぎた質問は「いや、まだ選考中だから」となります。
「もし仮にご縁をいただけた場合は」と前置きすればOKです。
NG逆質問⑦:細かい待遇の質問
「待遇の質問はNG」という謎の風潮があります。
働く側としては最重要とも言える部分ですが、なぜか「仕事内容への興味が薄い」とか勤労意欲を疑われたりするので、面接で質問するのは辞めておきましょう。
面接で聞きづらいことを確認する2つの方法
上記の待遇面の質問や、残業時間の実態、有給の取りやすさなどが「聞きづらいこと」にあたります。面接ではなく以下の方法で確認しましょう。
待遇の確認や交渉は転職エージェントにやってもらおう
転職エージェントを利用している場合、確認も交渉も担当コンサルタントが代行してくれます。
これはかなり大きいので、このためだけに転職エージェントを利用しても良いくらいです。
>>【必読】使わないなんてありえない!転職エージェントとは?
聞きづらいことは企業クチコミサイトで調べよう
こちらもおすすめ。
というか、内定承諾前に必ず自分でチェックすべきです。
なぜなら、転職エージェントを使っている場合はここまで来ると入社をプッシュしてくるケースが多くなるからです。(彼らはあなたが入社して初めて企業から報酬を受け取るビジネスモデルなので。)
転職で一番避けたいのは「入社後ギャップによる早期退職」なので、内定で気を緩めずに最後は自分の目で情報収集しましょう。
>> 企業クチコミサイト「転職会議」とは?|信憑性を担保する使い方
重要:面接官に「ゴマすり」は不要|3つの理由
- あなたの価値が下がってしまう
- あなたも会社を選ぶ立場
- される側もあまり気持ちの良いものではない
上記の通り。
面接合格のポイントは「自分は価値ある人材だ」と認識してもらうことでして、合格したいからといって面接官のご機嫌を取るような態度は逆効果です。
面接官と自分は対等で、面接はお互いの相性を確認する場だと認識しましょう。
逆質問で相手に「おっ!」と思わせよう
最後にもう一度要点をまとめます。
- 逆質問で見られるポイント3つ
① 意欲
② コミュニケーション能力
③ 自社との相性 - 逆質問は「アピールタイム」と捉えて、事前準備をして挑もう
この記事で解説したポイントを押さえておけば、逆質問は怖くありませんし、アピールタイムとして利用できれば面接官からの評価を高めることができます。
とはいえ、自分ひとりで対策するのは結構しんどいので、転職エージェントにアドバイスしてもらった方が圧倒的に通過率が上がります。
転職エージェントを使うメリットを知りたい方は『【必読】使わないなんてありえない!転職エージェントとは? 』という記事をどうぞ。
メリットは理解してるけど、どのエージェントがいいの?という方は『4回の転職でわかった!おすすめ転職サイトとエージェント活用法』という記事をチェックしてみてください。
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