・毎日仕事頑張ってるけど、給料が安いしなかなか上がらない…
・貯金も少ないし時間も無いから、新しいこともできない…
・転職するにしても、スキルが無いから不安…
こんな人に向けた記事です。
筆者の僕は、1社目の給料が安すぎたので辞めました。
その後は転職する度に給料が上がるようになりました。
- 1社目:290万円(エイブル営業)
- 2社目:500万円(マイナビ営業)
- 3社目:600万円(ITベンチャー人事)
- 4社目:600万円(ブラックベンチャー人事、8ヶ月で転職)
- 5社目:700万円+300万円+α(インフラ系人事+副業+投資)
- 独立時:年収500万円+α(投資利益変動分)
ということで、本記事では「給料が安い基準」「辞めるべき明確な理由」「辞めるのが怖い時の対処法」について解説します。
「給料が安い仕事」の基準とは
実際の平均月収を見てみましょう。
男女別平均月収
以下は厚生労働省がまとめた平成31年度のデータです。
- 男女合計の平均月収:30万6千円
- 男性の平均月収:33万7千円
- 女性の平均月収:24万7千円
上記の通り。
次のデータはこれを年齢別に分けたものです。
年齢別平均年収
年齢/性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
〜19歳 | 18.06万円 | 17.26万円 |
20〜24歳 | 21.26万円 | 20.65万円 |
25〜29歳 | 24.79万円 | 22.96万円 |
30〜34歳 | 28.94万円 | 24.34万円 |
30〜34歳 | 32.52万円 | 25.36万円 |
40〜44歳 | 35.87万円 | 26.41万円 |
45〜49歳 | 39.49万円 | 26.87万円 |
50〜54歳 | 42.60万円 | 27.06万円 |
55〜59歳 | 41.95万円 | 26.65万円 |
60〜64歳 | 30.06万円 | 22.26万円 |
65〜69歳 | 25.88万円 | 20.87万円 |
70歳〜 | 25.34万円 | 21.58万円 |
住む場所などによっても違いますが、参考まで。
給料が安い仕事は辞めるべき【理由は3つ】
理由は以下の3つです。
- 心が荒み、孤独になりやすい
- 努力で埋められない場合がある
- 給料が低く、仕事内容も嫌い→未来がない
ちょっと辛口かもですが、割と事実だと思います。
辞めるべき理由①:心が荒み、孤独になりやすい
収入が低いと常に生活の不安がつきまとうので、卑屈っぽくなり、ケチになり、自己中になり、結果的に人が寄り付かなくなっていきます。
給料が低いことで失うものは目に見えませんが、人生においては間違いなく大きなものを失っています。
人生に影響するほど心を荒ませてまで続けるべき仕事なんて1つもありません。
辞めるべき理由②:努力で埋められない場合がある
各業界に「年収レンジ」というものが存在します。
つまり、余程のことがない限り、あなたの年収はその範囲に収まってしまうということですね。
考えてみれば当たり前のことですが、僕もマイナビに勤めて初めて意識するようになりました。実際のデータをご覧ください。
2015年と少し古いデータですが、バランスは大きく変わっていないはず。
- 最高:655万円(電気・水道などのインフラ業)
- 最低:237万円(宿泊・飲食サービス業)
前者の業界であれば年収500万円でも平均以下、後者の場合は年収300万円でも高い方ということです。
つまり、飲食業界に居ながら年収500万円を目指しているとしたら、めちゃくちゃハードモードなチャレンジになる、ということですね。
どうせ努力するなら、平均年収の高い業界で頑張った方が良いのは明らかです。
辞めるべき理由③:給料が低く、仕事内容も嫌い→未来がない
ちょっとシャープ過ぎる言い方ですね、スイマセン…。
仕事は以下の4パターンに分かれると思います。
- 好きで給料も高い
- 嫌いだけど給料高い
- 好きで給料低い
- 嫌いだし給料低い
結論、④なら思考停止でいいので迷わず辞めるべき。
なぜなら、さすがに得るものが無さすぎるから。
嫌いな仕事はスキルも身に付きにくいので、長く勤めても市場価値(=年収)はなかなか上がりませんので。
給料が安い仕事が改善されない理由
残念なお知らせとして、給料が低い仕事はなかなか改善されません。
なぜなら、いくらでも代わりがいるからです。
この辺は反発も大きそうなのであまり書きたくないんですが、事実ですのでちょっと聞いていただけますか。
給料が低い=替えが利きやすい
逆も然りでして、替えが利きやすいから給料が低いということでもあります。
さっきのグラフにあった「飲食店サービス業」とかはまさにそうで、短期間の教育や研修で割と誰でもできるようになる仕事ですよね。
付加価値が付けづらいし差別化もしづらいので、結果的に給料が上がりづらいという構図です。
事実:あなたが辞めると業界が良くなる
「業務量が多すぎて倒れそうなのに、なかなか人を増やしてくれない」という経験はないでしょうか?
この理由は「あなたが見ている世界」と「経営者が考えていること」に悲しいギャップがあるからです。
従業員と経営層のギャップとは
あなたが歯を食いしばって頑張った結果、経営者はこう判断します。
- 「今の人数でもなんとか業務は回るんだな」
- 「今の給料でも辞めずに頑張ってくれるんだな」
こんな感じ。
悪意があるわけじゃなく、経営判断として普通のことだと思います。
待遇が改善されるケースとは
人を増やす時は「業務が回らなくなった時」。
給料が上がる時は「今の給料じゃ人が集まらない、人が辞めていってしまう」となった時です。
何が言いたいかというと、みんなが無理して頑張れば頑張るほど、過重労働や低賃金のブラック状態が一層定着していく、ということです。
経営者が腐ってるという話ではなく、ビジネスとはそういう側面が当然にしてあるという話です。利益が出なければ存続自体危うくなるので。
とはいえ、ブラック企業は辞めづらい
よくある話ですが、ブラック企業は辞める時も揉めがちです。
- なかなか辞めさせてくれない
- 退職の話を取り合ってもらえない
- パワハラ上司が怖くて話を切り出せない
相手の神経を疑いますが、実際にこんな話は珍しくありません。
結果的に、ダメだとわかりつつも居続けている人が山程います。
自力で辞めるのが難しい場合→退職代行を使うのもあり
費用はかかりますが、それに見合う内容です。
- 最短で明日から出社不要
- 自分から会社に連絡する必要なし
- トラブルになりにくく、確実に辞められる
こんな感じ。
年々利用者が増えているようで、市場規模が拡大しているサービスです。
この辺りのことは『煩わしい退職は「外注」する時代|退職代行とは?』という記事で解説していますので、参考にしてみてください。
「給料は安いけど辞めるのは怖い」という人がすべきこと2つ
ここまで辞めるべき理由を書きましたが、次の見通しが立たないままいきなり辞めるのはダメです。それこそ不安に思っていることが現実となってしまいますので。
不安なことは「次の仕事が見つかるか」と「お金の心配」がほとんどだと思うので、以下2つをやっていきましょう。
- 在職のまま情報を集める
- 固定費を下げておく
少し補足しますね。
すべきこと①:在職のまま情報を集める
- 自分に転職できる可能性はあるのか
- 同業他社以外でも活躍できそうな業界はないのか
- 今の給料は市場的に妥当なのか
上記のような情報は在職のまま、1円もかけずに知ることができます。
辞めるのは次の可能性が見えてからでも遅くはないし、さらに安全重視なら次の仕事が決まってから辞めるのも手です。
最悪、情報収集をして「やっぱ転職は無理かも」となったとしても、今の仕事を続けながら次のチャンスを伺う(つまり生活は今まで通り)という保険になりますしね。
異業種への転職はプロに聞くべし
これは無料で転職エージェントに相談するのが一番手っ取り早いです。
自分で求人を探すと自分のできることの範囲で探してしまうので、どうしても同業他社の求人に目が行ってしまいます。
でも実は「職能の親和性」というものがあって、今のスキルが全く別の業界に応用できる場合があります。
>> 店長職の人が塾講師に転職可能【職能の親和性とは?】
もし転職エージェントをご存知でなければ、以下の記事は必ず目を通しましょう。
僕が仕事を辞める度に年収が上がっていった一番の理由は「転職エージェントに手伝ってもらったから」ですので。
>>【必読】使わないなんてありえない!転職エージェントとは?
今の給料が妥当なのかを知る方法
「ミイダス」を使えば、数分後にスマホ上で適正年収がわかります。
今の仕事での職種や年収を入力するだけで、適正年収と「年収いくらくらいのオファーがあるのか」がわかります。
どちらもリスクはありませんので、試す価値はあるかと。
行動しなければ何も変わりませんしね。
すべきこと②:固定費を下げておこう
可能な限り固定費を下げて、辞めてもダメージが少ない体制を作りましょう。
給料20万、そのほとんどが生活費に消えているとかは普通にありえないです。
すぐに見直せる大きな固定費は以下2つです。
- 家賃
- 通信費
一人暮らしならシェアハウスに住めば生活コストを大幅に抑えられますし、一時的に実家に身を置くのもいいです。実家にいる間にお金も貯められますしね。
また、スマホに1万円前後かかっているなら、格安SIMにするだけで1,000〜2,000円まで下げられますし、早ければ半日もかからず手続は終わりますよ。
身を守ることが第一です
大事なことなので繰り返しになりますが、一番避けるべきバッドエンドは「無理して体を壊したり、精神を病んだりすること」です。
あなたが辞めても会社は問題なく回りますし、固定費を下げておけばすぐに詰むということも起こりにくいはずです。
できることからでいいので1つずつやっていきましょう。
考えるより動こう
「仕事を辞めるのは逃げなのかも…」と思うかもしれませんが、「辞めること=逃げ」と解釈するのは「あなたに辞めてほしくない理由がある人」だけです。
上司とか、親とかですね。
あなたにとっては「新たな挑戦」だったりしますし、あなたに好意を持ってくれている人たちはあなたが進もうとする道を応援してくれるでしょう。
見ている人の立場と見る角度の違いだけの話なので、周囲の声は適当に流しておけばOKです。
明日やろうは馬鹿ヤロウ
思い立ったらすぐに行動に移すべきです。明日になれば気持ちは萎み、3日も経てばほとんど忘れ、また消耗の毎日に戻ります。
迷っているうちに年齢を重ねて、本気で転職しようと思った時には選択肢がほとんど無い、という人も大勢見てきました。
転職の旬は「若い時」でして、他人と比べても仕方ないです。
一番若いのは「今」ですので。
「総合型」おすすめ転職エージェント
「総合型」と「特化型」のおすすめエージェントをまとめておきます。
リクルートエージェント | ・求人件数31万件、45万人が転職成功 ・リクルートエージェントのクチコミ評判 |
doda | ・求人件数13.5万件、役立つ独自コンテンツが豊富 ・dodaのクチコミ評判 |
パソナキャリア | ・転職成功者の2/3が年収UP ・パソナキャリアのクチコミ評判 |
マイナビエージェント | ・20代や若手、未経験に特に強い ・マイナビエージェントのクチコミ評判 |
JAC Recruitment | ・国内大手、外資系、ハイクラスに強い ・JAC Recruitmentの口コミ評判 |
上記をメインに、以下の特化型に当てはまるものがあれば併用する感じでOKです。
「特化型」おすすめ転職エージェント
特化型は中小エージェントが多く、利用できるエリアが限定的な場合が多いので、以下ではサポートエリアが広めの特化型エージェントを載せておきます。
総合型とカブっているエージェントは、特にそのジャンルに強い転職エージェントです。
20代・第二新卒・若手特化 | ハタラクティブ |
30代・管理職・ハイクラス | JAC Recruitment |
女性の転職特化 | type女性の転職エージェント |
無職・フリーター特化 | ハタラクティブ |
ITエンジニア・デザイナー特化 | レバテックキャリア |
人事・経理などバックヤード特化 | JAC Recruitment |
アパレル・ファッション特化 | クリーデンス |
保育士特化 | Fine!(ファイン) |
介護職特化 | マイナビ介護職 |
給料が安いなら辞める準備から始めよう
最後にもう一度要点をまとめます。
- 給料が低い仕事は辞めるべき理由
① 心が荒み、大きなものを失うから
② 選んだ業界で給料レンジが決まってしまうから - 「そうは言っても辞めるの怖い」時の対処法
① 在職のまま情報収集
→ 転職エージェントに無料相談する
② 固定費を下げる
→ 家賃を下げる
→ 通信費を下げる
ということで、給料の低い仕事で消耗する人が減ることをマジで願います。
なお、転職活動自体が初めてで「何からやればいいかわからない…」という方は以下の記事も参考にしてみてください。
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