人事部の頃と不動産営業の頃、「家を買ったのに転勤になってしまった」という人に間接的に関わったことが何度かあります。なんでそんな状態で家なんて買っちゃったの・・・。
僕なら転勤断れないような会社なんて、その場で辞めちゃいますよ。
今時、転勤強制の会社なんてそのうち廃れる
僕は大小4つの企業の人事部を転々としてきましたが、どの企業も若手の採用は経営課題になっていました。「最近の若者」という表現は適切ではありませんが、明らかに今の30代くらいとは価値観が激変してるんですよね。
そのうちのひとつが転勤です。
「最近の若者」を揶揄する老害が多いですが、その若者達は普通に賢いです。「住む場所も自分で選べないんじゃ人生設計に支障が出る」ということを理解しているから。
今時、転勤強制なんて優秀な若者たちからは間違いなく嫌われますよ。
若者に嫌われるということは、若者が入社してこないということで、組織全体が高齢化していくということ。毎年定年者が出る一方で、入ってくるのは売れ残った30代〜40代か、世間知らずのローパフォーマーのどちらか。
そんな人材の寄せ集めで戦う企業に、未来なんてないのです。
転勤とか無理ゲーという考えは至極真っ当
時間の経過と共に、日本国民全体の年収は下がり続けています。
今の若手は特にその被害を被っていて、はじめから共働きを前提に生活設計する人が増え続けているのは自然なことだと思います。
20代後半で具体的に結婚を考え始めたときに、今の会社じゃ共働き無理ゲーってことに気付いたりするんですよね。
大手企業の中堅クラスくらいの給料がないと、1馬力で生計を立てていくなんてリスクはとてもじゃないけど取れません。
転勤が前提になると、なかなか家も買えません。
そうなると自動的に賃貸ですが、じゃあ子どもが生まれて家族が増えたらどうするの?っていう問題が出てきます。
手狭になったら敷金礼金払って引っ越すの?
転勤の度に子どもは転校するの?それとも旦那が単身赴任?
転勤が前提になると、奥さんの仕事が安定しません。
正社員はまず難しいでしょう。
自分がいくらがんばって評価されても、旦那の勤務地次第ですぐ退職ですから。
そうなるとパートですか?
都内なんかに住むと、パート代は保育園や幼稚園の月謝に消えてしまって、気分転換くらいにしかなりませんから、そもそもの共働きする意味を失ってます。
こんな不安定な状態で人生設計なんてできませんよね。
衣食住のひとつが会社に握られてるって、普通に考えたら異常
生活の三大要素、「衣食住」。
この内のひとつが会社に握られているって、普通に考えてヤバイ。
「衣」が握られてたらどうなるか?
「休日の服装は全身タイツとする。正当な事由なく命令を拒否することはできない。」
なんて就業規則あってごらんなさい。
服装見るだけでどこの社員かすぐわかるレベル・・・プッ。
これはこれで面白いけど、本人はさらし首ですよこんなもん。
くどいようですが、この異常さを「普通」と思っている会社はこれからどんどん淘汰されていきます。
戦時中でもあるまいし、今は自由の時代。
給料と同じくらい、「プライベートがどのくらい充実させられるか」が会社選びのポイントになっていますから。
泥舟から降りる退職は英断
ということで、このご時世で転勤を強制するような会社は間もなくブラック企業の仲間入りを果たします。
そんなところにしがみついてたら、異常なことを異常と感じるマトモな感性を奪われますよ。
今のうちにさっさと飛び出して、自分の人生を取り戻しましょう。
転職で失敗しないためには、中期的に仕掛けておくことが必須です。
以下の記事でまとめているので、興味があれば読んでみて下さい。
http://mane-talk.com/tensyoku-site-osusume/
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