・今の仕事を辞めるべきか、迷うなぁ
・仕事を辞めるべきかどうかの判断基準がほしいな
こんな人のための記事です。
筆者の僕は元マイナビ社員、転職経験5回、人事部歴8年ほど。
結果から言うと、その時々で重視する条件に見合った環境に身を置くことができた一方で、辞めるべきじゃなかったなと思う転職もありました。
そんな経験から、「仕事を辞めるべきか判断するためのチェックリスト」を作りました。
本記事を読むと現職に留まるべきか転職すべきかがハッキリ判断でき、次の行動に移れるようになります。
冒頭のようなことに悩んでいる人はじっくり読んでみてください。
「辞めるべき時」って具体的にどんな時?
前提:ベストは「現職で解決」
基本的には現職で解決できることがベストです。理由は以下の2つ。
- 転職はかなりエネルギーを使う上、リスクもあるから
- 「解決に向けて自分から働きかける力」が付くから
特に②の力が身に付いていないと事ある毎に退職がチラついて、転職を繰り返す人になりがちです。逆に一度身に付けると、環境改善以外にもあちこちで大いに役立ちます。
結論:辞めるべきかの判断基準は3つだけ
これは明確に基準があって、以下の3つです
- 自分の働きかけで改善できそうか
- 長い目で見て許容し続けられるか
- 専門性やスキルが身に付くか
いずれも「NO」なら結果的に時間の無駄になる可能性が高いので、スパッと辞めちゃってOKです。
②の「長い目で見て」というのが大事でして、たとえば「5年後、10年後も状況が大きく変わっていないとしたら、それを許容できるか」と考えるとわかりやすいです。
これをイメージしておかないと、遅かれ早かれ「辞めるべきか」という悩みは再発するし、年齢的に考えても早めに判断しておいた方がいいです。
今の仕事辞めるべき?11のチェックリスト
退職すべきかの判断材料として、3つのカテゴリー11個の項目をチェックしましょう。
辞めるべきか判断するまでの2ステップ
- 「不満の原因」を特定する
- その原因の「この先」をイメージする
やることはこれだけ。以下のチェックリストを使えば簡単です。
チェックリストの使い方
回答は2択です。微妙な時は近いと思う方を選んでください。
ちょっとお手数かけますが、できれば回答をメモしていってください。回答後の答え合わせで使います。
ということで、早速始めましょう。
チェックリスト①:不満の原因を特定する
まずは不満の原因を特定しましょう。
設問に答えながら○✕を付けてみてください。
設問 | ○ | ✕ |
1.今の給料は… | 満足 | 不満 |
2.今の人間関係は… | 良好 | 悪い |
3.今の仕事内容は… | 合っていると思う | 合わないと思う |
4.これからの仕事内容は… | このまま続けたい | 違うことに挑戦したい |
5.今の労働時間は… | 適度または少ない | 過剰 |
6.今の自分の評価は… | 妥当だと思う | 不当だと思う |
7.今の会社の将来性は… | 当面大丈夫そう | 10年は残らなそう |
チェックリスト②:その原因の「この先」をイメージする
①で特定した不満の「この先」をイメージしながら回答してみてください。
設問 | ○ | ✕ |
8.不満の原因は… | 一時的 | 継続的 |
9.自分が働きかけることで… | 改善できる余地がある | 改善できそうにない |
10,長い目で見て… | 許容できる | 許容できない |
11.今の仕事で専門性やスキルは… | 身に付きそう | 身に付かない |
チェックリストは以上です。お疲れさまでした!
次項で答え合わせをしてみましょう。
【項目別】チェックリストの解説
特定した原因が、
- 自分次第で、または時間経過で解決できる可能性があるなら残留推奨
- 解決が難しく、後ろ髪を引かれる要素がなければ退職してOK
上記が結論でして、チェックリストでこれらが明確にわかるようになっています。
この基準に当てはめると、⑦の「会社の将来性が不安」という項目は、自分でどうにかできるものではないので退職推奨です。
チェックリスト②の回答:その原因の「この先」をイメージする
これが大きな判断基準の1つで、○が1つ以上なら「現職に留まるべき」となります。理由は以下の通り。
- 8が○:不満の原因が一時的なら時間経過で消滅する可能性がある
- 9が○:解決できるかはわからないけど、まだやれることが残っている
- 10が○:許容できそうなら退職は今じゃない
- 11が○:専門性やスキルが身に付くなら市場価値が高まる可能性があり、後の転職・副業・独立などで選択の幅が広がる
逆に、ここの設問が✕の場合はこうなります。
- 8が✕:不満の原因が今後も続く可能性が高く
- 9が✕:自分の働きかけでは解決できそうにない
- 10が✕:許容もできない
- 11が✕:→そこに留まっても自分の市場価値は高まらない
こうなると打つ手がなく、得るものもほぼないので退職推奨となります。
「判断」は次のアクションのためにある
上記を踏まえて、次のアクションを考えていきましょう。
行動を起こさない限りは結局は何も変わりませんので。
回答別:次のアクション
方向性が見えたら次の一手を考えましょう。
現職に留まる場合:改善努力
大事なことなので何度も言いますが、すべきことは「解決に向けて自分から働きかける」ことです。やるだけやってダメなら、改めて退職と転職を検討すればOK。
以下は上司に相談してみることから始めてみましょう。
- 給料に対する不満
→ 昇給交渉 - 人間関係に関する不満
→ 取り持ってもらうことはできないか - 仕事内容に関する不満
→ 部署異動・配置転換の相談 - 労働時間に関する不満
→ 業務手順改善・人材確保など - 自分の評価に関する不満
→ まずはなぜ今の評価になったのかを確認
上記のような感じです。
「いやいや、そんなこと言えないよ」と思うかもしれませんが、もし解決できるなら辞める必要はないし、解決できないことがわかったら元々の「辞めるべきか」という迷いが吹っ切れます。
転職を検討するなら:次が決まってから退職準備
よく「辞めてから転職活動」か「仕事をしたまま転職活動」どっちがいい?という議論がありますが、圧倒的に後者で行くべきです。
なぜなら、次が決まる前に辞めるのはリスクしかないから。
- 給料が無くなることでタイムリミットが発生する
- 貯金が減ってくると焦って判断力が落ちる
- 万が一次が決まらなかったら詰む
少し考えればわかることですが、わざわざこんなリスクを背負う必要はありません。
「辞めないとそもそも転職活動する時間が取れない」という意見もあるかもしれませんが、それは転職ツールをうまく使いこなせれば割とどうにでもなります。
この辺りのことは『失敗しない転職活動のロードマップ|転職活動の全知識』という記事を参考にしてみてください。
https://mane-talk.com/tensyoku-roadmap/
判断ができたらアクションを起こそう
最後に要点をまとめます。
- ベストは「現職で解決する」こと
- 判断基準は3つだけ
① 自分の働きかけで改善できそうか
② 長い目で見て許容し続けられるか
③ 不満以上に得られるものがあるか - チェックリストで判断ができたらアクションを起こそう
この記事のチェックリストをやってみてもらうと、不満の原因がどこにあって、辞めるべきかどうか、その後どうするべきかが明確になるはずです。
じっくり考えるのは重要です。とはいえ、迷う時間は短くすべきです。なぜなら、どっちつかずでモヤモヤしていては本当の実力が発揮できないから。
次のアクションを起こして前に進みましょう。この記事のチェックリストがそのキッカケになれたら嬉しいです。
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