副業やろうにも忙しくて全然時間が取れないよ…
投資に興味はあるんだけど、何をどうしたらいいかわからない
こんな疑問に答える記事です。
実はこれらを解決するのは案外簡単です。
というのも、投資の知識なし、経験ゼロの友人にこの記事の内容を教えたところ、定期的に(しかもやたら嬉しそうに)利益の報告が来るようになりました。
投資家歴8年(2020年時点)の僕自身も、本記事で解説している内容もポートフォリオに組み込んで収益を得ています。
この記事では「お金をシェアして収益を得る」というシェアリングエコノミーについて解説しています。
仕組みさえわかってしまえば、その日の内に収入源を増やすことができますよ。
「お金のシェアリングエコノミー」とは?
そもそもこの記事で紹介する「お金のシェアリングエコノミーとは何か?」について簡単に解説しますね。
お金のシェアリングエコノミーとは、一言で表すなら「クラウドファンディング」のことです。
特定の目的のために、インターネットを介して資金提供を呼びかけ、趣旨に賛同した不特定多数の人々からお金を集めること。
プラットフォームが仲介役になって、それぞれの目的のために「資金調達したい個人や企業」と、「寄付や事業投資をしたい個人」をマッチングしています。
「シェアリングエコノミー」には、シェアする対象によって色々な領域に分類されていて、クラウドファンディングは「お金をシェアする」という領域に当たります。
図で見ると一目瞭然なので、下記画像をご覧ください。
参照元:シェアリングエコノミー協会
なお、「シェアリングエコノミー」「プラットフォーム」って何?と思った方は、先に下記の記事に目を通しましょう。
「クラウドファンディング=寄付」というイメージが強いかもしれませんが、実はそうではありません。
本題を理解するために、もう少しだけクラウドファンディングについて解説します。
基礎知識:クラウドファンディングの種別【3タイプ】
クラウドファンディングには、金銭以外のモノやサービスを受け取る「非投資型」と、資金提供者が金銭的リターンを得られる「投資型」があります。
これを踏まえて「3種」というのは下記の通り。
- 寄付型クラウドファンディング【非投資型】
- 購入型クラウドファンディング【非投資型】
- 金融型クラウドファンディング【投資型】
資金提供した人への見返りの有無やその内容によって区別されています。
それぞれどんなものか簡単に解説します。
寄付型クラウドファンディング
その名の通り「寄付」なので、資金提供者には基本的にリターンがありません。
発案者は何らかの社会貢献を主目的としているケースが多く、「被災地支援」や「子どもの貧困を支援する」といったプロジェクトが多いのが特徴ですね。
一般的な募金と違う点は、集まったお金の使い道や活動内容が公開されることで、資金提供者も「具体的な社会貢献に寄与した」という実感が持てる点です。
購入型クラウドファンディング
現在国内で起案されているクラファンの大半がこのタイプです。
プロジェクトの起案者は目標金額と期限を設定して資金提供者を募ります。
想定通りプロジェクトが進行したらその見返りとして、発売前の新製品や新サービス、何らかの権利といった金銭以外の特典を受け取ります。
実例:はじめしゃちょーが参加した「購入型クラファン」
過去に、YouTuberのはじめしゃちょーが100万円企画で「動物園に亀の池を建造する」というクラファンに参加していたのをふと思い出しました。
このクラファンの特典は「その池の命名権」でした。
金融型クラウドファンディング
個人から少額のお金を集めて企業やプロジェクトに投資して、その利益に応じた金銭的リターンを受け取るというもの。
数あるクラウドファンディングの中で、唯一副業として機能するジャンルです。
前置きが長くなってしまってすいません…。
ここでは「個人の収入を増やすアプローチ」という位置づけで、この「金融型クラウドファンディング」に焦点を絞って話を進めていきます。
副業になり得る「金融型クラウドファンディング」とは?【4種類】
金融型クラウドファンディングはさらに4つに分けられます。
- 融資(貸付)型
- ファンド型
- 株式型
- 不動産投資型
ちょっと補足ですが、融資型は「返済を前提にお金を貸す」こと。
ファンドとは「基金」のことで、このタイプは「事業やプロジェクトの成功を期待して投資すること」を意味します。
それぞれどんなものなのかもう少し詳しく見ていきましょう。
① 融資(貸付)型クラウドファンディング
- 「個人から少額ずつ集めたお金を、大口の資金を必要としている企業に融資する」というクラウドファンディング。
- 通称「ソーシャルレンディング」。
- 融資者は返済のほかに、リターンとして一定の利子を受け取る。
※2020年現在、日本ではこのタイプのプラットフォームが最も普及している。
通常は銀行がやっていることですね。
企業向けなら「融資」、個人向けなら「ローン」とか「個人融資」と呼ばれるもの。
お金を借りた人は毎月利子を付けて返済し、この「利子」の部分が銀行側の利益になっています。
融資型クラウドファンディングとは「僕ら個人が資金を出し合って銀行側になる」と考えるとイメージしやすいかもしれません。
事例で解説します
「百聞は一見に如かず」ということで、プラットフォーム「funds」で実際に募集された案件はこんな内容。
- 募集金額:5,000万円
- 最低投資金額:1円〜
- 予定利回り:年率1.8% ←この部分が僕らの利益
- 運用期間:12か月
- 償還方法:満期一括
- 配当方法:毎四半期
翻訳するとこんな感じ。
- 5,000万円を上限に、最低1円から資金提供してくれる人を募集します。
- 貸してくれた人には、1年で1.8%の利子を付けてお返しします。
- 元本は12ヶ月後にお返しします。
- 利子は四半期ごとに支払います。(年4回)
仮に100万円出した(=融資した)とすると、こうなります。
- 100万円の返済は12ヶ月後
- 利子は4半期に1回、年4回に分けて入る
- 利益合計:100万円 ✕ 1.8%=18,000円
- 1回あたり:18,000円 ÷ 4 = 4,500円
融資後は4半期に一度の配当と12ヶ月後の返済を待つのみで、特にやることありません。
これが投資型クラウドファンディングの大きなメリットです。
「失敗しないプラットフォーム選び」が重要
ソーシャルレンディングのプラットフォームは大小いくつかありますが、投資先が不透明な場合が多く、過去に貸し倒れ(=貸したお金が戻ってこない)が発生している事例もあります。
「お金が戻ってこない」というのは最悪のケースで、一番避けたいリスクですよね。
そんな中、投資先が明示されている上、取り扱う案件は誰でも知っているような上場企業などを厳選しているのが「funds」というプラットフォーム。
一般的なソーシャルレンディングより利率は少し低いんですが、その分貸し倒れリスクも低いので、個人的におすすめ。
>> ソーシャルレンディング「funds(ファンズ)」とは?
② ファンド型クラウドファンディング
- 「個人から少額ずつ集めたお金を、ビジネスプロジェクト(事業)に対して出資する」というクラウドファンディング。
- 出資者はリターンとして、事業の利益や出資額に応じた分配を受け取る。
※2020年現在、日本ではまだこのタイプのプラットフォームは少なめ。
集まったお金で事業が展開されて、出資者はその利益に応じたリターンを受け取る、という仕組みです。
受け取れる報酬は投資した事業の利益に応じて変動するので、出資者の利益はその事業が成功するかどうかにかかっている、ということですね。
ファンド型の傾向と特徴
一定の分配が受け取れる融資型と違って、もう少しリスクを取って上振れしたときのハイリターンを期待するのが本来のファンド型の特徴です。
…が、最近は金銭のリターンに加えて商品やサービスを提供する「購入型クラウドファンディング」に近いものが多くなっています。
プラットフォーム「セキュリテ」の事例
- 純米酒 諏訪泉再生支援ファンド
- リターンは分配金+純米酒をプレゼント
③ 株式型クラウドファンディング
- 「個人から少額ずつ集めたお金を、未上場のベンチャー企業に対して出資する」というクラウドファンディング。
- 出資者はリターンとしてその会社の非上場企業の未公開株式を受け取る。
※2020年現在、日本ではまだこのタイプのプラットフォームは少なめ。
これも事業投資に当たりますが、出資者は現金ではなくて「その会社の株式を受け取る」という点が特徴です。
現金ではなく「有価証券」という形で報酬を受け取り、M&Aや株式上場後にその株式を売却して現金化することになります。
他のクラファンに比べてちょっと特殊で、利益の確定の仕方にもクセがあるので、以下の記事で詳しくまとめています。
>> ベンチャー企業に投資|株式投資型クラウドファンディングとは?
④ 不動産投資型クラウドファンディング
- 「個人から少額ずつ集めたお金で不動産を購入・運営する」というクラウドファンディング。
- 出資者はリターンとして分配金を受け取る。
※2020年現在、日本ではまだこのタイプのプラットフォームは少なめ。
共同出資で少額からでも不動産オーナーになれます。
実は不動産ファンドってプロの投資家にしか情報が行かなかったクローズ案件でして、「CRE Funding」が日本初の不動産投資型クラファンをスタートしています。
一般人は見ることさえ敵わなかった領域なので、これはぜひ見ておくべき。
>> CRE Fundingとは?特徴や評判をレビュー【少額不動産投資】
基本的に物件は公開されているので、所在地、築年数、管理状態なども自分で調べることができます。
一般的な不動産投資で負担になる「修繕費」や「入居者管理」などはプラットフォームがやってくれるので、「運営の労力なく手軽に始められる不動産投資」と言えます。
ぶっちゃけ、おすすめはどれ?
現時点では「融資型」と「不動産型」です。
理由はシンプルで、この2つが利益としては安定していて、残りの2つが微妙だから。
「ファンド型」は利益が不安定な上、リスクとリターンがいまいち釣り合っていません。
「株式型」はそもそも取得した株式が上場もM&Aもされないと、最悪売却できないまま紙切れになってしまうリスクがあります。
どちらも「優良なんだろうけど銀行からは融資を受けられない企業」の案件が多いので、このリスクは決して低くないと思います。
ポジショントーク抜きなので、参考にしてもらえると嬉しいです。
【疑問】起案者の目標金額が集まらなかったらどうなるの?
これには2つのパターンがあります。
- All or Nothing 方式
目標金額に達しない場合は、支援金は1円も支払われない。 - All in 方式
目標金額に達しなくても、そこまでに集まった支援金が支払われる。
金融型クラウドファンディングのメリット・デメリット
ここでは3つのタイプ全てに共通するメリット・デメリットを挙げておきます。
前後して申し訳ありませんが、それぞれ固有のメリット・デメリットは前項の詳細記事にまとめているのでご確認ください。
メリット①:知識や経験が無くても資産運用が始められる
手順や案件の概要、想定される利益など、プラットフォームの中でかなり丁寧に説明されています。
また、株式投資などのように「価格予想」「タイミングを図って売買」のような技術介入は基本的にありません。
もちろん「株式型」のクラウドファンディングも例外ではありませんよ。
メリット②:基本放置で手間がかからない
クラウドファンディングの形態にもよりますが、基本的に資金提供した後は待つだけ。
定期的に配当が振り込まれるか、プロジェクトが一段落したところで返済と利子を受け取る仕組みなので、日常的な作業は発生しません。
デメリット①:期待通りの利益が得られない場合もある
当たり前ではありますが、事業投資の場合その事業が想定通りの利益を生むとは限りません。
逆に、想定以上の利益を生む場合もあります。
デメリット②:回収不能になる可能性もゼロではない
金融系クラウドファンディングは、数ある投資手法の中では低リスクな部類です。
なので滅多にありませんが、資金提供を受けた企業が倒産してしまった場合などは返済が受けられない可能性もあります。
種別、メリット・デメリットがわかったところで、それぞれのジャンルのプラットフォームを見ていきましょう。
「お金のシェアエコ」を活用すれば労力を使わずに副業収入が得られる
最後にもう一度内容をまとめます。
シェアエコやクラファンに馴染みがないと、最初はとっつきにくいかもしれません。
ですが、この記事の内容を一度理解してしまえば、副業をする時間がなくても、投資の知識や経験がなくても副業収入を生み出すことが可能です。
少しの時間の投資で長期間利益を得られるので、ぜひ実践してみてください。
この記事が参考になったら
\Follow me!/
Follow @GAKU_gflat