・ロボアド「ウェルスナビ」ってぶっちゃけどうなの?
・ウェルスナビのメリット、デメリット、評判を知りたい
こんな人に向けた記事です。
筆者の僕は2012年から資産運用を始め、300万円だった資産は現在5,000万円を超えている現役の投資家です。(2020年7月時点)
本記事では、国内最大手のロボアドバイザー「ウェルスナビ」について解説します。
なお、「ロボアドバイザーってなに?」という方は以下の記事をどうぞ。
>>【2強比較】ロボアドバイザーとは?メリット・デメリットを解説。
ということで、早速見ていきましょう。
簡単解説:ウェルスナビの特徴とメリット7つ
長期安定投資向きなので、ポートフォリオのベース運用向きですね。
国内No.1のロボアド
ウェルスナビは預かり資産3,100億円(2020年11月10日時点)、口座開設数34万件以上(2020年10月9日時点)と国内No.1のロボアドです。
SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、三菱UFJキャピタルと、政府系金融機関のDBJキャピタルの出資で設立しているサラブレッドサービスでもあります。
国内ロボアドは2強状態
ちなみに、ロボアドは他にもいくつかありますが、シェア的にはウェルスナビとTHEO(テオ)の一騎打ち状態です。
ウェルスナビ | THEO(テオ) | |
サービス開始 | 2016年1月 | 2016年2月 |
利用者数 | 34万口座 (2020年10月時点) |
9万人 (2020年2月時点) |
出資企業 | 大手金融機関4社 | NTT docomo |
最低投資額 | 10万円 (積立は1万円) |
10万円 |
アルゴリズム | ノーベル賞の理論 | 独自理論 |
投資可ETF数 | 6〜7 | 30〜40 |
※ETFとは「上場投資信託」のこと
※数字はいずれも2020年6月時点
シンプルに、結論
特徴はシンプルですが、仕組みの解説はちょっと知識が無いと難しく感じるかもなので、専門用語を排除して先に結論です。
- 自動運用なのでほったらかしでOK
- 海外投資も含め、自動的に最適な分散投資をしてくれる
- 運用も自動でやってくれる
- 下落にも自動的に対応し、損失を最小限に抑えてくれる
- ローリスク・ミドルリターン、中長期投資向け
- スマホ1台で完結できる
ざっくりですが、上記の通り。
手動でこのレベルの投資をやるにはかなりの知識と経験が必要なので、それを全部自動でやってくれるというのは控えめに言っても神ツールだと思います。
以降ではもうちょっと突っ込んで解説しますね。
- 安定した投資方針で長期投資向き
- 自分に合った分散投資を自動的に組み立ててくれる
- 利回り:9.5〜11.9%(サービス開始からの実績値)
- ローリスクで少額から投資可能
- 投資後はほったらかしでOK
- DeTAX機能を標準装備
- スマホ1台で完結できる
順にサクサク解説していきます。
特徴①:安定した投資方針で長期投資向き
ウェルスナビの投資方針は、「長期投資・分散投資・国際投資」です。
国際投資に関しては約50ヶ国、10,000種類以上の投資商品が用意されています。
ようするに、リスクヘッジがとても優れていてローリスクだということ。
「短期的にリスクを取って大きく増やす」みたいなものではなく、「10年以上かけて安定的に着実に増やしていく」タイプの投資です。
短期的にはコロナショックなどの暴落の影響も受けますが、長期投資は暴落からの回復や大きな上昇などの恩恵も全て受けるので、トータルプラスになりやすい投資法です。
ここで細かい解説は割愛しますが、投資のポートフォリオには必ず「長期投資」を組み込むべきでして、ウェルスナビはそのポジションにピッタリです。
キケン:投資に向かない人は長期投資が嫌い
ちょっと厳しい意見かもですが、「10年も20年も待ってられん!短期でドカンと増やしたい!」という人は投資に向いてないです。
短期投資は僕もやりますし否定はしませんが、投資は期間が長くなるほどリスクが下がり、利益が安定する性質がありますので。
特徴②:自分に合った分散投資を自動的に組み立ててくれる
ウェルスナビは事前診断の結果に基づいて、10,000種類以上ある投資商品からあなたに合ったポートフォリオを自動的に組み立ててくれます。
具体例:僕の診断結果と提案ポートフォリオ
実物を見た方がわかりやすいと思うので、僕の診断結果をご覧ください。
僕のリスク許容度は最大の「5」でした。積極的にリスクを取って利益を最大化したいという方針ですね。
診断後もリスク許容度は簡単に変更できるので、いろんなパターンを見てみると面白いです。
そして「ポートフォリオ」というタブを押すと、自動生成された最適なポートフォリオが表示されます。
こんな感じで、投資の知識や経験が全く無くても、合理的な分散投資のポートフォリオを自動的に組んでくれます。
さらに、「過去分析」タブを押すと、このポートフォリオの過去10年間の実績が表示されます。
長期投資がなぜトータルプラスになりやすいか?というのがよくわかるかなと思います。
なお、これらのデータは口座開設の段階で閲覧できます。
開設したからといって必ず投資しなければならないというわけじゃないので、診断結果を見るために開設するのもアリです。
>>「ウェルスナビ」公式サイト
※口座開設は無料、5分程度で終わります。
注意:過去データはあくまで「過去」
上記はシミュレーションではなく実績値ですが、あくまで過去の話。なので、当たり前ですがこれからする投資がこの通りの成績になるとは限りません。
あくまで「参考程度」に留めるべきですが、参考資料としては充分かなと思います。
ようするに、「ロボットが安定的に利益が見込める組み合わせを勝手に考えてくれて、運用してくれる」くらいの理解でOKです。
あなたが凄腕のベテラン投資家でもない限り、自分で運用するより遥かにうまくやってくれます。
※なお、「専門用語多すぎて何言ってるかわからん…」という方は「投資初心者は何から始めるべき?→まずはサクッと基礎を勉強すべき」という記事をどうぞ。
「長期・積立・分散」は安定投資の基本テクニックでして、本来自分が手動でやるべきところを全部ロボットが自動でやってくれるよ、という話です。
特徴③:平均利回り9.5〜11.9%
ウェルスナビは公式サイトで実績を公開してまして、上記の数字はサービスが開始された2016年1月〜2020年3月までの実績値です。
リスク許容度 | 累積元本額(円) | 資産評価額(円) | リターン |
---|---|---|---|
1 | 250万 | 266万 | +6.3% |
2 | 250万 | 267万 | +7.0% |
3 | 250万 | 264万 | +5.7% |
4 | 250万 | 262万 | +4.7% |
5 | 250万 | 257万 | +2.9% |
引用元:ウェルスナビ公式サイト
上記の通り。
ズドンと暴落してるのはコロナショックの影響ですね。ウェルスナビに問題があったわけじゃなく、あらゆる投資商品の価格が暴落しましたので。
こんなことは滅多に無いですが、いくら分散投資しても全部が下がる場合もある、という良い教訓ですね。
とはいえ、すべてのリスク許容度でプラスリターンを実現できているのは優秀ですね。
参考:他の利回りと比較
ちなみに、9〜11%というのはかなり高水準な利回りです。
- 銀行預金:0.001%
- 日本国債10年:0.03%
- つみたてNISA:1〜3%
- 不動産投資:5〜7%くらい
利回りは経済環境でわりと変動しますが、大体このくらいの水準です。
特徴④:ローリスクで少額から投資可能
- 最低投資額:10万円
- 自動積立:月1万円から
そもそも少額投資はローリスクです。
銀行に貯金しても増えるどころか手数料で減るだけなので、貯金するつもりでウェルスナビに積み立てた方がずっと賢いですよ。
特徴⑤:投資後はほったらかしでOK
繰り返しになりますが、ここまでに解説した複雑な動きはすべてロボットが自動でやってくれます。
さらに、相場の下落にも自動対応して損失を食い止めます。(これを「リバランス」と言います)
なので、「投資の知識や経験がない初心者」や「多忙で投資先選びやチャートを見る時間がない」という人には特に最適なツールです。
まさに「自分じゃなくお金に働いてもらう」という感じで、完全に自動収入(=不労所得)です。
特徴⑥:DeTAX機能を標準装備
当たり前ですが、投資の利益も課税対象です。
「DeTAX=自動税金最適化」というもので、簡単に言うと税負担が最小限になるように調整してくれる機能のこと。
手続きや設定も特にないので、「こういう機能があって勝手に節税できてる」くらいの認識でOKです。
特徴⑦:スマホ1台で完結できる
あなたがやることは主に4つです。
- 口座開設
- 投資資金の入金
- 運用状況のチェック
- 積立金額の変更
これらは全てスマホ1台で完結できます。
時間や場所に左右されず、気が向いた時にスマホを見てニヤニヤすればOKでして、もはやいっぱしの投資家ですよね。
簡単解説:ウェルスナビの注意点とデメリット3つ
注意点とデメリットは以下の3つです。
- 元本保証ではない
- 1%の手数料がかかる
- NISA対象外
注意点①:元本保証ではない
ウェルスナビのリスクヘッジは間違いなく高水準ですが、投資のリスクはどうやってもゼロにはなりません。
先ほども書いた通り、コロナショックのような「世界恐慌レベル」になるとあらゆる投資商品が暴落するので、分散投資が機能しないこともあります。
注意点②:1%の手数料がかかる
年率で預かり資産の1%が手数料として徴収されます。ようするにこれが運営会社の利益ですね。(預かり資産3,000万円以上の場合は0.5%)
この手数料が「高すぎる」と思う人には向かないかもしれません。
とはいえ、手動は時間の無駄
ウェルスナビのレベルで手動運用するにはかなりの知識と経験が必要ですし、何よりも超絶手間です。
- 外貨に換金
- 自分で銘柄選び
- 自分で1つ1つの銘柄を買付
- 日頃から各チャートを監視
- バランスを見て組み換え
これらを全部自分でやるのは、手数料どうこう以前にぶっちゃけ時間の無駄です。
僕は「手間を外注して時間を買う」という考え方なので、1%は全然高いとは思いません。
手数料をケチって時間を切り売りするよりも、全部自動にして空いた時間で手数料以上に稼いだ方が合理的だと思います。
この辺りは考え方や好みもあるかなと思いますが、小銭より時間の方が圧倒的に大事です。
注意点③:NISA対象外
残念ですがこれはしゃーないですね。
ちゃんと利益が出るようになると、本当に厄介なのは手数料よりも税金です。
補足:NISAとは
正式名称:少額投資非課税制度
最大120万円までの投資利益に対して課税される、約20%の税金が最長5年間非課税になる制度です。
老後2,000万円問題で金融庁が個人投資を推奨しだしたので、何らかの緩和があってもおかしくないかなと思ってます。
初心者向け:ウェルスナビで失敗しないためのリスクヘッジ
以下ではリスクヘッジの方法を3つ紹介しておきます。
逆に、失敗するケースはこれらのリスクヘッジをしなかった場合がほとんどです。
- 余剰資金で投資する
- 短期的な上下で一喜一憂しない
- ウェルスナビに全ツッパしない
リスクヘッジ①:余剰資金で投資する
繰り返しになりますが、ウェルスナビのリスクヘッジは間違いなく高水準です。
とはいえ、万が一損失が発生した場合は誰も肩代わりはしてくれません。
金銭的リスクは全て投資家サイドが負うことになるので、必ず「無くなっても死なないお金」で投資しましょう。
必ず、ですよ。
リスクヘッジ②:短期的な上下で一喜一憂しない
投資直後に運悪く大暴落することもありますし、逆に暴落のタイミングで始めたらいきなり利益が出ることもあります。
とはいえ、投資は長期になればなるほど利益が安定します。
短期的に赤丸の部分をクローズアップすれば「うわっ…元本割れした…もうヤダ」と思うかもですが、長期的に見ると右肩上がりなのは図からも明らかです。
長期積立はこのグラフが示す通り、長期的な利益を期待するものなので、目先の上昇や下落に一喜一憂せずに、淡々と積み立てることが大切です。
リスクヘッジ③:ウェルスナビに全ツッパしない
もう少し視野を広げてみると、すべての資金をウェルスナビ内で運用するのもリスキーです。
万が一ウェルスナビ自体が破綻したらオワコンになってしまいますので。
分散投資の理想は、「全く違うものに平行して投資すること」です。
目安として、1か所に投資するのは多くても全資金の20〜30%程度がいいかなと思います。
ウェルスナビは確かに優れたツールですが、それすらも分散投資の1つという広い視野を持って分散投資すべき。
…これだけしつこく言っても全ツッパで失敗して「やっぱり投資はコワイ…地道に働くのが一番だ…」という謎の思想に至る人が一定数います。
悪いことは言わないので、ちゃんと分散しましょう。
重要:最大のリスクは「資金の一極集中」です
なんとなくお分かりいただけたかと思いますが、投資では「一ヶ所にお金を集める」という行為そのものがリスクです。(銀行預金も同じですよ)
ウェルスナビ内では自動分散してますが、ウェルスナビ外にも分散しておくことでこのリスクは最小限にすることができます。
上記3つのリスクヘッジは投資全体に言えることでして、基本中の基本です。
もし「へー!そうなんだ!」という感じであれば、以下の記事は必ずチェックしておきましょう。投資での失敗を未然に防げるようになります。
>> 投資初心者は何から始めるべき?→まずはサクッと基礎を勉強すべき
ちょっとだけ宣伝です
もっと体系的に投資の基礎を学びたい方は以下の有料noteもあります。
飲み会1回分以下の価格ですが、飲み会より有益なはず。飲みに行くのを1回我慢しつつ、ポチッとどうぞ。
ウェルスナビでよくある疑問
以下はよくある疑問3つとその回答です。
疑問①:運用プラン(リスク許容度)はどうすべき?
ぶっちゃけ、好みで決めてOKです。
あまり無責任なことは言えませんが、ウェルスナビの中では「ハイリスク寄り」という判定でも、他の投資商品全てから見ると余裕でローリスクだと思うので。
これはいろんなモノに投資してきた僕個人の経験則なので、信じるか信じないかはあなた次第です。(←言いたかっただけ)
疑問②:自動積立はした方がいい?
結論、すべきです。
なぜなら「積立=ドルコスト平均法」という利益の出やすい投資手法だから。
参考:ドルコスト平均法とは?|リスクの下げ方「長期・積立・分散」
- 一気に100万円投資 → 下落の場合モロに影響を受ける
- 1万円ずつ積立投資 → 下落の時は口数を多く投資できて嬉しい
上記の感じで、ドルコスト平均法は「下落が楽しみ」という思考になります。
ちなみにウェルスナビでは「月1回・月5回・カスタム」など、積立の仕方を選択できるようになっているので、財布事情に合わせて設計できます。
疑問③:利益が出た場合の税金ってどうなるの?
所得が20万円を超えたら課税されます。
- 所得=利益−経費
- この所得は他の副業なども含みます
- 副業所得10万+ソシャレン所得10万 ←この場合課税対象です
詳しくは以下の記事でも解説しています。
>>【副業の税金】確定申告はいくらから?一瞬で手続できる方法も解説
簡単:ウェルスナビの始め方3ステップ
- 公式サイトにアクセス
- 口座開設する(診断もここで終わります)
- 運用プランを決めて入金する
これだけです。簡単ですね。
インターフェースがわかりやすいのでまず迷うことは無いと思いますが、ちょっとだけ補足しておきます。
口座開設する
口座開設には「本人確認書類」「マイナンバー」を画像でアップロードする必要があるので、手元に用意しておくとスムーズですよ。
後日、口座開設完了の書面が届きます。
>>「ウェルスナビ」公式サイト
※登録無料、口座開設は5分くらいで終わります。
基本情報:ウェルスナビとは?
名称 | ウェルスナビ |
運営会社名 | ウェルスナビ株式会社 |
所在地 | 東京都渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル9F |
資本金 | 52億6,045万円(資本剰余金含む) ※2020年3月27日現在 |
設立 | 2015年4月28日 |
登録番号 | 関東財務局長(金商)第2884号 |
公式サイト | https://crowdbank.jp/ |
サービス開始 | 2016年1月 |
口座申込件数 | 34万口座以上(2020年10月時点) |
預かり資産 | 3,100億円以上(2020年11月時点) |
最低投資金額 | 積立:1万円|その他:10万円 |
期待利回り | 9%〜11%以上 |
ウェルスナビは分散投資の柱に最適
最後にもう一度要点をまとめます。
- 平均利回りは高めの9〜11%以上でありながら、ローリスク
- 投資した後はほったらかしでOK
- 高水準の分散投資がすべて自動
- 最低投資金額は10万円から、積立は1万円から
- 無料口座開設はこちらから(5分で完了、利用も維持も無料)
プロ顔負けの分散投資が全自動というのはマジで神ですね。
ウェルスナビの中でも分散投資してくれますが、ウェルスナビをポートフォリオの柱として他の投資先にも分散投資するのがおすすめです。
とはいえ、行動しないことには1円も稼げませんので、まずはサクッと口座開設して運用シミュレーションを眺めてみましょう。
そして定額貯金のつもりで、1万円からでもいいので実際に積立してみて、「投資でお金が増える」という体験をしてみると、いっぱしの投資家になった気分になれます。
お金を上手に働かせることができるようになると、圧倒的に人生の難易度が下がりますので、このスキルは早めに身に付けておくといいですよ。
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