ソーシャルレンディングとは、「資金を必要としている企業」と「投資先を探している個人」をマッチングするサービスです。
身近な言葉だとクラウドファンディングの一種で、「融資型クラウドファンディング」とも呼ばれています。
本記事では、数あるソーシャルレンディングサイトを条件別に分類して解説しましたので、あなたの希望に合ったサイトが見つかるかなと思います。
なお、「ソーシャルレンディングがどんなものかよくわからないです…」という場合は以下の記事をどうぞ。
>>「ソーシャルレンディング」とは?|初心者でもプロと同じ投資成績
【ニーズ別】ソーシャルレンディングサイトをまとめたよ
大きく3つのニーズに対して、5つに分類しました。
- ローリスク重視
① 大手が運営
② 担保設定を重視 - 金銭負担の少なさ重視
③ 1万円から少額投資できる
④ 手数料が安い - ハイリターン・社会性重視
⑤ 海外投資・インパクト投資ができる
上記のような分け方です。
index:ソーシャルレンディングサイトまとめ
それぞれのニーズに対応しているサイトが以下の通り。
- 大手が運営
クラウドバンク
CRE Funding
クラウドクレジット - 担保設定を重視
SBIソーシャルレンディング
CRE Funding - 1万円から少額投資できる
クラウドバンク
SBIソーシャルレンディング
funds
クラウドクレジット - 手数料が安い
SBIソーシャルレンディング
funds
クラウドクレジット - 海外投資・インパクト投資ができる
SBIソーシャルレンディング
クラウドクレジット
ニーズ別に分けたので、同じサイト名が重複しているのはお許しください。
それぞれの項目にフォーカスして解説していきますね。
①【ローリスク重視】大手運営のソーシャルレンディングサイト
クラウドバンク|元本回収率100%
- 最低投資額:1万円
- 投資期間:2ヶ月〜
- ソーシャルレンディング専門証券会社が運営(業界初)
- 融資先の審査は厳しめ、元本回収率100%
- ファンドのバリエーションが豊富
クラウドバンクは証券会社が運営するソーシャルレンディングサイト。
当たり前ですが、元本割れをしたことがないということは、利益が出ているかプラマイゼロかのいずれかなので、リスクを気にする人には最高の安心材料かなと思います。
CRE Funding|東証一部上場企業が運営
- 最低投資額:1万円
- 投資期間:9ヶ月〜
- 利益分配:3ヶ月毎
- 東証一部上場企業「CREグループ」が運用
- 個人では手が届かなかった物流不動産(倉庫など)投資がメイン
運営者であるCREグループは物流不動産特化の企業です。
利回りは2.5〜4%前後、他のソーシャルレンディングと比べるとちょっと控えめですが、安定性が高くローリスクです。
クラウドクレジット|伊藤忠が大株主
- 最低投資額:1万円
- 投資期間:7ヶ月〜
- 投資対象:伸びしろが多い発展途上国のプロジェクトが中心
- 案件特徴:外貨建てや10%超え多数
- 第一生命や伊藤忠などの大手企業が株主
クラウドクレジットは大手企業が直接運営しているわけじゃないですが、伊藤忠などが大株主になっていることもあって、資金力が潤沢なソーシャルレンディングサイトです。
資金力があるということはスケールの大きなビジネスができる上、万が一の時の対応力があるということでもあります。
SBIソーシャルレンディング
- 最低投資額:1万円
- 投資対象:伸びしろが多い発展途上国のプロジェクトが中心
- 案件特徴:外貨建てや10%超え多数
- 第一生命や伊藤忠などの大手企業が株主
SBIソーシャルレンディングはその名の通り、金融大手のSBIグループが運営するソーシャルレンディングサイトです。
以下の記事でSBIソーシャルレンディングの特徴や評判をレビューしていますので、合わせてどうぞ。
>> SBIソーシャルレンディングとは?特徴や評判をレビュー
②【ローリスク重視】担保設定を重視しているソーシャルレンディングサイト
担保がしっかりしていると、万が一融資先から資金の返済が滞ったとしても債権を回収しやすくなります。
担保設定されているファンドは元本割れのリスクが下がるので、いざという時の安心材料になります。
SBIソーシャルレンディング
- 最低投資額:1万円
- 投資対象:伸びしろが多い発展途上国のプロジェクトが中心
- 案件特徴:外貨建てや10%超え多数
- 第一生命や伊藤忠などの大手企業が株主
大元が金融会社ということもあって、融資先の審査は厳しめで、担保力を重視しています。
CRE Funding
- 最低投資額:1万円
- 投資期間:9ヶ月〜
- 利益分配:3ヶ月毎
- 東証一部上場企業「CREグループ」が運用
- 個人では手が届かなかった物流不動産(倉庫など)投資がメイン
運営会社の本体が不動産メインの一部上場企業なので当たり前かもですが、グループ会社のマスターリースや保証、物件の担保が設定されています。
ソーシャルレンディングのリスクとは
ここまでがローリスク重視のソーシャルレンディングサイトでした。
なお、リスクが気になる方は以下の記事でリスクと対策を解説していますので、合わせてどうぞ。
>> ソーシャルレンディング投資のリスク9つ【リスクヘッジも解説】
③【金銭負担の少なさ重視】1万円から投資できるソーシャルレンディングサイト
ぶっちゃけこの項目は不要だったかもです。
なぜなら、本記事で解説しているサイトはすべて最低投資額を1万円と設定しているからです。笑
1サイトだけ例外があるので、それだけ解説します。
funds|1円から投資可能
- 最低投資額:1円〜
- 運用期間:3ヶ月〜
- 安定性が高い上場企業ファンドのみ、元本回収率100%
利回りは1.5〜6%と他のソーシャルレンディングと比べると控えめですが、クラウドバンク同様こちらも元本回収率100%をキープしています。
「金銭負担が少ない」というカテゴリーに入れてますが、ローリスクな投資先でもありますね。
fundsは仕組みがちょっと特殊
投資する時の手順は他のソーシャルレンディングと同じですが、ファンドの仕組みがちょっと違います。
ようするに、上場企業グループ全体の与信に紐付いたファンドなので、大元となっている上場企業グループが破綻でもしない限り元本は回収できるよ、という話です。
これが元本回収率100%を実現しているカラクリですね。
少額投資の注意点
ズバリ、利益がほとんど出ないということです。
- 1万円投資して10%の利益 → +1,000円
- 100万円投資して10%の利益 → +10万円
上記の通りでして、投資の利益は条件が同じでも投資額に比例します。
なので、「お金を増やす」というよりも「本当に増えた!という経験」や「投資で利益を出す感覚」などを経験することを目的にすべき。
④【金銭負担の少なさ重視】手数料が安いソーシャルレンディングサイト
少額投資の場合は特に気を付けてほしいのが手数料です。
1万円投資 → 利益5%=500円
たとえば上記の場合、利益よりも手数料の方が高くなってしまったら赤字ですので。
手数料がかかりがちな以下6項目について見ていきましょう。
- 会員登録
- 口座開設
- 口座管理
- ファンド購入
- 投資口座への振込
- 利益の払い戻し
繰り返しになりますが、各サイトの特徴も再度引用しておきます。
SBIソーシャルレンディング
手数料 | 金額 |
---|---|
会員登録手数料 | 無料 |
口座開設手数料 | 無料 |
口座管理手数料 | 無料 |
ファンド購入時の手数料 | 無料 |
投資口座への振込手数料 | 自己負担 |
利益の払戻し手数料 | 無料 |
SBIソーシャルレンディングで自己負担するのは、既存の口座から投資口座に振り込む時の振込手数料だけですね。
なお、SBIソーシャルレンディングの特徴は以下の通りです。
- 最低投資額:1万円
- 投資対象:伸びしろが多い発展途上国のプロジェクトが中心
- 案件特徴:外貨建てや10%超え多数
- 第一生命や伊藤忠などの大手企業が株主
funds
手数料 | 金額 |
---|---|
会員登録手数料 | 無料 |
口座開設手数料 | 無料 |
口座管理手数料 | 無料 |
ファンド購入時の手数料 | 無料 |
投資口座への振込手数料 | 自己負担 |
利益の払戻し手数料 | 無料 |
fundsも同様、振込手数料のみ自己負担です。
なお、fundsの特徴は以下の通りです。
- 最低投資額:1円〜
- 運用期間:3ヶ月〜
- 利回り:1.5〜6%前後
- 安定性が高い上場企業ファンドのみ、元本回収率100%
クラウドクレジット
手数料 | 金額 |
---|---|
会員登録手数料 | 無料 |
口座開設手数料 | 無料 |
口座管理手数料 | 無料 |
ファンド購入時の手数料 | 無料 |
投資口座への振込手数料 | 自己負担 |
利益の払戻し手数料 | 月1回目:無料 2回目以降:770円 |
クラウドクレジットはその月で2回以上払い戻しをすると手数料がかかります。
なので、利益の引き出しは月1回と決めておけばOKかなと思います。
- 最低投資額:1万円
- 投資期間:7ヶ月〜
- 投資対象:伸びしろが多い発展途上国のプロジェクトが中心
- 案件特徴:外貨建てや10%超え多数
- 第一生命や伊藤忠などの大手企業が株主
⑤【ハイリターン・社会性重視】海外投資・インパクト投資ができるソーシャルレンディングサイト
ハイリターンを狙いたい人、投資を通じて社会貢献を実現したい人向け。
補足:インパクト投資とは
インパクト投資とは、社会的事業を行う企業・組織・ファンドに投資して、社会的成果と財務的リターンの両立を目指す社会性の高い投資手法です。
国内で留保されているお金を、海外で本当に必要としている地域や人に融資して、現地の発展に貢献しつつリターンを目指す、といった感じ。
これを「マイクロファイナンス」と言います。
資金力が必要な大掛かりなプロジェクトになるので、投資先としては割と希少です。
クラウドクレジット
- 最低投資額:1万円
- 投資期間:7ヶ月〜
- 投資対象:伸びしろが多い発展途上国のプロジェクトが中心
- 案件特徴:外貨建てや10%超え多数
- 第一生命や伊藤忠などの大手企業が株主
クラウドクレジットは、主に発展途上国の人々の生活水準を向上させる社会性の高いプロジェクトが中心です。
こんな感じで、たとえ1万円でも他国の発展を支援できるのは、マネーゲームになりがちな投資に意義ややり甲斐を持たせてくれますよ。
クラウドクレジットのファンド例
以下は実際に募集されたファンドです。
- 【ロシアルーブル建て】マイクロローン事業者ファンド32号
→ 9.3%(投資期間13ヶ月) - 東欧金融事業者支援ファンド61号
→ 10.0%(投資期間19ヶ月) - ユーラシア金融事業者ファンド7号
→ 13%(投資期間13ヶ月)
上記の通り、単発で10%を超えるようなファンドも結構あって、約1年で10%というのは他の投資手法ではなかなか実現できない高利回りです。
SBIソーシャルレンディング
- 最低投資額:1万円
- 投資対象:発展途上国や個人では手が出せない希少案件も
- 案件特徴:担保力重視の厳格な審査
SBIソーシャルレンディングも、発展途上国の貧困層や零細事業者を対象とする、マイクロファイナンスに重きを置いたプロジェクトを展開しています。
過去には「カンボジアの貧困層や低所得者層に小口融資して、人々が貧困から脱して自立した豊かな生活ができるよう支援する」というテーマの「SBISLカンボジア・マイクロファイナンスローンファンド1号」という案件を募集していました。
今後も上記のような社会貢献を重視したプロジェクトを増やしていくそうなので、希少なインパクト投資の選択肢になるかなと思います。
投資はコスト意識も大事
投資の手数料は一般的なビジネスの原価にあたります。
(利益)=(売上)ー(原価)
上記の通りなので、当然原価が少なく抑えられればそれだけ手元に残る利益は多くなります。
今回のケースだと、振込手数料無料の
ソーシャルレンディングは手数料負担が少ない投資手法なのでそこまで気にしなくても大丈夫ですが、株式・FX・仮想通貨のように取引額や取引回数に応じてその都度お金がかかるものも結構あります。
なので「1回あたりの取引でかかるコストを下げる」というクセを付けておくといいですよ。
少額から不動産投資ができるソーシャルレンディングサイト
本記事で切り分けたニーズには当てはまらないんですが、「資金はあまりないけど不動産投資に憧れるなぁ」というニーズもあるかなと。
こちらも割と新しい投資手法でして、以下3つのサイトで少額不動産投資ができます。
1万円から大家さんになれたり、空き家を投資物件にリノベーションするプロジェクトがあったりと面白い投資手法なので、チェックしてみるといいかもです。
>> 不動産投資型クラウドファンディング3社比較|1万円から大家さん
逆引き一覧
最後に、サイトからの逆引きを書いておきます。
- クラウドバンク
大手が運営
1万円から投資可能
元本回収率100% - CRE Funding
大手が運営
1万円から投資可能
担保設定を重視 - クラウドクレジット
大手が運営
1万円から投資可能
自己負担は振込手数料のみ(月2回以上は770円)
海外投資・インパクト投資ができる - funds
1円から投資可能
自己負担は振込手数料のみ
元本回収率100% - SBIソーシャルレンディング
大手が運営
1万円から投資可能
自己負担は振込手数料のみ
担保設定を重視
海外投資・インパクト投資ができる
ソーシャルレンディング投資の基礎知識
以下の記事もお読みいただくとソーシャルレンディング投資に必要なことはすべて理解できると思いますので、学びつつコンスタントに稼ぎましょう。
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